否定から入るか、肯定から入るか、それが問題です。
何かと否定から入る人がいるものです。
こちらが発言すると「違う」「いや、そうじゃないから」と否定から入ります。
感じの悪い人は、身だしなみが乱れていて、清潔感も欠けています。
汚れた靴を履いています。
しわが寄ったスーツや、黄ばんだシャツを着ています。
感じの悪い人は、食事マナーが身についていません。
「いただきます」「ごちそうさま」を言いません。
食事のときに、くちゃくちゃ音を立てながら食べます。
感じの良しあしに関わるポイントの1つが「言葉遣い」です。
言葉遣いが悪いと、相手に不快な印象を与えてしまいます。
感じの悪い人は、言葉遣いに「粗」があります。
職場で人に声をかけるとき、急に声をかけていませんか。
その人は、仕事に集中している最中かもしれません。
忙しくしていて、邪魔されたくないタイミングかもしれません。
人にはそれぞれ、趣味や価値観があります。
そこに正解があるわけではありません。
人によって、趣味や遊び、働き方や生き方があり、どれも正解です。
挨拶は、人間関係の潤滑油です。
人と会ったときは、挨拶するのがマナーです。
子どものころから教わることであり、当たり前のマナーです。
感じの悪い人は、相手の名前を呼びません。
それどころか、相手の名前以外で呼びます。
「ねえ」
感じの悪い人は、勝ち負けにこだわります。
勝負事では「絶対勝ちたい」「負けたくない」と思っています。
もちろん勝ちたい気持ちがあるのは誰でも同じことですが、それに強い執着があり、露骨に見せるのです。
感じの悪い人は、頑固で偉そうな態度です。
人の話は、脚組みや腕組みをしながら聞きます。
人のアドバイスを受け入れず、自分の考えに固執します。
感じの悪い人は、ありがた迷惑が多いのが特徴です。
職場に仕事のできない人がいると、お願いされてもいないのに、ああだこうだと教え始めます。
しかも教え方が強要口調です。
難しい言葉を使って話すと、感じが悪くなります。
たとえば、専門用語、業界用語、カタカナ言葉です。
自分にとってはなじみのある言葉かもしれませんが、相手にとっては聴き慣れない言葉で、意味がわからないことがあります。
お願いしていた仕事の進捗が気になって連絡したときのことです。
「あとどのくらい時間がかかりそうですか」と聞くと「もう少しかかりそうです」と言われました。
これは困ります。
ついやってしまうのが「自慢話」や「武勇伝」です。
素晴らしい功績があれば、自慢したくなるでしょう。
大きな手柄を上げた過去があれば、誰かに話してアピールしたくなるでしょう。
感じの悪い人は、会話のとき、いい加減な態度が見受けられます。
相手のほうに顔も体も向けません。
スマホをいじりながら、耳だけ向けて話を聞きます。
お願いするにも「言い方」があります。
ポイントは「ストレスが感じられる言い方かどうか」です。
言い方の違いで、相手が受ける印象は大きく変わり、感じの良しあしにつながります。
人と食べに行くとき「何食べる?」「何か食べたいものある?」となるときがあります。
このとき「何でもいい」と答える人がいます。
よく聞かれるパターンですが、実はあまり感じが良くありません。
ビジネスでもプライベートでも、気が乗らないときがあるものです。
興味や関心のないことをするときは、なかなかやる気が出ません。
そうした気が乗らないときの場面は、感じの良しあしに関わるポイントの1つです。
施設・役所・アパレルショップなどで、ノーの一言で終わる会話を聞くことがあります。
・センターで手続きをしようとしたところ「本日は終了しました」と言われた
・役所で可能かどうか尋ねると「身分証がないのでお手続きできません」と断られた
愚痴や文句ばかり口にしている人がいます。
「仕事が多い」
「上司がむかつく」
感じの悪い人の口癖は「前にも教えたよね」です。
部下から一度教えたことを、再び聞かれることがあります。
そんなとき「前にも教えたよね」と、ため息交じりで言うのです。
いらいらしたとき、そのまま表に出していませんか。
表情が悪くなったり、態度が荒くなったり、言葉遣いが悪くなったり。
それは普通で、当たり前のことのように思えます。
人に手渡す場面があります。
ここは、感じの良しあしが分かれる場面の1つです。
たとえば、相手にプリントを手渡す場面があるとします。
商談や打ち合わせで会社に出向いたとき、机の上にカバンを置く人がいます。
これは感じが悪いです。
カバンの底は、汚れている部分とされています。
言われないと動かない。
与えられた仕事は、最低限のことしかやらない。
報告、相談、連絡がない。
「値引きはできませんか」と声をかける場面があるでしょう。
もちろん値引き交渉自体は有効な手段です。
予算の都合があるなら、交渉するのも当然です。
仲のいい人と食べに行くと、話に花が咲きます。
注文をして料理が来るまでの待ち時間に、ぱっと話が盛り上がるのです。
話が盛り上がるのはいいことです。
「おすすめの本はありますか」
「何かおすすめの映画はありますか」
「記念日におすすめのレストランはありますか」
過去の問題を何度も蒸し返す人がいます。
誰でも恥ずかしい失敗をすることがあります。
触れてほしくない過去もあるものです。
最初から感じのいい人はいません。
礼儀も作法も、最初は誰でも身についておらず、ゼロの状態です。
人と接したり、経験を積んだりするなかで、少しずつ身につけます。
否定から入るか、肯定から入るか、それが問題です。
何かと否定から入る人がいるものです。
こちらが発言すると「違う」「いや、そうじゃないから」と否定から入ります。
これでは感じのいい会話ができません。
感じの悪い人は、否定から入るのが癖になっています。
話し合いのとき、何でも否定から入ります。
「でも、きっとうまくいかないよ」
「でも、予算が足りないね」
「でも、難しそうだね」
本人に悪気がなくても、相手は良い印象を受けません。
「でも」から入ると否定が続き、会話に嫌な空気が流れてしまいます。
友人とレストランに行ったとき、珍しい料理を見かけたとします。
「カロリーが高そう」「お金がかかりそう」「体に悪そう」など否定から入ります。
否定から入ると、会話の流れが悪くなります。
「この人と話をするといつも否定される」という印象を与えます。
話しかけにくくなることで、人間関係までも悪くなるのです。
大切なことは、肯定から入ることです。
誰もが肯定をされることを望んでいます。
肯定は、コミュニケーションの流れをスムーズにする力があります。
感じのいい人は、肯定から入ります。
話し合いのとき、実現できるかどうかは別として、まず肯定から入ります。
「良いアイデアだね」
「面白そうですね」
「とりあえずやってみて、問題があれば、その都度解決していこう」
相手の意見を受け入れ、前向きに話を進めようとするのです。
実現が難しそうだとしても、否定せず「それも1つのアイデアだね」「そういう考え方もあるね」という言い方をします。
友人とレストランに食事に行って珍しい料理を見かけたら、まず肯定から入ります。
「おいしそうだね」
「食べてみたいね」
「盛り付けがきれいだね」
気になるところがあっても、あえて言いません。
肯定から入ることで、会話に明るい雰囲気が生まれ、話もスムーズに進みます。
何事もまず肯定から入ることで、感じが良くなってきます。
相手の考えにおかしなところがあっても、いったん目をつぶって、話を前に進めましょう。
肯定されると、相手は「受け入れられた」と感じ、好印象を抱きます。
もちろん時には否定を言いたいときもあるでしょう。
何でもかんでも肯定するわけにもいきません。
「ちょっとおかしいんじゃない」「さすがに受け入れられない」と言いたくなるときもあるはずです。
否定したいことがあれば、肯定をした後に行うことです。
たとえば「たしかにそうですね。でも○○という考えもあると思います」と、いったん相手の言い分を肯定してから反論を述べます。
これを「イエスバット法」といいます。
