就職活動のとき、仕事のイメージで決めようとする人がいます。
「ライブスタッフになりたい。音楽があって賑やかで楽しそうだから」
「アシスタントディレクターになりたい。有名人を間近で見られるから」
「ウェディングプランナーになりたい。幸せで華やかそうな仕事だから」
テレビや雑誌では、かっこいい姿があったり、楽しそうな様子があったりします。
仕事それぞれにイメージがあり、なかには「楽しそう」「明るそう」「幸せそう」といったイメージを持つ仕事もあるでしょう。
しかし、これは注意が必要です。
表向きはきらきら輝いて見えても、裏側は違います。
どんな仕事でも過酷な世界が広がっていて、ドタバタ劇が繰り広げられています。
その仕事特有の苦労や困難があり、戦いがあります。
薄給だったり、長時間労働が多かったりすることもしばしば。
表向きのきらきらしたイメージとは裏腹に、裏側は戦争のような現場ということも少なくありません。
これはどの仕事でも同じです。
1つの例外もありません。
むしろ表向きのイメージが良い仕事であればあるほど、舞台裏は過酷な世界が広がっていると考えてください。
テレビや雑誌で見るポジティブなイメージを真に受けると、実際にその職に就いてから痛い目に遭います。
ポジティブなイメージが強かっただけに、大きなギャップにショックを受けます。
「イメージと全然違うじゃないか。こんなに大変だとは知らなかった。もうやめたい!」となるのです。
職業を決めることは、人生で最も大切な決断の1つです。
就職活動は、表向きのイメージだけで判断しないのが鉄則です。
時間の許すかぎり、志望企業の情報を集めます。
仕事の表側はもちろん、裏側についてもじっくりチェックしたい。
余裕があれば、OB・OG訪問です。
現場にいる人の声ほど確実なものはありません。
大変ですが、手間をかけるだけの価値があります。
そして「将来自分は何をしたいのか、どうなりたいのか」といった長期的なビジョンを持って決めることが大切です。
長期的なビジョンと重ね合わせて仕事を決めれば、職に就いてから後悔することはなくなります。