人生にはさまざまな人付き合いがあります。
友人関係、恋人関係、家族関係。
一般的に嫌いな人がいれば、逃げることができます。
走って逃げるのもよし。
距離を置くのもよし。
思い切って縁を切ってしまうのもよし。
「あの人とはそりが合わない。価値観が合わない。相性が悪い」
もちろん嫌いな人から逃げてもいいのです。
逃げることは悪いことではありません。
嫌いな人と一緒にいても、摩擦が生じていらいらするだけ。
ましてやあなたを攻撃してくる人なら、自己防衛の一環として逃げたほうがいいでしょう。
さすがに社会で仕事を始めると、嫌いな人から逃げるのは難しくなりますが、最低限の付き合いで済ませるならできるはずです。
しかし、嫌いな人から逃げることはできても、絶対に逃げることができない相手がいます。
自分なのです。
嫌いな人から逃げることはできても、自分から逃げることはできません。
人付き合いとは、他人との関係だけを指すのではありません。
自分との関係も、人付き合いの1つです。
自分との関係を大切にしてください。
他人を見捨てることはあっても、自分だけは見捨てないようにしましょう。
他人を裏切ることはあっても、自分だけは裏切ることがないようにしましょう。
他人を嫌いになることはあっても、自分だけは嫌いにならないようにしましょう。
自分とは、一生涯の付き合いです。
生まれてから死ぬまで、切っても切れない関係であり、絶対的な付き合いです。
自分を大切にするために、1人の時間を大切にしてください。
1人の時間は、自分と対話する時間です。
1人に思えますが、実際は自分と濃厚なコミュニケーションをすることになり、有意義な時間になるでしょう。
賑やかな日常から切り離すことで、冷静さを取り戻すことができます。
自分の心や考えに集中することができ、物事を整理することができます。
自分とは、とことん仲良くなっておきましょう。
自分の心の声を聞くことも大切です。
「何がしたいのか」
「何を求めているのか」
「どんなふうに生きたいのか」
見栄やプライドを除いた、本音があるはずです。
聞きたくない本音かもしれませんが、心の声を聞くことは大切です。
友人関係が良好であれば、人生が豊かになりますが、それは自分に対しても言えます。
自分と仲良くなればなるほど、自分らしさが見えてくるようになります。
自分との関係が良好であればあるほど、人生が豊かになります。