ビジネスからプライベートまで活用できる、コミュニケーション技法の1つです。
最初に肯定してから否定の言葉を続ければ、相手も受け入れやすくなります。
感じの悪い人は、身だしなみが乱れていて、清潔感も欠けています。
汚れた靴を履いています。
しわが寄ったスーツや、黄ばんだシャツを着ています。
汚れたバッグを持っています。
ぼさぼさの髪型をしている、もしくは、おしゃれな髪型を意識するあまり、不自然な髪型になっています。
肩にふけが落ちていて、頭をかきむしるたびに、ふけがぽろぽろ落ちるのです。
近くに寄ると、鼻をつんざくような、どぎつい香水の匂いがします。
たっぷり香水をつけていて、強い香りをまき散らしています。
自分はいい香りだと思っているので「相手もいい香りと感じてくれるだろう」と思っているのです。
身だしなみが乱れていて清潔感に欠けていると、相手はネガティブな印象を受けます。
TPOをわきまえない服装だったり、服に汚れが目立っていたりすると、だらしない印象を与えてしまいます。
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」というものがあります。
人の印象に影響を与える割合を示したもので、世界的にも有名な法則です。
それによると、人の印象に影響を与えるのは「視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%」とされています。
圧倒的に大きな割合を占めるのは、視覚情報なのです。
「人は中身が大切」と言われていますが、やはり外見からの印象は無視できません。
見た目の印象は、やはり大事な要素なのです。
感じのいい人は、身だしなみが整っていて、清潔感があります。
ぴかぴかに磨かれた靴を履いています。
しわのないスーツや、ぱりっとしたワイシャツを着ています。
ネクタイがまっすぐ下に下がっていて、きれいです。
手入れの行き届いたバッグを持っていて、多少の傷はあっても、汚れはありません。
清潔感のある髪型をしていて、肩にふけもありません。
ビジネスの場では、TPOをわきまえた服装を心がけます。
プライベートの場でカジュアルな服装をしても、最低限の身だしなみは意識して、きちんと整えています。
身だしなみが整っていて、清潔感があると、良い印象を与えます。
香水にも要注意です。
自分では「いい香り」と思っていても、相手にとっては「不快」と感じることがあります。
特に食事の場では、わずかな香水でも、味が台無しになってしまいます。
世の中には、化学物質過敏症の人もいます。
ほのかな香りでも、そこに含まれるごくわずかな化学物質の反応によって、頭痛・めまい・吐き気を感じる人がいるのです。
清潔感のある人ほど、香水はつけません。
良かれと思ってつけた香水が、誰かを不快にしてしまう可能性があるからです。
人の好みや、さまざまなシチュエーションを考慮すると「香水はつけないのがベスト」ということになります。
香りがなくても、清潔感を出すことは可能なのです。
ここで大切なのは「清潔感がない人は、必ずしも不潔な人ではない」ということです。
正確には「気づいていない人」なのです。
服も持ち物も、長く使っていると汚れたり乱れたりすることはあります。
その汚れや乱れに気づき、きちんとケアして整えることで、清潔感を出していけるのです。
感じの悪い人は、食事マナーが身についていません。
「いただきます」「ごちそうさま」を言いません。
食事のときに、くちゃくちゃ音を立てながら食べます。
お箸の持ち方が下手で、魚の骨も上手に取り分けられません。
ナイフとフォークの使い方に慣れていなくて、食べ方も汚いです。
人付き合いマナーにも問題ありです。
自分から挨拶をしません。
相手に挨拶をされて、ようやく返します。
感謝の言葉も忘れがちです。
自分に非があってもなかなか謝りません。
人の悪口をよく言っていて、周りを見下す発言も多い。
相手が自分と違う意見を持っていると、すぐむっとして、自分の価値観を押し付けようとします。
約束を破ることが多く、ささいな口約束は、そもそも覚えてさえいません。
マナーが身についていないと、相手に感じの悪い印象を与えてしまいます。
感じの悪い人は、基本的なマナーすら身についていなくて、たびたびトラブルを起こすのです。
感じの悪い人は、ビジネスマナーも身についていません。
言葉遣いが学生言葉のままになっていて、敬語が下手です。
名刺の交換をスムーズに行えません。
電話の対応やメールのやりとりも慣れていません。
報告・連絡・相談も不足していて、上司から「あの件はどうなった」とよく聞かれます。
感じのいい人は、食事マナーが身についています。
「いただきます」「ごちそうさま」を忘れません。
お箸の持ち方がきれいで、魚を食べるときも、上手に骨を取り分けます。
ナイフとフォークをエレガントに使いこなし、食べ方も上品で美しいです。
人付き合いマナーも理解しています。
いつも積極的な挨拶を心がけます。
お世話になったとき、感謝の言葉を忘れません。
自分に非があれば、素直に謝ります。
人の悪口は言いません。
自分と意見が違っていても、相手の価値観を尊重します。
きちんと約束を守り、ささいな口約束でも守ります。
感じのいい人は、ビジネスマナーもきちんと身についています。
社会人らしい言葉遣いで、敬語も上手です。
名刺の交換をスマートに行います。
電話の対応やメールのやりとりも、スムーズです。
報告・連絡・相談を小まめに行いながら業務を進めます。
一言で「マナー」といっても多岐にわたります。
なかでも特に大切なのは「食事マナー」「人付き合いマナー」「ビジネスマナー」の3つです。
食事や人付き合いのマナーは、食事や人付き合いを通して、少しずつ身につけていくものです。
ビジネスマナーは、仕事をしながら身につけていくものです。
これら3つは、知っておいて損はありません。
マナーが身についていると、いろいろなところで好印象を与えます。
マナーは、完璧に身につける必要はありません。
せめて基本を身につけておくだけでも、ぐっと感じが良くなります。
身近にお手本となる人を見つけ、見よう見まねで学んでいきましょう。
「私は今までマナーを身につける機会がなかった」という人もいるかもしれませんが、遅すぎることはありません。
書籍やネットで学ぶこともできるので、どしどし活用してください。
マナーは、運やチャンスにも関係します。
マナーがいい人ほど印象が良くなるので、運やチャンスに恵まれます。
マナーが身についていると、人生までもが変わってくるのです。
感じの良しあしに関わるポイントの1つが「言葉遣い」です。
言葉遣いが悪いと、相手に不快な印象を与えてしまいます。
感じの悪い人は、言葉遣いに「粗」があります。
「やばい」「むかつく」「飯を食う」「うるさい」といった言葉をよく使います。
乱暴な言い方があったり、言葉に省略が目立ったり、ビジネスの場での若者言葉を使ったり、初対面の人にため口で話したりします。
また思ったことを深く考えることなく、そのまま口にしてしまうのです。
これでは相手に不快感を与えてしまいます。
感じのいい人になるためには、できるだけ言葉遣いを良くしておくことが大切です。
丁寧な言葉遣いを意識しましょう。
「やばい」より「素晴らしい」「感動的」という言い方のほうが品があります。
「むかつく」より「不快」「気分が良くない」という言い方のほうが落ち着いた印象があります。
「飯を食う」より「食事をいただく」という言い方のほうが丁寧です。
「うるさい」より「にぎやか」という言い方のほうがポジティブに聞こえます。
同じ意味でも、言い方を変えるだけで、ニュアンスは大きく変わります。
初対面の人に、ため口で話すのは良くありません。
きちんと敬語を使って話すのがマナーです。
ただし、ため口が絶対NGというわけではありません。
仲が深まるにつれて少しずつ言葉遣いを崩していくなら、違和感はなく、自然に受け入れられます。
若者言葉にも要注意です。
プライベートで使う分には問題ありませんが、ビジネスで使うのは要注意です。
