「なかなか予約が取れない」
「なかなかチケットが取れない」
「なかなか会えるチャンスがない」
なかなかうまくいかないとき、私たちは「運が悪い」と思います。
何でもお金や努力で対処できるとは限りません。
特に運やタイミングが関係していることは、本人の努力ではどうにもならないことがあります。
うまくいかない状況が続くと、何度もやり直しをしなければいけません。
時間も労力もかかって、無駄が発生します。
何度やってもうまくいかないと、諦めそうになるでしょう。
そんなとき、1回でうまくいっている人がいると、つい比べてしまい「何て自分は運が悪いのだろう」と嘆いてしまう。
自分の不運を恨みたくなるでしょう。
やはり1回ですんなり達成できるほうが「運がいい」と思うのではないでしょうか。
しかし、ここに誤解があります。
まず1回ですんなりうまくいくのが、運がいいとは限りません。
1回ですんなりうまくいくことにも、さまざまな悪影響があります。
「簡単にできた」と誤解するでしょう。
「自分は天才だ」とうぬぼれるでしょう。
あっさり達成したがために、喜びや達成感も半減するでしょう。
そして簡単にできてしまうと、気持ちが緩んでしまうでしょう。
誤解やうぬぼれによって油断して、後から落とし穴に落ちるのです。
それは本当に運がいいとは言えません。
最初こそ好スタートですが、後から思わぬ苦労をするに違いありません。
本当の運のよさに気づいてください。
本当に運がいいのは、なかなかうまくいかないときのことをいいます。
なかなかうまくいかなければ、苦労を味わうことになるので、注意深くなるでしょう。
執念深く繰り返さなければいけないため、諦めない心が育つでしょう。
ようやく達成できたときは、大きな喜びと達成感を味わえるでしょう。
最初からうまくいかないからこそ、気力と精神力がぐいぐい養われ、メンタルが鍛えられます。
最初からうまくいかなくてよかった。
なかなかうまくいかないおかげで、人生の苦労を学べ、気持ちが引き締まります。
その苦労と努力と諦めない心は、いつか別の形で仕事に生かされるでしょう。
なかなかうまくいかないとき「天から試されている」と考えることです。
本気で実現させる気持ちがあるのか、確かめられています。
最初からうまくいかなくてよかった。
なかなかうまくいかないのは、実は運がいいのです。