キャンセルの電話連絡を、事情もなく他人に代行させる人がいます。
ホテルやレストランの予約をキャンセルするとき、他人に代行してもらいます。
レッスンやクリニックの予約をキャンセルするとき、他人に代行してもらいます。
親や友人など、身近な人にお願いするのです。
キャンセルのお願いで電話するのは心苦しいもの。
「恥ずかしい」「申し訳ない」といった気持ちがあって、電話番号を押す手が震えます。
心理的な抵抗があって、できれば誰かにキャンセルしてもらいたいという人も多いのではないでしょうか。
だからといって、安易に他人に代行させるのは要注意です。
先方からすると、本人以外からのキャンセル連絡は違和感を覚えます。
「本人から連絡できない事情は何だろう?」と思います。
代理人の場合、確認が必要になることもあります。
ところによっては、本人以外からのキャンセルは受付が難しいところもあります。
もちろんどうしても本人からできない事情があります。
事故・入院・体調不良など、やむを得ない事情があるなら別ですが、そうでないなら、できるだけ本人から直接連絡を入れたい。
「申し訳ない」「恥ずかしい」など感じるかもしれませんが、考えすぎです。
キャンセルは日常でよくあることです。
珍しいことでもありません。
お店やクリニックとしても慣れています。
そもそも無断キャンセルに比べれば、はるかに好印象です。
キャンセルの電話連絡をすると空きができ、空きができれば他のお客さんを受け入れられます。
キャンセルするとき「申し訳ございません」と丁寧に謝れば、快く了承してくれます。
叱られることも文句を言われることもないので安心してください。
それどころか「またの機会をお待ちしております」と、優しい言葉をかけてもらえることもあります。
早めに連絡を入れれば、キャンセル料がかかることもありません。
キャンセル料がかかるとしても、きちんと支払えばいいことです。
抵抗があるとしても、勇気を出して連絡するのがいい。
キャンセルの電話連絡は、事情がないかぎり、本人が行うのがマナーです。