若者言葉で話すと、軽い印象を与えてしまい、ビジネスにマイナスの影響を与えます。
「言葉遣いだけで判断されてはたまらない」と思いますが、いくら自分がそう思っても、相手はそう受け止めるのです。
感じのいい人は、言葉遣いに「品」があります。
相手がどう感じるか意識することです。
特に感情的になったときは、言葉遣いも乱れがちです。
気分を害したときこそ、いま一度、言葉遣いに気をつけ、いつでも丁寧な言葉を使うようにしましょう。
日頃から自分が発する言葉に注意して、品のある言葉遣いを心がけていくことが大切なのです。
職場で人に声をかけるとき、急に声をかけていませんか。
その人は、仕事に集中している最中かもしれません。
忙しくしていて、邪魔されたくないタイミングかもしれません。
急に声をかけると、相手の集中を妨げてしまうことになります。
用事があるとき、いきなり電話をしていませんか。
お風呂に入っているときかもしれないし、就寝前かもしれません。
昼間ならまだしも、夜中に連絡するのは迷惑になる可能性があります。
スケジュールを決めるときは、自分の都合で決めていませんか。
自分は良くても、相手にも都合があります。
相手の都合を聞くことなく、場所や日時を一方的に決めてしまうのは良くありません。
自分の都合で押し進めると、自分勝手な印象となり、感じが悪くなります。
時には相手の迷惑になってしまい、煙たがられるのです。
人に声をかけたり連絡を取ったりするときは、相手の都合を考えることが大切です。
仕事に集中していて忙しそうな様子なら、少しタイミングをずらしましょう。
休暇中であれば、連絡は控え、翌週に回しましょう。
緊急であれば別ですが、急ぎでなければ、タイミングをずらしても問題ありません。
相手の様子が見えないときは、電話より、メールやSNSで連絡を取るのがいいでしょう。
メールやSNSは、相手の都合の良いタイミングでチェックできるので便利です。
スケジュールを決めるときは、自分の都合で決めるのではなく、相手の都合を聞きながら調整しましょう。
お互いの都合をすり合わせながら進めると、物事はスムーズに進み、感じが良くなります。
自分の都合だけで動くのではありません。
相手の都合を考えながら動くことが大切なのです。
人にはそれぞれ、趣味や価値観があります。
そこに正解があるわけではありません。
人によって、趣味や遊び、働き方や生き方があり、どれも正解です。
感じの悪い人は、相手の趣味や価値観が理解できないと、否定します。
人のやっていることに理解できない点があると、けなすような言葉を口にするのです。
「くだらない」
「ばかばかしい」
「そんなことやって面白い?」
「レベルが低いね」
「時間の無駄じゃないの?」
こうした言い方は、感じが悪くなります。
自分の基準でしか物事を見ていません。
自分が理解できないからといって、安易に批判するのは良くありません。
たしかに自分にとっては理解しがたいことなのでしょうが、人にはそれぞれの趣味や価値観があります。
自分から見ると「無駄」「くだらない」と思えることでも、相手は「面白い」「楽しい」と感じていることもあります。
相手の趣味や価値観を否定すると、相手は不快感を覚え、感じの悪い人として映ります。
否定的な言い方をするので、人とぶつかることも増えるのです。
感じのいい人は、相手の趣味や価値観を尊重します。
理解できなくても、否定も批判もしません。
「あなたはそういう価値観なのですね」という考え方です。
理解できないなら理解できないなりに受け止め、相手に寄り添った丁寧な返事をします。
たとえば、自分にない考え方なら「面白いですね」「一理ありますね」「そういう考え方もありますね」といった言い方をします。
こういう言い方をすれば、人とぶつかることはありません。
感じのいい人には、理解に努める姿勢もあります。
「どんなところが魅力ですか」
「こだわっているポイントはどこですか」
「楽しみ方を教えてください」
良さや魅力がわからないのは、自分がまだ理解できないだけかもしれません。
相手に質問することで「なるほど、そうなのか!」と思えることもあるでしょう。
理解するきっかけが生まれ、自分の世界も広がります。
こういう人は感じがいいです。
相手とのコミュニケーションも増えるので、仲良くなるきっかけにもなるのです。
挨拶は、人間関係の潤滑油です。
人と会ったときは、挨拶するのがマナーです。
子どものころから教わることであり、当たり前のマナーです。
感じのいい人も悪い人も、挨拶自体はします。
しかし、挨拶はしても「人を選ぶ態度」があるのです。
感じの悪い人は、仲のいい人だけ挨拶をします。
一方で、仲の良くない人には挨拶をしません。
相手から挨拶されたときだけ、仕方ない感じで返します。
挨拶をするとき、人を選んでいるのです。
挨拶をされた人はいいのですが、されない人は嫌な印象を受けます。
相手は「無視された」「拒まれている」「嫌われているのではないか」と感じ、人間関係がぎくしゃくします。
せっかく挨拶はできていても、人を選ぶ態度があっては、感じが悪くなるのです。
仲のいい人だけ挨拶する態度でいると、だんだん職場の人間関係が悪くなります。
挨拶する人とは仲良くできても、それで良しとはなりません。
挨拶しない人とは、これといったトラブルがなくても、だんだん関係がぎくしゃくしていくのです。
感じのいい人は、分け隔てなく挨拶します。
上司、職場の人、同じチームの人に声をかけます。
たとえ仲の良くない人でも、最低限のマナーとして挨拶だけはします。
特に仕事では、職場に苦手な人がいたり、チームで仕事をしなければいけないときもあったりします。
挨拶をするとき、人を選ぶような態度を見せるのは良くありません。
シャイな性格だったり、忙しくて余裕がなかったりすることもありますが、どれだけ忙しくても挨拶の一言くらいはできるはずです。
「おはようございます」「お疲れさまです」という、シンプルな一言でいいのです。
挨拶をすることは、相手の存在を認めていることになります。
声での挨拶がためらわれるなら、会釈だけでもかまいません。
会釈も挨拶の1つであり、相手を認めていることになります。
仲のいい人はもちろん、そうでない人にも挨拶したいものです。
感じの悪い人は、相手の名前を呼びません。
それどころか、相手の名前以外で呼びます。
「ねえ」
「ちょっと」
相手に向けて声をかけます。
声をかけられた人は「私のことだな」と振り向いてくれるでしょう。
しかし、相手に喜ばれる呼び方ではありません。
自分のことなのはわかりますが、感じが良くありません。
名前を知らない相手ならまだしも、名前を知っているにもかかわらず「ねえ」「ちょっと」と呼ばれるのは寂しいことです。
相手は内心、こう思うでしょう。
「私の名前は『ねえ』でも『ちょっと』でもないよ」と。
「ねえ」や「ちょっと」で相手を呼ぶのは、少々ぞんざいな印象を与えます。
感じを良くしたいなら、きちんと相手の名前を呼ぶことが大切です。
声をかけるときは「○○さん」と名前を入れましょう。
挨拶でも会話でも、きちんと名前を入れるのがおすすめです。
「○○さん、おはよう!」
「○○さんならどうする?」
「私も○○さんの意見に賛成です」
こうすることで、感じのいい印象が出るのです。
相手の名前を呼ぶのは少し恥ずかしく思うかもしれませんが、誤解です。
自分の名前を呼ばれると、誰でも嬉しく思い、好印象を受けます。
名前を呼ぶことは、一個人として尊重しているメッセージを伝えられます。
これを心理学では「ネームレター効果」といいます。
手紙を出すときにはきちんと名前を書くように、相手を呼ぶときもきちんと名前を呼ぶのがマナーです。
「あなたを大切にしていますよ」というメッセージも伝わります。
相手の名前を呼ぶと、相手との距離も縮まり、信頼関係も築きやすくなるのです。
感じの悪い人は、勝ち負けにこだわります。
勝負事では「絶対勝ちたい」「負けたくない」と思っています。
