浪費癖のある人は、ある習慣を心がけましょう。
「大きな買い物をするときは、身近な人に相談する」という習慣です。
「いちいち相談なんてしていられない」
「自分のお金だから、どんな使い方をしようと自由」
必要性に疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
もちろん自分のお金ですから、人に相談するのは無意味に思えます。
手間暇もかかって、面倒くさい。
自分の買い物にもかかわらず人に相談するのは、情けないように感じる人もいるでしょう。
しかし、正しい買い物かどうかは、自分ではわかりにくいときがあります。
「これが欲しい」と思ったとき、脳は一時的な興奮状態になっています。
冷静を欠いている状態では「欲しいものなのか、必要なものなのか」という判断が難しくなります。
特に浪費癖や借金癖のある人は、お金の管理能力が弱いため、身近な人への相談が有効です。
自由にお金が使える状態になっていると、買い物が好き放題になって、お金を使いすぎる傾向があります。
そこで役立つのが「身近な人への相談」です。
大きな買い物をするときは、一度身近な人に相談する習慣をつけておきましょう。
身近な人に相談することで「承認制」の機能を果たしてくれます。
自分では「必要なもの」と思っても、ほかの人から見ると「いらないもの」に思えることもあるでしょう。
人に相談することで、冷静かつ客観的に考えることができるため、衝動買いを防ぐ効果が得られます。
たとえば、既婚者なら、パートナーに相談しましょう。
大きな買い物は家計に響きます。
パートナーとは信頼関係が大切ですから、前もって相談をして、了承を得ておくのが賢明です。
「大きな買い物のとき、相談をしてくれた」という事実があるだけでも、信頼関係の強化につながります。
独身者なら、親に相談するといいでしょう。
親を頼るのは恥ずかしく思うかもしれませんが、身近な人だからこそ、本気で確認してくれるでしょう。
無駄に思える買い物なら、きちんと本音で語ってくれるはずです。
親しい友人に相談するのも悪くありません。
頼れる人がいるなら、素直に頼っておくべきです。
親身になって一緒に考えてくれるでしょう。
おかしな買い物と思ったら「買う必要はない」と、きちんと指摘してくれるはずです。
「いちいち相談していられない」と思うかもしれませんが、あくまで大きな買い物に限った話です。
大きな買い物に限定すれば、相談回数が少なくて済むはずです。
相談した結果、反対されたなら、1つの参考意見として尊重しましょう。
心を大きくして素直に受け入れることです。
受け入れにくい意見であっても、冷静に考えると「一理ある」と言えるところが見つかるでしょう。
もちろん最終決定は自分で行いますが、参考意見として受け入れる価値があるはずです。
反対意見に納得できれば「買い物を我慢すべき」という判断ができます。
買い物の間違いを100パーセントなくすことはできなくても、減らすことならできるはずです。
ここで注意したいのが「大きな買い物の目安」です。
「大きな買い物」という言い方は曖昧です。
自分では「小さい買い物」と思っても、周りから見ると「大きな買い物」と考えることもあるでしょう。
既婚者であれば、双方の価値観がずれていることもあるはずです。
そのため、大きな買い物について考えるなら、具体的な金額を決めておくことが大切です。
基準の付け方は自由です。
浪費癖のある人は、大きな金額を安易に考える傾向があるため、厳しめに設定しておくといいでしょう。
既婚者なら、パートナーと相談したうえで、基準の金額を決めておくといいでしょう。
税抜き金額か、税込みの金額かも、はっきりさせておくほうが安心です。
迷ったら「10万円以上」が無難です。
生活必需品であろうと仕事用の道具であろうと、10万円以上は「大きな買い物」と呼んでいいでしょう。
「1商品10万円以上の買い物は『大きな買い物』と見なし、身近な人に相談するようにしておく」
あらかじめ基準の金額を決めてルール化しておけば、大きな買い物で相談すべきかどうか、明確に判断できます。
ここでポイントになるのは「1商品10万円」という部分です。
たとえば、1万円の消耗品を12個が購入するなら、総額12万円ですが、1商品は10万円未満です。
10万円という基準は、あくまで1商品で考えるようにします。