「空気を読む」
そう聞いたとき、どんな振る舞いをイメージするでしょうか。
「空気を読むこと=周りに同調すること」と思っている人がいます。
これは違うのです。
たしかに場の空気を壊さないよう心がけることは大切です。
だからといって「とにかく周りに同調すればいい」という意味ではありません。
空気を読むことを、何も考えず周りに同調することだと誤解していると、思わぬ落とし穴にはまります。
自分の考えが二の次となり「右へならえ」が癖になります。
周りに同調することが正しい生き方のように感じられ、気づくと「周りに流される人」になっているのです。
これは危険です。
「空気を読む」とはどういうことなのか。
主な意味としては、その場の雰囲気から状況を察することをいいます。
しかし、それだけではありません。
状況を察したうえで、その場で自分がすべきことや相手のしてほしいことなどを推測・判断して、行動に移すことをいいます。
そこには、きちんとした「自分軸」があって「自分で考える」というプロセスがあるのです。
空気を読んで状況を察することは大事なことですが、くれぐれも思考停止で周りに同調することだけはないよう注意してください。
同調圧力があったしても、自分の意に反することなら、正直に伝えることも必要です。
「私は結構です」
「それはどうでしょうか」
「私は違った意見があります」
時には同調しない意見が大切になることもあります。
空気を読むのが上手な人は、自分軸を持ちつつも、周りに合わせています。
周りが「YES」と答える状況だとしても、自分は違うと感じたら、勇気を出して「NO」を言うことも必要なのです。