ビジネスの場で使えない言葉は、プライベートの場でも使わないほうがいいのです。
うっかり口が滑るときがあるからです。
口癖は怖い。
普段の口癖は無意識に出てしまうものです。
「注意すればいいだけ」と思うかもしれませんが、実際はどうでしょうか。
やはり人間です。
ヒューマンエラーは、ゼロに近づけることはできても、ゼロすることはできません。
どれだけ注意しても、人間であるかぎり不注意があり、つい口にしてしまうのです。
たとえば、おいしくない食事を口にしたとき「くそまずい」という口癖があるとします。
もちろんビジネスの場では不適切な言葉です。
身内や友達同士などプライベートの場で使う分には問題なくても、ビジネスの場では完全にアウト。
油断したとき、うっかり口に出るのです。
会社の懇親会や送別会のとき、アルコールが入ると、制御を困難にします。
そんなとき、うっかり口が滑って「くそまずい」と言ってしまう。
同席している上司が顔色を変えるのです。
デリカシーのない言葉にも注意が必要です。
子どものことを「ガキ」と呼ぶのは乱暴です。
男性や女性のことを「オス」「メス」と表現するのもNGです。
これにどきっとしない人は、デリカシーがないのです。
しかし、普段から口癖になっていると、ビジネスの場でもうっかり口にしてしまうことがあります。
気が緩んでいると、うっかり口にして、赤恥をかくことになるでしょう。
デリカシーがないと判断され、思わぬ評価ダウンにつながるのです。
差別的な言葉にも注意したい。
「片親」「知恵遅れ」というのも良くない言葉です。
差別的な言葉であり、もちろんビジネスの場では使えません。
何かの拍子で口にした瞬間、社内の空気が一変します。
該当する人が、社内にいるかもしれません。
「片親」という言葉は「ひとり親」「父子家庭」「母子家庭」と言い換えるのが適切です。
「知恵遅れ」という言葉は「知的障害」「知的発達の遅れた人」と言い換えるのがいいでしょう。
人間ですから、必ずうっかりがあります。
普段口癖になっていることは、いくらビジネスの場で注意しても、何かの拍子でうっかり口に出ます。
たとえば、お酒が入っているとき、ストレスを感じているとき、感情的になっているときは、うっかりが起こりやすい。
同僚相手ならまだしも、上司や取引先の前で口にしてしまうと大変です。
一瞬で評価が落ちてしまいます。
自分では悪気がなくても、暴言や差別として受け止められかねません。
ビジネスに思わぬ影響を及ぼす可能性もゼロではありません。
ビジネスの場で使えないような言葉は、そもそもプライベートの場でも使わないのが賢明です。
普段からできるだけきれいな言葉を使うのが一番です。
普段からきれいな言葉を口癖にしておけば、ビジネスの場でうっかりがあっても安心です。
油断があっても、きれいな言葉が出るのです。