世の中には優しい人がいます。
本当に優しくて、何でも寛大に接してくれる人がいるものですね。
優しい人がいると、自然と気持ちが緩みます。
「あの人は優しいから、きっと許してくれる。どんな話も快く聞いてくれる。急な仕事も引き受けてくれる」
優しい人には、つい甘えてしまいますね。
無理を言ったり、あれこれお願いしたりしがちです。
しかし、優しい人だからといって、何でもOKしてくれるとは限りません。
優しい人も、やはり人間です。
嫌なことがあればむっとします。
「仏の顔も三度」という言葉があります。
どれだけ温和な人でも、何度も無法なことをされると、怒り出すという意味です。
我慢にも限界があります。
自分の能力を超える仕事は処理できません。
あの人は優しいといって、どんな話も快く聞いてくれるとは限りません。
優しい人でも、疲れていることがあります。
聞きたくない話もあります。
優しい人だからといって、どんな仕事でも引き受けてくれるとは限りません。
二つ返事で快諾してくれるかもしれませんが、心の内はわかりません。
実際は「嫌だなあ」「やりたくないなあ」と思いながら引き受けていることがあります。
快い返事をしてくれたとしても、やはり負担をかけていることに代わりありません。
優しい人は、普通の人より心が広い大きいというだけであって、心が無限に大きいわけではありません。
優しい人だからといって、何でも許してくれる、何でも引き受けてくれると思うのは要注意。
その人との人間関係にひびが入るかもしれません。
優しい人も人間です。
限界があるし、心も無限に大きいわけでもありません。
優しい人は、不快な態度や表情を表に出さないのが上手なだけかもしれません。
迷惑をかけることがあれば、許してもらえて当然と思わず、きちんと頭を下げて謝りましょう。
話を長々聞いてもらったときも、急な仕事をお願いしたときも、後からしっかりお礼をしましょう。
優しい人だからといって、甘えすぎないことが大切なのです。