もちろん勝ちたい気持ちがあるのは誰でも同じことですが、それに強い執着があり、露骨に見せるのです。
勝つと嬉しそうなのですが、負けると子どものように不機嫌になります。
感じの悪い人は、地位や立場に関する話が出ると、すぐ反応します。
少しでも優位に立ちたいという思いがあって、自分のほうが上とわかれば、見下すような表情をして、偉そうな態度を取ります。
「私は、あなたより良いところに住んでいる」
「私は、あなたより年収が高い」
「私は、あなたより高級な車を持っている」
いちいち口に出して言うわけではありませんが、態度や表情から、そうしたメッセージが出ているのです。
口を開けば「自分は凄い。あなたより上だ」と言わんばかりに話してくる人がいるものです。
感じの悪い人は、プライドが高く、見栄っ張りです。
たしかにその人は頭が良く、家や車など立派なものを持っているのでしょう。
肩書があったり、能力が高かったりするのでしょう。
だからといって、勝ち負けや優劣にこだわる態度があると、やはり感じの悪い印象を与えます。
一緒にいても、常に評価されているような感じがあり、なかなか落ち着けません。
遊びでも、勝ち負けにこだわると、純粋に楽しめなくなります。
周りから「あの人は勝ち負けにこだわりすぎる」となり、遊びに誘いにくくなり、人が離れていくのです。
感じのいい人は、勝ち負けや優劣は意識しません。
ゼロではありませんが、二の次、三の次となっています。
感じのいい人がまず大切にしているのは「楽しむこと」です。
スポーツでも、勝ち負けにこだわらず、純粋にプレイを楽しみます。
勝っても笑顔を見せますが、負けても笑顔を見せます。
地位に関する話も「あなたはそういうものを持っているのですね」「そういう生き方なのですね」と、相手の生き方を尊重します。
「人は人、自分は自分」という考え方が染み付いているのです。
こういう人は、一緒にいて居心地が良く、感じがいいのです。
相手と地位的なことを争ったところで仕方ありません。
遊びでもスポーツでも、勝ち負けや優劣のことは忘れ、楽しむことに集中するのがいいのです。
感じの悪い人は、頑固で偉そうな態度です。
人の話は、脚組みや腕組みをしながら聞きます。
人のアドバイスを受け入れず、自分の考えに固執します。
人から注意を受けても「うるさいなあ」「これくらいいいだろう」と聞く耳を持ちません。
人の言うことに対して「違うよ」「いや、そうじゃないから」と何かと反発します。
自分に非があっても、なかなか認めようとせず、素直に謝りません。
言い訳がましく、自分を正当化させようとします。
聞いてもいないのに、自分から自慢を話し始めます。
相手がつまらなさそうにしていても、なかなかやめません。
部下に仕事を依頼するときも「○○しなさい」と命令口調です。
こういう人とは、信頼関係を結べません。
頑固で偉そうな態度があると、相手に感じの悪い印象を与えます。
人の意見を聞かないので、次第に誰からも相手にされなくなります。
一緒にいてストレスを感じるので、いつの間にか人が去っていくのです。
感じのいい雰囲気を出すためには「素直で誠実な態度」が大切です。
感じのいい人は、素直で誠実な態度を見せます。
相手の言うことを素直に聞き入れます。
人から教わったときは「はい、わかりました」と素直な返事をします。
ミスを指摘されたとき「申し訳ございません。すぐ直します」とすぐ謝罪し、対応をします。
お世話になったときは「ありがとうございます」と素直にお礼を口にします。
自分に非があるときは、言い訳をせず、きちんと謝ります。
自分から自慢したりするようなことは言いません。
実力があっても、自分からひけらかすようなことはしません。
相手から聞かれたときだけ話します。
こうした素直で誠実な態度は、すべての人から好印象です。
感じのいい人には、素直で誠実な態度があるのです。
感じの悪い人は、ありがた迷惑が多いのが特徴です。
職場に仕事のできない人がいると、お願いされてもいないのに、ああだこうだと教え始めます。
しかも教え方が強要口調です。
「そうじゃない。こうするべきだよ」とぐいぐい迫ってきます。
本人は親切のつもりです。
「相手のためになっている」「自分はいいことをしている」と思っています。
ところが実際は余計なお節介になっていて、ありがた迷惑になっています。
相手が嫌がっていることに気づいていません。
自分が教え魔になっていることにも気づいていません。
こういう人は感じが悪いのです。
親切のつもりが、ただの自己満足になっています。
「あの人に関わると面倒なことになる」と、人が避けていくのです。
感じのいい人も、困っている人がいれば、声をかけます。
助言をしたり、助けの手を伸べたりすることはあります。
しかし、自分の都合を押し付けることはありません。
お節介にならないよう注意しながら、声をかけます。
感じのいい人は「もし良かったら」というクッション言葉を使います。
「もし良かったら、手伝いましょうか」
「もし良かったら、教えましょうか」
「もし良かったら、いかがですか」
疑問形を使いながら、相手の都合を伺います。
疑問形を使うと、優しい雰囲気が出ます。
相手が「お願いします」と言ってきたときだけ、手を差し伸べるのです。
難しい言葉を使って話すと、感じが悪くなります。
たとえば、専門用語、業界用語、カタカナ言葉です。
自分にとってはなじみのある言葉かもしれませんが、相手にとっては聴き慣れない言葉で、意味がわからないことがあります。
難しい言葉を多用していると、相手からひんしゅくを買います。
言いたいことがうまく伝わらず、コミュニケーションがスムーズに取れなくなるのです。
難しい言葉を多用する人は、その言葉を使うことに酔っています。
「どうだ、私はこんな難しい言葉を知っているのだ。すごいだろ。頭がいいだろ」と言っているようなものです。
自分は「うまく伝えられた」と悦に浸っている一方、相手は首をかしげています。
難しい言葉を多用する人は、相手の立場ではなく、自分の立場で話しています。
「私はきちんと伝えた。理解できないのは、相手が悪い」と思っています。
難しい言葉を使って話をしていると、おのずと感じが悪くなるのです。
感じのいい人は、わかりやすい言葉を使って話します。
難しい内容でも、専門用語やカタカナ言葉は使わず、誰にでもわかる言葉を使って話します。
自分の立場より相手の立場で話しているので、おのずとわかりやすい言葉になるのです。
伝えたいことがスムーズに伝わり、感じが良くなるのです。
コミュニケーションで大切なのは「いかに伝えたか」ではなく「いかに伝わったか」です。
伝えたことより、伝わったことこそが重要です。
そのためには、わかりやすい言葉で話すことが欠かせません。
どうしても難しい言葉を使わなければいけないときもあるでしょう。
そんなときは「わかりやすい補足」を加えて説明します。
難しい言葉が登場しても、丁寧な補足があると「なるほど、そういう意味なのか」と理解できます。
頭の良い人ほど、わかりやすい言葉を使って話すものです。
相手の立場になって話すことで、感じが良くなるのです。
お願いしていた仕事の進捗が気になって連絡したときのことです。
「あとどのくらい時間がかかりそうですか」と聞くと「もう少しかかりそうです」と言われました。
これは困ります。
「もう少し」という言葉は曖昧です。
「もう少し」の度合いは、人によって違います。
10分かもしれないし、30分かもしれません。
1時間かもしれないし、2時間かもしれないし、それ以上かもしれません。
こちらにも段取りがあります。
曖昧な言葉を使われると「はっきりしないな」と思ってしまい、ストレスがたまります。
具体的なイメージがつかめず、困ってしまうのです。
「もう少し」「あとから」「もうしばらく」など、つい口にしまいがちな表現ですが、注意が必要です。
何気なく口にした言葉が、相手を困らせてしまうことがあるのです。
感じのいい人は、明確で具体的な言葉を使います。
「あと10分でできます」
「1時間ほどお待ちいただけますか」
「3時間以内には終わらせます」
