仲のいい人と食べに行くと、話に花が咲きます。
注文をして料理が来るまでの待ち時間に、ぱっと話が盛り上がるのです。
話が盛り上がるのはいいことです。
そのとき、ちょうど料理が出てきます。
ここでどうするかです。
話に夢中で、なかなか料理に手をつけない状況を見かけることがあります。
たしかに話が盛り上がっているときだと、料理が後回しになりがちです。
おしゃべりに夢中になっていると「食べるより話を続けたい」と思うときがあるでしょう。
しかし、これは注意したいところです。
まず給仕に失礼だからです。
給仕の人は、出来たての料理をスピーディーに運んでいます。
「温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べてほしい」と思っているからです。
にもかかわらず、おしゃべりに夢中でなかなか料理に手をつけないでいると、冷めたりぬるくなったりして、どんどん味が落ちます。
特にお寿司の場合は生ものなので、1秒単位で酸化が進み、おいしさが失われるです。
給仕の人は、なかなか料理に手をつけないお客さんを見て「いつになったら食べてくれるのだろう」と残念に思っています。
自分のおしゃべりに夢中だと、同席している人も食べ始められません。
話に夢中で、出された料理になかなか手をつけないと、感じが悪い印象を与えてしまいます。
給仕にも同席者にも失礼なのです。
出された料理は、すぐ食べるのがマナーです。
話が盛り上がっていても、料理が出てきたら、いったん中断して食べましょう。
「うわあ、おいしそうだね。さっそくいただきましょう!」の一言で、自然に流れを変えられます。
目の前に出てきた料理は、一刻も早く食べるほうがいいのです。
温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに、新鮮なものは新鮮なうちに食べるのが、いちばんおいしいからです。
出来たてを味わえるので、最もおいしく感じられます。
それが「食の感動」にもつながるのです。
出されてすぐ食べると、給仕の人も喜びます。
「スピーディーに給仕をしたかいがあった」と思うのです。
にこにこしながら料理を食べているお客さんを見ることで幸せを感じます。
出てきたらすぐ食べ始めるのが、食事のマナーです。
相手も給仕も、笑顔になれるのです。