他人の意見に同調するとはいえ「個性」という軸のある人とない人とでは、本質がまったく異なります。
「軸があるから、他人の意見に同調できる人」と「軸がないため、他人の意見に流される人」です。
四書の1つである論語には、次の名言があります。
「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」
人格者は、人間関係の中で調和して仲を保ちます。
しかし、他人の意見に同調して調和を保つことはあっても、他人の意見に流されて、自分を見失うことはありません。
「個性」が、しっかり確立されているからです。
軸がしっかり立っていると、流されることはありません。
一方で小物は、他人の意見に同調したまま、完全に流されます。
深く考えもせずに他人に合わせようとしますが、自分らしい考えがないため、うまく協調することができません。
「個性」という軸がないからです。
他人の言ったことをうのみにしてしまい、右へ左へと流されて自分を見失います。
八方美人になると、他人に合わせた顔になり、どれも偽りの顔になってしまいます。
大物であるかどうかは「個性」という軸があるかどうかです。
自分の哲学をしっかり持っている人が、大物なのです。