一生懸命やっているのに結果が出ないときがあります。
仕事、勉強、趣味、スポーツ。
そんなときは「努力が足りないのかな」「もっと頑張らないといけないのかな」と思うのではないでしょうか。
「一生懸命が足りない。もっと頑張れ!」と叱咤激励する人もいますね。
ここによくある誤解があります。
一生懸命とは、すでに100パーセントの状態です。
全力を尽くしている状態です。
持てる力をすべて発揮しています。
サボったり手を抜いたりして結果が出ないなら、もっと努力が必要なのもわかりますが、全力を尽くして結果が出ないのはおかしい。
すでに100パーセントで頑張っているなら、それ以上頑張りようがありません。
長く続けることもできません。
あまり無理をすると、けがをしたり体調を崩したりする恐れもあります。
あるいは燃えつき症候群になる可能性もあるのです。
一生懸命でやっているのにうまくいかないなら、原因は別のところにあります。
「工夫が足りないのではないか」と疑ってみてください。
普通の方法や段取りでやっていないでしょうか。
普通にやるのも悪くありませんが、普通の取り組み方だと、なかなか結果が出にくいことがあります。
ただひたすら大変という感覚があるだけです。
空回りが増えることもあります。
普通にやっていると思うところに、工夫の余地があります。
いま一度自分の方法や段取りを見直してみてください。
普通の方法や段取りで取り組むのではなく、できるだけ効率の良い方法や段取りを考えることが大切です。
より効果的な方法、よりスムーズな段取り、できるだけ大きな成果が出る方法などなど。
徹底的な工夫を目指してください。
無駄な行程をカットすることも、大事な工夫の1つです。
工夫をすればするほど、小さな努力で大きな効果が出るようになります。
さて、工夫ができても、そこで終わりにしないでください。
ここから第2のスタートです。
さらに工夫を磨くのです。
「もっと効率よくできないか」「もっと段取りを改善できないか」「もっと成果を出すにはどうすればいいのか」と考えます。
工夫には終わりがありません。
自分の取り組みをじっくり振り返ると、まだ工夫の余地が見つかるかもしれません。
これでもかというほど徹底的に工夫をすれば、最小限の努力で効果が出るのです。