数字を使うことで、具体的になります。
こちらも「このくらい時間がかかるんだね」とイメージしやすくなるのです。
「時間」で伝えるのではなく「割合」で伝える方法もあります。
たとえば、仕事の進捗を聞かれたときは「8割はできています」という言い方も有効です。
「あと2割で終了なんだね」と直感的にわかり、安心感を与えます。
時間ではなく、割合を伝えることで、相手にイメージを伝えやすくなるのです。
時には明確に言いたくても、難しい状況もあるでしょう。
明確に言えないなら、幅を持たせた言い方をすればいいだけです。
「およそ」「だいたい」「2、3時間」といった言い方をすれば、時間のイメージを伝えられます。
たとえば、レストランが満席で、時間の予想が難しいときは「現在3人待ち」といった言い方ができるでしょう。
「3人待ちなら、すぐは入れそうだな」と思います。
待ち人数が多いなら、時間がかかりそうなので、別のお店にしようとなるでしょう。
明確で具体的な言葉を使うことでイメージがつかみやすくなり、対応もしやすくなるのです。
ついやってしまうのが「自慢話」や「武勇伝」です。
素晴らしい功績があれば、自慢したくなるでしょう。
大きな手柄を上げた過去があれば、誰かに話してアピールしたくなるでしょう。
お酒の場でも、自慢話や武勇伝がよく聞かれます。
しかし、自慢話や武勇伝ばかり話していると、偉そうな雰囲気が出てしまい、感じの悪い印象を与えてしまいます。
自慢は、話す本人は気持ちよくても、聞いている人は興味がありません。
自慢話が好きな人もいますが、少数です。
人の自慢話は、あくびが止まりません。
相手から「早く話が終わらないかな」と思われるのです。
武勇伝にも注意が必要です。
大きな手柄を上げたことがあるとはいえ、過去の話です。
「あのプロジェクトは俺が成功させた」
「俺が若いころは、会社に寝泊まりして仕事するのが当たり前だった」
「取引先のどんな無理難題も、俺はすべて引き受け、結果を出した」
「私の過去はすごかった」という話は「私の現在はすごくない」という裏返しでもあります。
過去の自慢をすればするほど「現在の自分は落ちぶれています」ということになります。
自慢話や武勇伝を話していると、相手から「うっとうしいな」と思われることになります。
「あなたもこのくらい頑張れ」と言っているようにも聞こえ、聞いていて疲れます。
「自分を大きく見せたがっているんだね」とわかると、滑稽に映ることさえあります。
感じの悪い印象を与えたくないなら、自慢話や武勇伝はできるだけ控えておくのが賢明です。
では、感じのいい人は何を話すのでしょうか。
「体験談」や「失敗談」を話すのです。
どちらも引きつけるテーマです。
体験談は、ユニークであればあるほど良く、失敗談も、恥ずかしいものであればあるほど良い。
たとえば、珍しい場所に旅行した話や、仕事で起こした恥ずかしいトラブルの話は、リアリティーがあって面白い。
体験談や失敗談を話すと、相手は目を輝かせて、興味津々で聞いてくれます。
自然と笑いが生まれ、会話が盛り上がっていくのです。
特に失敗談は自己開示になります。
自分の恥ずかしいところをさらけ出すことにもなるので、相手も自然と心を開きやすくなり、会話が弾みやすくなるのです。
失敗談は、学びにもつながります。
人の失敗は、自分の失敗を防ぐのに役立ちます。
笑いがありながらも、参考になるので、勉強になるのです。
あなたにとって、ユニークな体験談や恥ずかしい失敗談は何でしょうか。
そのネタを紹介すると、おのずと感じが良くなり、どんどん仲も深まっていくのです。
感じの悪い人は、会話のとき、いい加減な態度が見受けられます。
相手のほうに顔も体も向けません。
スマホをいじりながら、耳だけ向けて話を聞きます。
話をしているにもかかわらず、相手とほとんど目を合わせません。
話半分なので、リアクションも薄い。
ろくに相槌もなく「ふ~ん」という生返事だけです。
これほど感じの悪い態度はありません。
いい加減な態度では、どんな会話も弾みません。
相手は「私の話に興味がないんだな」と思い、話す気力を失います。
「少しは聞く耳を持ってよ」「失礼な態度だな」と、腹が立つことさえあるのです。
感じを良くするためには、話を聞くとき、真剣な態度を見せることが大切です。
きちんと相手のほうに体を向けます。
相手の目を見て、話を聞きます。
会話の途中では、笑顔でうなずいて、相槌を打ちます。
相槌は「あなたの話をしっかり聞いているよ。理解しているよ。どんどん話して」というメッセージです。
相槌も、いつも同じではありません。
「へえ」「なるほど」「そうなんだ」「面白いね」「それからどうなったの?」など、バリエーションがあります。
面白い話のときは、相手と一緒になって笑います。
わからないところがあれば、そのままにせず、積極的に質問します。
相手は「私の話に興味を持ってくれているんだね」とわかり、もっと話したくなります。
真剣に聞く態度があれば感じの良い印象を受け、どんどん話が弾んでいくのです。
お願いするにも「言い方」があります。
ポイントは「ストレスが感じられる言い方かどうか」です。
言い方の違いで、相手が受ける印象は大きく変わり、感じの良しあしにつながります。
感じの悪い人は、強要の言葉を使います。
お願いと言いながら、命令するような言い方が目立ち、自分の思いどおりに従わせようとします。
「今日中にお願いします」
「今すぐ取りかかってください」
「できるよね」
「してくれるよね」
「まだ少し余裕があるよね」
「今日、残業できるよね」
「みんな、普通にやってるよ」
高圧的な物言いがあり、断りにくい雰囲気を出します。
これではもはや命令と変わりません。
強要するような言い方だと、相手に反感を持たれるだけでなく、喜んで協力しようという気が起きません。
強いストレスを与え、嫌な感じが出るのです。
こういう言い方をする上司だと、最悪です。
部下はどんどん仕事を押し付けられ、逃げようにも逃げられません。
「退職」の文字が頭をよぎるようになるのです。
感じのいい人は、お願いするとき、クッション言葉や疑問形の言い方をします。
「余裕があれば、少し手伝ってもらえないでしょうか」
「ご迷惑でなければ、少し作業をお願いできないでしょうか」
「もしお時間があるようでしたら、お願いしてもよろしいでしょうか」
「時間があるときで結構ですので、ご協力いただけると助かります」
「よろしければ、無理のない範囲でお力をお借りできるとありがたいです」
クッション言葉や疑問形を使うと、柔らかい響きとなり、丁寧な印象となります。
感じのいい言い方をするので、相手も好意的に協力してくれるのです。
できるだけ丁寧なお願いの仕方をするに越したことはありません。
感じの悪い言い方であれば、簡単な仕事でもやりたくありませんが、感じのいい言い方であれば、喜んで引き受けたくなります。
お願いするときの言い方に、センスが表れます。
人と食べに行くとき「何食べる?」「何か食べたいものある?」となるときがあります。
このとき「何でもいい」と答える人がいます。
よく聞かれるパターンですが、実はあまり感じが良くありません。
「何でもいい」と言うことで、その人なりに気を使っているつもりですが、実際は逆効果になっています。
「考えるのが面倒です」「あなたが考えてください」と言っているようなものです。
「何でもいい」は「どうでもいい」に聞こえます。
そう言っていなくても、そういうニュアンスがあります。
相手に決定を委ねていて、自分の頭で考えることを面倒がっている印象を与えます。
そのわりに「じゃあ、中華にしよう」と言うと「脂っこいのは嫌だ」と文句を垂れるのです。
これでますます感じが悪くなるのです。
相談の場面では、自分の希望はきちんと言ったほうがいいのです。
控えめでいるより、正直に言ったほうが選びやすくなります。
ただし、一方的な言い方にならないよう、提案の言い方をしましょう。
「イタリアンはどう?」
「肉料理はどう?」
「焼き肉はどう?」
