感じの悪い人の口癖は「前にも教えたよね」です。
部下から一度教えたことを、再び聞かれることがあります。
そんなとき「前にも教えたよね」と、ため息交じりで言うのです。
これは感じが悪いです。
寛容さが足りません。
たしかに言っていることは間違っていません。
「同じことを何度もさせないでほしい。時間の無駄になる」と言いたいのでしょう。
しかし「前にも教えたよね」は威圧感があります。
それを言われると、相手は萎縮してしまい、謝るしかなくなります。
今後わからないことがあっても、その人に聞くのが怖くなり、1人で悩みを抱え込むことになるでしょう。
曖昧な記憶を頼りに仕事をするようになり、その結果、重大な事故につながるのです。
感じの悪い人と関わっていると、職場のミスも多発するのです。
感じのいい人は、同じことを聞かれても、むっとした表情は見せません。
嫌な顔をせず、何度でも教えます。
にこにこしながら2回でも3回でも、同じことを教えます。
「難しいよね」「一度で全部は覚えられないよね」と、相手に寄り添った言葉を口にし、安心感を与えます。
「私の教え方が悪かったかな」と、自分に問題がある言い方をして、相手に配慮しつつ、自己反省します。
叱るどころか「1回でここまで覚えているのは素晴らしい」「いちばん重要なところはわかっているね」と、良いところを褒めます。
「わからなかったらまた聞いてね」という優しい一言を添えます。
根気よく伝えることで、相手もしっかり復習できます。
こうした優しい態度があるおかげで、相手から好印象となるのです。
話しやすい雰囲気となり、コミュニケーションが活性されるおかげで、職場のミスも減っていくのです。
誰でも一度で覚えるのは難しいもの。
たとえメモを取っていたとしても、細かいところまですべてメモするのは難しいものです。
「人は忘れる生き物」という前提で考えれば、同じことを聞かれることもあって当然です。
同じことを聞かれたとき「前にも教えたよね」ではなく、にこにこしながら何度でも教えられる人になりましょう。