叱るときは、厳しい言い方で叱る上司がいます。
二度と同じことが起こらないよう、がみがみうるさく言ってしまいます。
叱ることは必要ですが、大切なのは「言い方」です。
「ダメじゃないか。しっかりしろ! 情けないなあ。使えないやつだなあ」
これはよくないのです。
叱るとき、感情をぶつけたり人格否定したりする上司は、部下から嫌われます。
感情をぶつけると、部下はむっとします。
人格否定すると、部下は落ち込みます。
嫌われる上司は、感情的・人格否定の言い方が目立ちます。
悪いのは、ミスをしたプロセスであって、人ではありません。
誰でもミスはするし、上司も新人のころはミスが山ほどあったはずです。
いくら仕事のできる上司でも、叱り方が悪いと、尊敬できません。
部下から「こんな上司にはついて行きたくない」と思われ、嫌われてしまうのです。
部下から好かれる上司は、ミスをしても、厳しい言い方はしません。
にこにこしながら「大丈夫」と明るく叱ります。
「あはは、やっちゃったねえ。大丈夫、大丈夫」
笑いながら大丈夫と言ってくれると、部下はほっと安心します。
「大丈夫」と言われることで心が救われる。
叱られるときのストレスが軽くなります。
明るい叱り方だと、注意の言葉もすっと頭に入るのでよく覚えられます。
部下は「この上司について行こう」と思い、部下から慕われるのです。
叱られるのは誰でも嫌なものです。
一方で、仕事では叱ることが必要な場面もあります。
だからこそ「言い方」が大切です。
言い方は、注意してしすぎることはありません。
叱るときは、できるだけストレスを与えない言い方が良い。
部下が求めている言葉は、安心感です。
笑顔と「大丈夫」という言葉があるかどうかです。
叱るときは、厳しい言い方ではなく、優しい言い方を心がけることが大切なのです。