失敗したときは落ち込み、成功したときは喜ぶ。
一見、人の自然な反応のように思えますが、ここに落とし穴があります。
結果の良しあしで一喜一憂すると、感情の波が激しくなります。
習い事に取り組むうえで、意識しておきたい大切な言葉があります。
「急がず、焦らず、諦めず」です。
この3つの言葉は、性別や年齢、経験の有無を問わず、すべての人に共通する心構えです。
自己投資をするなら、まず少額から始めましょう。
早く結果を得たいからといって、いきなり大金を投じるのは危険です。
冒険的なのは大いに結構ですが、失敗したときのリスクが大きすぎます。
習い事に意味を求める人がいます。
「何のために習い事をやっているのだろう?」と。
難しく考える必要はありません。
自己投資を、向上することにお金を使うものだと思っている人がいます。
これは半分は正しいですが、半分は誤りです。
自己投資は、向上するために行うだけではありません。
「おすすめの自分磨きは何ですか」
「自己投資は何をすればいいですか」
自分磨きや自己投資を始める際、何をすればいいのかわからず、人に聞く人がいます。
習い事を始めると、できないところがたくさん見つかります。
「あれもできない。これもできない」と、ついできないところに目が向いてしまいがちです。
頑張っても、すんなりできません。
習い事をしていると、誰でも「難しいこと」にぶつかります。
難しいことは、今すぐできなくていいのです。
自分を責める必要もありません。
英会話教室には、大きくわけて2つのレッスン形式があります。
「グループレッスン」と「個人レッスン」です。
初心者は、費用も安くて、みんなと一緒に学べるグループレッスンから始める傾向があります。
習い事で大切なのは「努力の量」や「通う頻度」ではありません。
一生懸命努力したり頻繁に通ったりするほうが立派と思われがちですが、ここに落とし穴があります。
最初に頑張りすぎて、途中で辞めてしまった経験はありませんか。
自分磨きをしているとき、余計なことをしていませんか。
スマホをいじりながら……、テレビを見ながら……、漫画を読みながら……。
こうした「ながら作業」をしていると、集中できません。
自分磨きだからといって、自分一人だけで行えるとは限りません。
読書では、本の著者の知恵を借りています。
習い事では、先生の指導を受けています。
自分磨きをするとき、自分にどんな言葉をかけていますか。
「頑張れ」と声をかけていないでしょうか。
もちろん「頑張れ」という言葉が悪いわけではありません。
習い事をしていると、先生から褒められることがあります。
そんなとき、とっさに否定で返していませんか。
「いえいえ、そんなことはありません」
本当はうまくなりたいのに、素直にそれを口にしない人がいます。
「楽しければ、別に上達しなくてもいいんです」と。
素直に言うのが恥ずかしいのです。
友人に次の質問をしてみてください。
「○○さんは何か自己投資していることはありますか?」と。
普段の会話ではなかなか出てこない質問です。
習い事では、難しいことがあって悩まされることがあるでしょう。
そんなとき、ふとネガティブな心の声が聞こえてくるかもしれません。
「ダメかもしれない」
「自分磨きが大変だなあ。面倒だなあ」
そう感じるのは、まだ習慣になっていないからです。
始めたばかりのころは、そう感じるのが普通です。
1歩進めるから、お金をかけるのか。
1歩しか進めないから、お金をかけないのか。
それが問題です。
自分磨きには、時間が必要です。
その時間を捻出するため、人間関係を遮断しようとする人がいます。
もちろん関わりたくない人と距離を置いたり、不要な飲み会の誘いを断ったりするのはいいのです。
自己投資と聞くと、金額が大きいものほど効果も大きいと思われがちです。
一般にはそのとおりですが、あくまで傾向です。
傾向には例外もあります。
自分磨きをしていると、やじってくる人がいます。
「もう手遅れだよ」
「頑張っても無駄だよ」
習い事の話を、人にしてみませんか。
家族・友人・恋人など、身近な人に話してみるのです。
習い事のことは、話のネタにぴったりです。
教室には多くの生徒がいます。
その中には残念ながら消極的な人がいることもあります。
だるそうに取り組む人、嫌々取り組む人、めんどくさそうに取り組む人。
習い事をしていると、成長スピードが次第に鈍くなる時期がやってきます。
壁にぶつかったりスランプに陥ったりして、それ以上前に進めそうにないと感じることもあるでしょう。
そんなとき、心の中で、自分の成長を疑う声が生まれます。
「リスクをゼロにしたいです」というのは無理な注文です。
どんな自己投資でも、大なり小なり、リスクがあります。
筋トレで肉体改造をする場合、けがをするリスクがあります。
教養を高める手段の1つが、読書です。
読書は、先人の知恵の宝庫です。
本を通して、さまざまな知識や知恵を吸収できます。
誰かが自分を成長させてくれるのを待たないことです。
待っているだけでは、何も成長できません。
勉強するのも、自分です。
「成長」という点で考えるなら、一人暮らしは大変おすすめです。
たしかに一人暮らしは大変です。
掃除、炊事、洗濯をはじめ、ゴミ出しや買い物、整理整頓など、すべて自分一人でしなければなりません。
習い事が終わったとき、どんな余韻がありますか。
習い事を楽しめていれば、終わったとき、達成感や充実感があります。
疲れてはいても、気持ちのいい疲れです。