一般的に、長男より次男のほうが楽観的に育つといわれています。
長男は初めての子ですから、親にかわいがられます。
しかし、2人目からは、親も子育てにはある程度慣れてしまっているため、大雑把な世話の仕方になってしまいがちです。
大雑把とはよい響きではありませんが、案外子どもには、それでちょうどよかったりします。
いつも世話ばかりされると、うっとうしくなります。
私は小さかったころ、厳格な父に対し、母にはとても過保護にされて育てられてきました。
私が長男ですから、私のことをとても保護しようとします。
おやつを買いにいくのも母が行き、クレヨンに名前を書くのも母が書き、何をするにも母が代わりにやっていました。
保護されるのはたしかに嬉しいけれど、でも何だか悲しかったことを覚えています。
自分のことを他人にされるというのは、がっかりしてしまいます。
「自分のことは自分でする」という環境であるほうが「自立心」が育ちます。
チャレンジ精神も出てきます。
自分のことは自分ですることの楽しさを学ぶだけで、子どもは自立していくのです。
自立という字は「自分」で「立つ」と書きます。
しかし、過保護のように「他人」に「立たされて」は「他立」になります。
「他立」になってしまっては、子どもは自分で立てなくなります。
私の場合、あるときから母からの手を、わざと振り切るようになりました。
自分のことを自分でしたくなったのです。
今まで他人にされていたことを自分でやってみると、面白かったのを覚えています。
自分で自分のことをするほうが、よほど身につきます。
たしかに失敗することも多いですが、だから余計に身につくのです。
自立した子どもを育てようとするときに「自分のことは自分でする」を大切にしましょう。
子どもの自立のためには「自分のことは自分でする」を心がければいいだけです。
自分のことを自分でできるようになるだけで、子どもはどんどん自立していくのです。