執筆者:水口貴博

説得力を高める30の方法

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逃げ道があると、逃げたくなくなるのが人間。

逃げ道があると、逃げたくなくなるのが人間。 | 説得力を高める30の方法

私が仕事で、部下にお願いするときのことです。

ある仕事のお願いをしたときに、ちょっと苦手そうな顔をするときがあります。

私は直感的に「あまりやりたくないんだな」とわかりますが、おかまいなしに続けていつも言う言葉があります。

「やりたくなければやらなくてもいいよ。ほかの人に頼むから」

するとほとんどの人の場合「大丈夫です! やります!」と目を輝かせ始めます。

さっきまで、やる気がなかったはずなのに、やる気になるのです。

仕事をお願いしていることには変わりありません。

少し言い方を変えただけです。

しかし、やらなくてもいいという逃げ道を作られると、不思議と、人間はやりたくなります。

「しなくてもいいですよ」と言われると、したくなります。

「やめてもいいですよ」と言われると、続けたくなります。

「諦めてもいいよ」と言われると、もう少し頑張りたくなります。

不思議なもので、逃げ道を提供されると、逃げ道があるにもかかわらず、逃げたくなくなるのです。

なぜでしょうか。

理由は単純です。

すべての人には「認められたい」という欲求があります。

認められると、愛されていると感じるからです。

「やめてもいいですよ」と言われると、自分という存在を無視されるような気がします。

つい反発して「大丈夫です!」と言って続けたくなるのです。

自分を認めてもらいたいためにです。

相手を説得させたいときには、あえて逃げ道を作ってあげることも大切です。

「逃げ道があるんだ」と安心できると同時に、自分という存在を認めてもらいたいために、頑張ってくれるものです。

逃げ道を作ることが説得力です。

説得力を高める方法(14)
  • 「やりたくなければ、やらなくてもいいよ」と、逃げ道を作ってあげる。
精神論で語らない。
方法論で説得する。

説得力を高める30の方法

  1. 説得力があると、話を聞いてもらえるようになる。
  2. 話の面白さは、話す内容より話し方。
  3. 「事実だけを述べる話し方」より「イメージのできる話し方」。
  4. 体験談は、何でも面白い。
  5. 表情は、言葉より語る。
  6. わかりやすい例を挙げると、説得力が増す。
  7. 相手の話を3度受け入れてから、Butで反論。
  8. 相手の心に突き刺さる話し方のほうが、メッセージ性は高くなる。
  9. 説得力のある言葉は、短い。
  10. 説得力のある人は、経験が豊富な人。
  11. 納得させるために、わかりやすい例を出そう。
  12. あらゆる話に、善も悪もない。
    説得しだいの話である。
  13. 比べると、説得力が生まれる。
  14. 逃げ道があると、逃げたくなくなるのが人間。
  15. 精神論で語らない。
    方法論で説得する。
  16. 「ここだけ」「今だけ」限定を設けると説得できる。
  17. 相手を認める表現を使うと、説得ができる。
  18. 褒められて、悪い気分になる人はいない。
  19. 相手のところへ出向くと、お願いも通りやすくなる。
  20. 説得するときの服装は、重要。
  21. 丁寧な言葉を使う人のお願いを、聞きたくなる。
  22. 「あなたじゃないといけない!」
  23. お世話をする側に立つから、お世話をされるようになる。
  24. 元気という燃料で、今日も明るく突っ走る。
  25. 説得させるために、まず自分が元気であるところを見てもらおう。
  26. 大事な話・お願い・説得ほど、直接会うのがベター。
  27. 説得は、午前10時前にしよう。
  28. 人の数が説得力に変わる。
  29. 相手の目を見ないと、説得ができない。
  30. 「見つめる」「にらむ」「凝視」は、敵対のサイン。

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