執筆者:水口貴博

借金癖を直す30の方法

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大きな買い物をするときは、身近な人に相談する習慣をつける。

大きな買い物をするときは、身近な人に相談する習慣をつける。 | 借金癖を直す30の方法

浪費癖のある人は、ある習慣を心がけましょう。

「大きな買い物をするときは、身近な人に相談する」という習慣です。

「いちいち相談なんてしていられない」

「自分のお金だから、どんな使い方をしようと自由」

必要性に疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

もちろん自分のお金ですから、人に相談するのは無意味に思えます。

手間暇もかかって、面倒くさい。

自分の買い物にもかかわらず人に相談するのは、情けないように感じる人もいるでしょう。

しかし、正しい買い物かどうかは、自分ではわかりにくいときがあります。

「これが欲しい」と思ったとき、脳は一時的な興奮状態になっています。

冷静を欠いている状態では「欲しいものなのか、必要なものなのか」という判断が難しくなります。

特に浪費癖や借金癖のある人は、お金の管理能力が弱いため、身近な人への相談が有効です。

自由にお金が使える状態になっていると、買い物が好き放題になって、お金を使いすぎる傾向があります。

そこで役立つのが「身近な人への相談」です。

大きな買い物をするときは、一度身近な人に相談する習慣をつけておきましょう。

身近な人に相談することで「承認制」の機能を果たしてくれます。

自分では「必要なもの」と思っても、ほかの人から見ると「いらないもの」に思えることもあるでしょう。

人に相談することで、冷静かつ客観的に考えることができるため、衝動買いを防ぐ効果が得られます。

たとえば、既婚者なら、パートナーに相談しましょう。

大きな買い物は家計に響きます。

パートナーとは信頼関係が大切ですから、前もって相談をして、了承を得ておくのが賢明です。

「大きな買い物のとき、相談をしてくれた」という事実があるだけでも、信頼関係の強化につながります。

独身者なら、親に相談するといいでしょう。

親を頼るのは恥ずかしく思うかもしれませんが、身近な人だからこそ、本気で確認してくれるでしょう。

無駄に思える買い物なら、きちんと本音で語ってくれるはずです。

親しい友人に相談するのも悪くありません。

頼れる人がいるなら、素直に頼っておくべきです。

親身になって一緒に考えてくれるでしょう。

おかしな買い物と思ったら「買う必要はない」と、きちんと指摘してくれるはずです。

「いちいち相談していられない」と思うかもしれませんが、あくまで大きな買い物に限った話です。

大きな買い物に限定すれば、相談回数が少なくて済むはずです。

相談した結果、反対されたなら、1つの参考意見として尊重しましょう。

心を大きくして素直に受け入れることです。

受け入れにくい意見であっても、冷静に考えると「一理ある」と言えるところが見つかるでしょう。

もちろん最終決定は自分で行いますが、参考意見として受け入れる価値があるはずです。

反対意見に納得できれば「買い物を我慢すべき」という判断ができます。

買い物の間違いを100パーセントなくすことはできなくても、減らすことならできるはずです。

大きな買い物の目安

ここで注意したいのが「大きな買い物の目安」です。

「大きな買い物」という言い方は曖昧です。

自分では「小さい買い物」と思っても、周りから見ると「大きな買い物」と考えることもあるでしょう。

既婚者であれば、双方の価値観がずれていることもあるはずです。

そのため、大きな買い物について考えるなら、具体的な金額を決めておくことが大切です。

基準の付け方は自由です。

浪費癖のある人は、大きな金額を安易に考える傾向があるため、厳しめに設定しておくといいでしょう。

既婚者なら、パートナーと相談したうえで、基準の金額を決めておくといいでしょう。

税抜き金額か、税込みの金額かも、はっきりさせておくほうが安心です。

迷ったら「10万円以上」が無難です。

生活必需品であろうと仕事用の道具であろうと、10万円以上は「大きな買い物」と呼んでいいでしょう。

「1商品10万円以上の買い物は『大きな買い物』と見なし、身近な人に相談するようにしておく」

あらかじめ基準の金額を決めてルール化しておけば、大きな買い物で相談すべきかどうか、明確に判断できます。

大きな買い物は「合計金額」ではなく「1商品の金額」で考える

ここでポイントになるのは「1商品10万円」という部分です。

たとえば、1万円の消耗品を12個が購入するなら、総額12万円ですが、1商品は10万円未満です。

10万円という基準は、あくまで1商品で考えるようにします。

借金癖を直す方法(13)
  • 大きな買い物をするときは、身近な人に相談をする習慣をつけておく。
  • 大きな買い物には、具体的な金額を決めておく。
付き合いのいい人になるのではない。
付き合いの悪い人になるのだ。

借金癖を直す30の方法

  1. 借金癖は、待ったなしのトラブル。
    今すぐ具体的な改善に取りかかろう。
  2. 借金癖の改善は、自覚することから始まる。
  3. 借金癖は、一生直らないのか。
  4. 宣誓書を書こう。
    借金癖を直す決意が固まる。
  5. 借金癖の改善は「きっぱり」が重要。
  6. 小さな金額でも、安易にお金を借りない習慣をつける。
  7. 借金癖のある人には「お金が足りないなら、借りればいい」という考え方がある。
  8. 自己管理能力が高いから、掃除をするのではない。
    掃除をするから、自己管理能力が高まる。
  9. 生活費の内訳を考えることが、借金癖の改善につながる。
  10. 必要なものなのか欲しいものなのか、考える癖をつけておこう。
  11. 分割払いは、金銭感覚を狂わせる原因。
  12. お金の管理に自信がないなら、家族に任せるのも1つの方法。
  13. 大きな買い物をするときは、身近な人に相談する習慣をつける。
  14. 付き合いのいい人になるのではない。
    付き合いの悪い人になるのだ。
  15. 見栄を張っているかぎり、浪費癖も借金癖も直らない。
  16. 臨時収入があっても、すぐ財布に入れないこと。
  17. 趣味がギャンブルであるかぎり、借金癖を直すのは困難。
  18. 期待に応えたくても、大金を使ってまで頑張らない。
  19. お金のかからないプレゼントの習慣を持とう。
  20. 朝のうちに、昼食・夕食の支度を済ませておく。
  21. ストレスも、借金癖の原因になる。
  22. 給料日の後だから、お金を使いすぎてしまう。
    給料日の前なら、お金を使いすぎない。
  23. 借金癖のある人は、借金を推奨する言葉を無視していい。
  24. すでに借金があるなら、借金の現状把握が必須。
  25. 大きな借金があるなら、きちんと家族に打ち明けておくほうがいい。
  26. ファイナンシャルプランナーは、借金返済の心強い味方。
  27. 借金癖と借金依存症は、似て非なるもの。
  28. ヤミ金融に手を出したら、終わり。
  29. 借金をすべて返済できた直後が危ない。
  30. 借金癖を直す最後の手段は、債務整理。

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