「高望み」とは何か。
自分の身分や能力を超えた高い望みを持つことをいいます。
高望みは人生の落とし穴の1つです。
つい求めてしまいがちだからこそ、注意が必要です。
ステータスのない人が見栄を張って高級ブランド品を身につけても、豚に真珠です。
ステータスのある人が身につけるから似合うのであって、ステータスのない人が身につけても似合いません。
自分ではかっこいいと思っていても、周りから見ると滑稽に映ります。
高望みの生活にも注意が必要です。
きらきらした生活に憧れて安易に生活水準を上げると、収支のバランスが崩れます。
固定費が上がってしまい、どんどん出費の勢いが増します。
収入に対して支出が多すぎてしまい、家計が火の車となるのでしょう。
固定費の高さがネックとなって、再び引っ越しせざるを得ない状況になります。
就職活動で高望みをすると、いつまで経っても内定がもらえないでしょう。
書類選考で落とされ、1次面接すら受けられません。
不採用の連続によって精神的ダメージが蓄積され、自信の喪失や自己肯定感の低下につながる恐れがあります。
万一うまく就職できたとしても、周りは優秀な人ばかりでついて行けないでしょう。
相対的に自分の評価が下がってしまい、落ち込むことが増えます。
「自分は価値のない人間」と自己嫌悪に陥って、メンタルに不調を来すことになりかねません。
高望みをするとうまくいかないのが、人生の法則です。
どうしても高望みをしたければ「背伸び」までが許容範囲です。
背伸びを越えると、完全に高望み状態となるので注意してください。
人生で大切なのは「分相応」です。
ブランド品にせよ生活水準にせよ就職活動によせ、高望みではなく分相応を心がけるのが賢明です。
見栄を張ったり欲張る気持ちが生まれたりすることもあるかもしれませんが、ここが正念場です。
「高望みをするとうまくいかない」という人生の法則を思い出してください。
高望みをしたところで、失敗や挫折が目に見えています。
一時的に実現はできても、長続きはしません。
遅かれ早かれうまくいかないのですから、最初から分相応を選ぶのが賢明です。
すでに頭でわかっている人も、あらためて生活や生き方を振り返ってみてください。
いつの間にか高望みをしていることがあるかもしれません。
分相応を心がけることが、結果として生活の安定だけでなく、人生の安定につながります。
そして幸福の安定にもつながるのです。