提案の言い方には優しい響きがあり、相手も一緒に考えやすくなります。
それぞれの希望を出すことで、一緒に考える雰囲気ができあがり、お互い納得して決められるのです。
あまり食欲がないときもあるでしょう。
そんなときは「あまりおなかがすいてないから、軽く食べられるところだと嬉しい」といった言い方がおすすめです。
相手の希望も含めて話し合えるので「じゃあ、あのお店に行こう」と話がまとまり、スムーズに事が運ぶのです。
もちろん特に希望がなく、相手に選択を委ねたいときもあるでしょう。
そんなときは「お任せします」というセリフを伝えましょう。
相手に任せるなら、どんな選択になっても文句を言わず、受け入れるのがマナーです。
ビジネスでもプライベートでも、気が乗らないときがあるものです。
興味や関心のないことをするときは、なかなかやる気が出ません。
そうした気が乗らないときの場面は、感じの良しあしに関わるポイントの1つです。
感じの悪い人は、気が乗らないとき、だるそうな態度を見せます。
興味のない表情を見せたり、ため息を漏らしたり、相槌がなかったり、気のない返事をしたり、口が「へ」の字になったりします。
仕事では、気が乗らなくても、やらなければいけないときもあります。
「嫌だなあ、やりたくないなあ、つまらないなあ」と言わんばかりの態度では、相手も接しにくくなります。
やる気がないことが、相手に伝わってしまいます。
口に出さなくとも、そうした消極的な気持ちは、態度から伝わってくるのです。
これでは接しにくく、一緒にいても居心地が悪い。
お願いしたい仕事があっても、依頼しにくくなるでしょう。
だるそうな態度が見られると、上司からも取引先からも、感じが悪く映ります。
感じのいい人は、楽しそうな態度を見せます。
口角を上げて明るい表情をつくり、会話では上手に相槌を打ちます。
もちろん本音では気が乗らなくても、表向きはにこにこして楽しそうな態度を見せます。
だるそうな態度を見せてしまうと、場の雰囲気が悪くなると思い、表には出しません。
そんな楽しそうな態度があると、雰囲気も明るくなります。
飲み会やイベントでも、相手が楽しそうにしていると、こちらも嬉しくなるものです。
感じが良くなって、自然と雰囲気が盛り上がるのです。
何でも正直に態度に出せばいいというものではありません。
感じを良くしたいなら、気が乗らなくても、できるだけ楽しそうな態度を見せるのが得策です。
たとえ演技でもいいのです。
気が乗らないときこそ、口角を上げましょう。
楽しそうな態度を見せることで雰囲気が良くなり、コミュニケーションの活性化にもつながります。
運やチャンスも引き寄せられるのです。
施設・役所・アパレルショップなどで、ノーの一言で終わる会話を聞くことがあります。
こうした経験はないでしょうか。
もちろん正しく答えることは大切です。
嘘をつくわけにもいきません。
ないものは仕方ないし、できないことは断るしかありません。
たしかに簡潔な言い方のほうがわかりやすいものです。
しかし、ノーの一言で終わってしまうと、相手を突き放すような印象があり、感じが悪くなります。
相手は「そうか、無理なのか、できないのか」と思い、希望を持てません。
目の前が真っ暗になったような感覚を覚えます。
そこから話が続かず、相手に不安を与えてしまうのです。
大切なことは「ノーの後、代替案があるかどうか」です。
感じのいい人は、ノーの後、代替案を示します。
たとえば、次のような言い方に改善できます。
「無理です」
→「今日は難しいですが、明日以降ならできます」
「手続きはできません」
→「身分証があれば、お手続きが可能です」
「置いてあるものだけです」
→「在庫はありませんが、他店舗から取り寄せることは可能です」
代替案を添えた言い方だと、希望を与えます。
「こうすればできる」とわかるので、前向きな気持ちになり、話を前に進められます。
代替案を添えた言い方は、プライベートだけでなく、ビジネスシーンでも大いに活用できます。
「予算が足りないのでできない」
→「あと30万円予算があればできます」
「部長の許可が下りないのでできません」
→「部長の許可が下りれば、進められます」
「時間がないのでできません」
→「あと1週間、お時間をいただければできます」
感じのいい人になるためにも、日頃から代替案を提示する口癖を身につけておきましょう。
愚痴や文句ばかり口にしている人がいます。
「仕事が多い」
「上司がむかつく」
「料理がおいしくない」
「最近楽しいことがない」
たしかにそれは正直な言葉なのでしょう。
しかし、いくら本音とはいえ、言っていいことと悪いことがあります。
愚痴や文句を言うのは簡単です。
愚痴や文句ばかり言っていると、感じが悪く映ります。
聞いていて良い印象がなく、相手に不快感を与えます。
愚痴や文句を言っているときは、表情まで悪くなるのです。
こういうときは、視点を変えてみることです。
不満に思うことがあっても、視点を変えれば、必ずポジティブなところがあります。
ポジティブなところが見つかれば、おのずと感謝の言葉を口にできるようになります。
「上司がむかつく」と言うのではありません。
「細かい指導をしてくれる上司でありがたい」と思えば、上司のサポートに感謝できるようになります。
「仕事が多い」と言うのではありません。
「仕事があってありがたい」と思うことで、働けることの幸せに感謝できます。
「料理がおいしくない」と言うのではありません。
「今日も食事ができてありがたい」と思えば、味に関係なく、食の恵みに感謝できるようになります。
「最近楽しいことがない」と言うのではありません。
「トラブルがなくて平和だな」と思えば、楽しいことがなくても、ポジティブに捉えられます。
感謝の言葉を口にすると、聞く人に良い印象を与えます。
愚痴や文句は言いそうになっても、喉のところでぐっとこらえ、感謝の言葉を口にしましょう。
感じの悪い人の口癖は「前にも教えたよね」です。
部下から一度教えたことを、再び聞かれることがあります。
そんなとき「前にも教えたよね」と、ため息交じりで言うのです。
これは感じが悪いです。
寛容さが足りません。
たしかに言っていることは間違っていません。
「同じことを何度もさせないでほしい。時間の無駄になる」と言いたいのでしょう。
しかし「前にも教えたよね」は威圧感があります。
それを言われると、相手は萎縮してしまい、謝るしかなくなります。
今後わからないことがあっても、その人に聞くのが怖くなり、1人で悩みを抱え込むことになるでしょう。
曖昧な記憶を頼りに仕事をするようになり、その結果、重大な事故につながるのです。
感じの悪い人と関わっていると、職場のミスも多発するのです。
感じのいい人は、同じことを聞かれても、むっとした表情は見せません。
嫌な顔をせず、何度でも教えます。
にこにこしながら2回でも3回でも、同じことを教えます。
「難しいよね」「一度で全部は覚えられないよね」と、相手に寄り添った言葉を口にし、安心感を与えます。
「私の教え方が悪かったかな」と、自分に問題がある言い方をして、相手に配慮しつつ、自己反省します。
叱るどころか「1回でここまで覚えているのは素晴らしい」「いちばん重要なところはわかっているね」と、良いところを褒めます。
「わからなかったらまた聞いてね」という優しい一言を添えます。
根気よく伝えることで、相手もしっかり復習できます。
こうした優しい態度があるおかげで、相手から好印象となるのです。
話しやすい雰囲気となり、コミュニケーションが活性されるおかげで、職場のミスも減っていくのです。
誰でも一度で覚えるのは難しいもの。
たとえメモを取っていたとしても、細かいところまですべてメモするのは難しいものです。
「人は忘れる生き物」という前提で考えれば、同じことを聞かれることもあって当然です。
同じことを聞かれたとき「前にも教えたよね」ではなく、にこにこしながら何度でも教えられる人になりましょう。
いらいらしたとき、そのまま表に出していませんか。
表情が悪くなったり、態度が荒くなったり、言葉遣いが悪くなったり。
