小さなことにこだわるべきか。
それが問題です。
「小さなことにこだわるべきだ」という人がいます。
一方「小さなことにこだわらず、大まかにやればいい」という人がいます。
それぞれ相反する意見であり、よく意見がぶつかっているところを目にし、なかなか難しい問題に思えます。
どちらが正解なのでしょうか。
これはケース・バイ・ケースです。
ポイントとなるのは「クオリティーとスピードのバランス」です。
たとえば、クオリティー重視の場面であれば、小さなことにこだわる必要があります。
「神は細部に宿る」という言葉もあります。
大きなことはもちろん小さなことも、クオリティーにつながる重要要素です。
たとえ見えないところだとしても、クオリティーの向上につながるなら、小さなことにも目を向け、徹底することが大切です。
一方で、小さなことにこだわらないほうがいい場面もあります。
一般的にはスピード重視の場面です。
クオリティーよりスピードを重視しなければいけない状況なら、小さなことにこだわってはいられません。
小さなことにこだわっていると、いちいちブレーキがかかり、スピードが落ちてしまいます。
たとえば、第1案の提出という場面なら、スピードが重視されます。
ここでもたもたしてはいけないのです。
取引先としては、早く第1案をチェックしたいと考えています。
最初から完璧を求めているわけではなく、まず大まかな形を知りたいのです。
第1案のコメントを第2案に反映させ、第2案のコメントを第3案に反映させます。
そうして案を重ねながら完成に近づけていくのが理想です。
小さなことにこだわるべきか迷ったときは、クオリティーとスピードのどちらを重視しているのか考えてみるといいでしょう。
スピードよりクオリティーを重視する場面なら、小さなことにもこだわります。
クオリティーよりスピードを重視する場面なら、小さなことにはこだわらず、大まかにいきます。
「小さなことにこだわるべきか」という問題は、クオリティーとスピードのバランスに目を向けると、おのずと答えが見えてきます。