1人で過ごしている人がいます。
1人で食事をしている人、1人でコンサートに来ている人、1人でテーマパークに遊びに来ている人。
家族といるわけでも、友人や恋人といるわけでもありません。
いわゆる、おひとりさまです。
1人で過ごしている人を見て「あの人は孤独だね、寂しそうだね」と言う人がいます。
おひとりさまを寂しい人だと決めつけるのは、いかがなものでしょうか。
1人でいるからといって、寂しいと感じているとは限りません。
孤独に苦しんでいるとも限りません。
心は目に見えないので、わからないだけです。
寂しそうに見えるだけで、実際は違います。
むしろ楽しく感じていて有意義な時間を過ごしています。
心は躍っていて、幸せや充実を感じていることがほとんどです。
おひとりさまは、ある意味、贅沢なことです。
1人でいると、目の前のことに全神経を向けられ、集中できます。
同伴者がいないので、余計な気を遣う必要がありません。
急な予定変更も自由です。
すべての体験を独り占めできます。
映画『私をくいとめて』の主人公・黒田みつ子のように、脳内の人物と会話をしていることもあります。
1人で行動できる人は、1人で行動ができるくらい精神的に自立している証拠でもあります。
人に依存することなく、1人で強く生きています。
おひとりさまを寂しい人だと決めつけないことです。
むしろ「精神的に自立している人」「人に依存することなく、充実した時間を過ごせている人」と思うほうが正しい。
おひとりさまも、かっこよく「さま」になっているのです。