それは普通で、当たり前のことのように思えます。
しかし、こういうところこそ、器の見える瞬間です。
感情を表に出すのは簡単ですが、抑えるには、覚悟と努力が必要です。
いらいらして、そのまま表に出すのは、やはり感じが良くありません。
相手に余計なストレスを与えてしまいます。
いらいらしているからといって、態度に出すと、相手は萎縮してしまいます。
怒りを爆発させると、冷静な会話もできなくなります。
感情のコントロールがうまくできていない印象も与えます。
これでは器が小さいと思われても仕方ないでしょう。
ますます場の空気が悪くなり、トラブルにつながる可能性があるのです。
器の大きい人は、いらいらしたときこそ、笑顔になります。
顔や態度にも出しません。
丁寧な言葉を使い続けます。
心はむかむかしていても、眉間にしわは寄せず、むしろにこにこします。
自分の気持ちをうまくコントロールできているのです。
こういうことができる人が、器が大きいのです。
器の大きい人は、怒ったところで仕方ないと思っています。
「器を大きくするチャンス」と思っています。
大人であれば、感情のコントロールが欠かせません。
しっかり感情をコントロールできる人が大人です。
だから、いらいらしたときこそ笑顔になり、相手と冷静な会話を続けていくのです。
笑顔になることで、自分のいらいらした感情を抑えられます。
こちらが笑顔になると、相手も笑顔になり、場の空気も穏やかになり、余計なトラブルを避けられます。
穏便に状況を乗り越えていけるのです。
いらいらしたときこそ「自分が試されている」と思うことです。
器の大きさは、感情を抑えた回数で決まります。
不快な感情をぐっと抑えることで、トラブルを防げるだけでなく、自分の器も大きくできます。
なかなかうまくできないときもありますが、それでも少しずつ意識していくことが大切です。
人に手渡す場面があります。
ここは、感じの良しあしが分かれる場面の1つです。
たとえば、相手にプリントを手渡す場面があるとします。
感じの悪い人は、無言で手渡します。
しかも無表情です。
何も言わず、ただプリントを差し出すのです。
スクールやフィットネスクラブなど、受付で会員証を見せる場面があります。
こういうときも、感じの悪い人は、無言で見せるだけです。
きちんと見せているので問題はないのですが、無言で差し出すだけだと、ややぶっきらぼうです。
冷淡で雑な感じがあります。
「何を考えているのかわからない」という印象を与え、感じが悪いのです。
感じがいい人は「どうぞ」と一言添えて手渡します。
一言があるだけで丁寧な印象となり、相手から感じよく映ります。
しかも笑顔を見せながら手渡すので、ますます好印象なのです。
受付で会員証を見せる場面でも「お願いします」の一言を添えます。
このときも笑顔を忘れません。
にっこりほほ笑むのです。
何気ない瞬間ですが、一言と笑顔があるかないか、印象がまったく変わります。
「いちいち言わなくてもわかるだろう」というのは、独りよがりな考えです。
大切なのは、相手がどう感じるかです。
感じの良しあしは、一言があるかないかです。
手渡すときも見せるときも「どうぞ」「お願いします」の一言があるだけで、ぐっと感じが良くなります。
さらに笑顔も添えられれば、パーフェクト。
笑顔には明るい印象があり、余裕も感じられます。
一言と笑顔を添えることで感じが良くなり、相手は好印象を受けるのです。
商談や打ち合わせで会社に出向いたとき、机の上にカバンを置く人がいます。
これは感じが悪いです。
カバンの底は、汚れている部分とされています。
机の上にカバンを置くと、清潔なところを汚してしまうことになり、不衛生です。
相手から「この人はビジネスマナーがなっていない」と判断されます。
それだけで商談が見送りになってしまうこともあるのです。
食事のときも同様です。
着席したときや、お財布を出すとき、ついテーブルに置いてしまいがちですが、注意が必要です。
テーブルの上は、食事をするスペースです。
清潔を保つ場所に、バッグを置くのは好ましくありません。
「配慮に欠けている」と判断され、相手から感じが悪く見えるのです。
では、カバンはどこに置けばいいのでしょうか。
まず荷物置きがあるなら、それを利用しましょう。
隣の椅子に置くのではなく、荷物は荷物置きを利用するのがマナーです。
荷物置きが見当たらない場合は、店員さんに「荷物置きはありませんか」と聞くと、用意してくれることがあります。
一方、荷物置きがないときもあるでしょう。
ビジネスの場でカバンを置くなら、自分の足元に置きます。
自立できないカバンであれば、椅子の脚に立てかけます。
食事の場であれば、椅子の背もたれと背中の間に置くのがエレガントです。
ビジネスの場でも、食事の場でも、共通することは「机の上にカバンを置かない」という点です。
言われないと動かない。
与えられた仕事は、最低限のことしかやらない。
報告、相談、連絡がない。
集中せず、だらだら作業に取り組む。
口には出して言わないものの「嫌だなあ」「やりたくないなあ」という雰囲気を出しています。
いつも指示待ちで、自分から動こうとしません。
だるそうに仕事をしている人がいるものです。
こういう人には、感じの悪い印象を受けてしまいます。
やる気のない人が1人でもいると、その影響が周りにも伝わって、職場の雰囲気を悪くさせてしまうのです。
感じの悪い人は、そもそも生活のための仕事や好きではない仕事をしているので、やる気が起きないのです。
仕事に工夫をすることがなく、必要最低限のことができれば良いと思っています。
感じの悪い人は、仕事ができない人ではありません。
やる気のなさが、態度に出てしまっているのです。
どれだけ仕事ができる人でも、やる気のない態度があると、感じが悪くなるのです。
感じを良くするなら、積極的な姿勢で見せることが大切です。
感じのいい人は、自分でやるべき仕事を見つけます。
仕事の流れから「次はこういう仕事が来るだろう」と先読みしていて、指示がなくても、自分から進んで動きます。
与えられた仕事は、ベストを尽くして取り組みます。
問題を見つけたら、改善に取り組みます。
感じのいい人は「自ら考え、自ら動く」ができます。
積極的な姿勢からは、やる気が感じられ、周りにも良い影響を与えます。
「あの人が頑張っているなら私も頑張ろう」となり、職場の活性化や仕事の生産性アップにもつながるのです。
積極的な態度は、才能ではありません。
その気になれば、誰でも今日からできることです。
仕事がつまらないなら「仕事が楽しくなるような工夫」をしましょう。
たとえば「記録をつける」「制限時間を設ける」「タイムトライアルを取り入れる」「人と競争する」などが有効です。
好きではない仕事でも、ゲーム感覚を持ち込めば、楽しく仕事ができるようになります。
おのずと積極的な姿勢で仕事に取り組めるのです。
「値引きはできませんか」と声をかける場面があるでしょう。
もちろん値引き交渉自体は有効な手段です。
予算の都合があるなら、交渉するのも当然です。
常連客の場合、日頃の感謝の意味も込め、値引きが行われるのはよくあることです。
しかし、その値引き交渉も「過度」となると問題です。
「もっと安くなりますよね」
「もう少し安くなるはずですよ」
「他社さんは、もっと安いですよ」
従わせるような態度を取ったり、他社を引き合いに出したりして、強引な値引き交渉をすると、相手は萎縮して不快感を覚えます。
安くしてもらおうとする行為は「あなたの仕事は、この金額だけの価値しかない」と言っているのと同じことです。
相手の仕事を軽視することにつながります。
失礼なことであり、相手からすると感じが悪く映るのです。
相手のブラックリストに載ってしまう可能性もゼロではありません。
「関わると面倒なことになる」と判断され、取引の中断されることもあるのです。
感じのいい人は、きちんと正規料金を支払います。
提示された金額に従い、過度な値引き交渉はしません。
