借金癖のある人は、お金を使うタイミングに特徴があります。
もっぱら給料日の後です。
口座に給料が振り込まれたと同時に、勢いよく使おうとします。
もちろん、たまの贅沢ならいいのです。
1カ月仕事を頑張ったご褒美として、お金を使いたくなる心理はあるでしょう。
次の仕事に向けたモチベーションにもつながるため、たまには自分へのご褒美として使うぶんには悪くありません。
しかし、お金を使うタイミングとして考えると、給料日の後は最も危険です。
お金が振り込まれた直後は、気持ちが大きくなりやすい。
口座の残高が急に増えると、大きな自由と可能性を手に入れた感覚になります。
「よし! 給料が振り込まれた!」
気持ちが高揚した結果、一時的に財布のひもも緩んで、勢いよくお金を使ってしまいます。
これがよくありません。
無駄遣いや衝動買いなど、余計な買い物をしてしまう。
すぐ金欠になってしまい、家計が苦しくなります。
そして、借金をせざるを得ない状況になってしまうのです。
大切なのは「お金を使うタイミングを変えること」にあります。
お金を使うタイミングは給料日の「後」ではなく「前」に設定しましょう。
たとえば、給料日の前日や前々日です。
給料日の前は、1カ月間仕事を頑張ったご褒美として、趣味や娯楽にお金を使ってもいいことにします。
お金を使うタイミングを給料日の前にすれば、振り込まれたお金をいったん寝かせることができます。
興奮した頭を冷やす冷却期間を設けることができるため、節約意識が高まり、浪費を抑止できるようになります。
また、給料日の前だからこそ、生活費の予算を見ながら、お金の使い方を微調整できるようにもなります。
さっそく今月の給料日から取り組んでみませんか。
よいことは、ためらわず、すぐ取りかかりましょう。
生活習慣を変えることになるため、最初は違和感があるかもしれませんが、根気よく続けていきましょう。
お金を使うタイミングをずらすだけですから、本人の心がけ次第です。
ぜひ習慣として定着させてください。
タイミングを変えるだけで、節約意識と金銭感覚が向上して、借金癖の改善につながるのです。