世の中には、さまざまな癖があります。
指を鳴らす癖、悪口を言う癖、ネガティブに考える癖。
言葉遣いの癖、怠けてしまう癖、過去を振り返ってしまう癖。
片付ける癖、人を褒める癖、メモを書き留める癖。
いい癖もあれば、悪い癖もあります。
人によって一風変わった癖を持つ人もいるでしょう。
一般的に「癖」は、個人の自由です。
人に迷惑をかけていないなら、無理に直す必要もないでしょう。
癖は個性の1つでもあります。
癖の中には、プラスに働くものも少なくありません。
仕事や生活に役立つ癖なら、前向きに生かすのも悪くありません。
しかし、借金癖は例外です。
借金癖は、あらゆる癖の中でも最悪レベルです。
借金癖をそのままにしておくのは大変危険です。
「浪費した」「無駄遣いをした」「衝動買いをした」というレベルとは比べものになりません。
借金は「手元にお金がなく、ほかからお金を借りた」ということです。
借りたお金は、必ず返さなければいけません。
「返さなくていい」は通用しません。
返済が遅れると、利子や延滞料がついて、借金が膨らんでしまいます。
さらに返済が遅れると、雪だるま式に借金が膨らんでいきます。
風船は、大きく膨らめば破裂しますが、借金は大きく膨らんでも破裂しません。
債務整理をしないかぎり、いくらでも大きく膨らんでいきます。
隠れることも逃げることもできません。
「借金を返せなくても、苦しむのは自分だけ」と思うかもしれませんが、誤解です。
あなたが返せないということは、代わりに誰かが返さなくてはならないということ。
連帯保証によって他人を巻き込むことになります。
借金で巻き込むのは、友人・恋人・家族など、かけがえのない大切な人ばかり。
大切な人を失ってからでは手遅れです。
借金癖は「ほうっておけばそのうち直る」ということはありません。
むしろ悪化します。
借金癖は心の緩みが関係しているため、放置していると、どんどんエスカレートする傾向があります。
借金を返すために、別のところから借金をして多重債務に陥れば、いよいよ末期です。
生きながらにして、地獄に片足を突っ込んだ状態になります。
借金癖をこじらせると、友人や仕事を失うだけではありません。
人生の希望や未来も奪っていきます。
自殺の原因の上位には、必ず「経済問題」があります。
つまり、借金癖は命に関わる問題です。
大げさなことではありません。
これは実際に起こっている現実です。
借金癖を放置していると、いずれ取り返しのつかない重大トラブルに発展する可能性があります。
したがって、借金癖は必ず直さなければいけません。
「直したほうがいい」と考えるのではなく「必ず直す」と考えましょう。
あなたは今、お金のやりくりに苦労しているでしょう。
欲しいものを我慢するのが苦手なのでしょう。
弱い自分と向き合うのは、抵抗感があるでしょう。
だからとはいえ、借金癖の放置は厳禁です。
借金癖は、待ったなしのトラブル。
借金癖があるなら、今すぐ具体的な改善に取りかかりましょう。