きちんと正規料金を支払うのは、相手の仕事に対するリスペクトであり、感謝の表れです。
「あなたの仕事には価値があります。素晴らしい仕事に感謝しています」ということになります。
きちんと正規料金を支払うことで、自然と感じの良さも伝わるのです。
上手に安くしてもらいたいときもあるでしょう。
そんなときは、値引きを求めるのではなく、おまけをお願いするのがおすすめです。
「あなたの仕事は素晴らしいのでもっと欲しい。追加してもらえると嬉しい」ということになります。
相手の仕事をリスペクトできるうえ、おまけがあれば、結果として、安く手に入れられることになるのです。
仲のいい人と食べに行くと、話に花が咲きます。
注文をして料理が来るまでの待ち時間に、ぱっと話が盛り上がるのです。
話が盛り上がるのはいいことです。
そのとき、ちょうど料理が出てきます。
ここでどうするかです。
話に夢中で、なかなか料理に手をつけない状況を見かけることがあります。
たしかに話が盛り上がっているときだと、料理が後回しになりがちです。
おしゃべりに夢中になっていると「食べるより話を続けたい」と思うときがあるでしょう。
しかし、これは注意したいところです。
まず給仕に失礼だからです。
給仕の人は、出来たての料理をスピーディーに運んでいます。
「温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べてほしい」と思っているからです。
にもかかわらず、おしゃべりに夢中でなかなか料理に手をつけないでいると、冷めたりぬるくなったりして、どんどん味が落ちます。
特にお寿司の場合は生ものなので、1秒単位で酸化が進み、おいしさが失われるです。
給仕の人は、なかなか料理に手をつけないお客さんを見て「いつになったら食べてくれるのだろう」と残念に思っています。
自分のおしゃべりに夢中だと、同席している人も食べ始められません。
話に夢中で、出された料理になかなか手をつけないと、感じが悪い印象を与えてしまいます。
給仕にも同席者にも失礼なのです。
出された料理は、すぐ食べるのがマナーです。
話が盛り上がっていても、料理が出てきたら、いったん中断して食べましょう。
「うわあ、おいしそうだね。さっそくいただきましょう!」の一言で、自然に流れを変えられます。
目の前に出てきた料理は、一刻も早く食べるほうがいいのです。
温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに、新鮮なものは新鮮なうちに食べるのが、いちばんおいしいからです。
出来たてを味わえるので、最もおいしく感じられます。
それが「食の感動」にもつながるのです。
出されてすぐ食べると、給仕の人も喜びます。
「スピーディーに給仕をしたかいがあった」と思うのです。
にこにこしながら料理を食べているお客さんを見ることで幸せを感じます。
出てきたらすぐ食べ始めるのが、食事のマナーです。
相手も給仕も、笑顔になれるのです。
「おすすめの本はありますか」
「何かおすすめの映画はありますか」
「記念日におすすめのレストランはありますか」
人におすすめを聞くことはあるでしょう。
人におすすめを聞くこと自体は悪くありません。
自分で良いものを探すのがベストですが、他人のおすすめを参考にしたいこともあるはずです。
問題は、おすすめを聞いた後です。
おすすめを聞いておきながら、聞くだけで終わる人がいます。
おすすめの本を聞いておきながら、結局読みません。
おすすめの映画やレストランを聞いておきながら、何も行動しません。
こちらが「そういえば、あれはどうなりましたか?」と聞くと「忘れてました」「機会があれば」「時間がなくて」などと答えます。
聞くだけで終わってしまっては、何も変わりません。
「話を聞くだけだったのだな」と思います。
「暇つぶしで聞いただけなの?」「私のおすすめを気に入ってもらえなかったのかもしれない」と感じることもあります。
おすすめする側も、責任を持って紹介しています。
そのため、無駄な時間とエネルギーを奪われたように感じるのです。
聞くだけで終わる人には、今後おすすめを聞かれても、答える気が起きなくなります。
話をしても「どうせ聞くだけで終わるんでしょう」「きっとスルーされるだろう」となるのです。
感じのいい人は、ここが違います。
感じのいい人は、おすすめを聞いたら、すぐ行動します。
おすすめの本を聞いたら、さっとスマホを取り出し、その場で注文します。
おすすめの映画を聞いたら、すぐ見に行きます。
おすすめのレストランを聞いたら、できるだけ足を運ぼうとします。
そして次に会ったとき、感想を聞かせてくれるのです。
こういう人こそ感じがいいです。
行動力があるし、未来を変えています。
「おすすめして良かった。また良いものを見つけたら、ぜひ紹介しよう」
そう思い、ますます味方をしたくなるのです。
これだけで、ぐっと感じが良くなるのです。
過去の問題を何度も蒸し返す人がいます。
誰でも恥ずかしい失敗をすることがあります。
触れてほしくない過去もあるものです。
世の中に、問題を起こしたことがない人はいません。
そういうことは、あまり思い出したくないですし、触れてほしくもありません。
しかし、感じの悪い人は、過去の問題を蒸し返します。
「あのときは最低だったね」「今でも忘れられない」「どうしてあんなことをしたの?」と、小ばかにするような言い方をします。
しかも何度も蒸し返します。
過去の問題を蒸し返されて嬉しい人はいません。
それはもう終わったことです。
終わったことを蒸し返し、ぐちぐち言うのは感じが悪いです。
嫌な空気が流れるし、相手を不快にさせます。
何度も蒸し返すと、ねちねちした印象となり、相手からひんしゅくを買います。
「また蒸し返すの?」「しつこいなあ」と思われ、険悪な雰囲気になるのです。
感じのいい人は、過去の問題はさらっと忘れます。
覚えていたとしても、あえて触れません。
過去は過去です。
もう終わったことです。
過去の問題を蒸し返したところで仕方ありません。
何か良いことがあるわけでもなければ、得られることがあるわけでもありません。
感じが悪いだけです。
相手が嫌がることは、しないことです。
自分もこれまで、何度も問題を起こしたはずです。
人間ですから間違えることはあるし、時には恥ずかしい失敗をすることもあります。
大切なのは「これから」です。
過去の問題には触れず、未来の話や建設的な話に集中するほうが、感じが良くなります。
最初から感じのいい人はいません。
礼儀も作法も、最初は誰でも身についておらず、ゼロの状態です。
人と接したり、経験を積んだりするなかで、少しずつ身につけます。
そのため、いつの間にかNG行動をしてしまっているときがあります。
大切なのは、それに気づけるか、そして直せるかです。
どんな行動が感じがいいのか、どんな行動が感じが悪いのか、人と接するなかで一つひとつ学んでいく必要があります。
ここに感じのいい人と悪い人の違いが生まれます。
感じの悪い人は、自分の感じの悪さに気づきません。
人に迷惑をかけても、気づきません。
お願いされてもいないのに、お節介を焼きます。
相手が「大丈夫です」「間に合っています」とやんわり断っているにもかかわらず「どうぞどうぞ」と押し付けます。
自分のやっていることがありがた迷惑になっていることにも気づきません。
自分としては「いいことをしている」と思ってご満悦です。
自分の行いを振り返らず、そういう習慣もないのです。
一方、感じのいい人は、自分のNG行動に気づきます。
相手がはっきり「ノー」と言ってくれるとは限りません。
相手の態度や表情をチェックしながら、相手の本意を見極めます。
「感じの悪いことをしていないだろうか」「相手に迷惑をかけていないだろうか」と、自分の振る舞いを客観視しています。
気づきのセンサーを働かせているので、うっかりNG行動をしてしまったら、すぐ気づけます。
そのうえで、同じことを繰り返さないよう、きちんと振る舞いを直します。
試行錯誤を繰り返すことで、ますます感じが良くなっていくのです。