本気で借金癖を直すなら、あるものを書いておきましょう。
それは、宣誓書です。
宣誓書とは、誓いや決断の言葉を表した文書です。
もちろん宣誓書は、絶対必要なものではありません。
借金癖を直せるかどうかは、あくまで本人の努力次第。
宣誓書がなくても、借金癖を直すことも可能です。
本人がしっかり意識して、自分を律することができれば、宣誓書がなくても借金癖は直せます。
では、なぜ宣誓書が大切なのか。
それは、決意を固める効果があるからです。
宣誓書を書くことは、明確な意思表示をすることになります。
宣誓書を書くと、誓いの言葉が書面に残ります。
頭の中で考えていることが明文化され、はっきり見える形になります。
「思っているだけの状態」と「書面に残した状態」とでは、意味合いが違います。
思っているだけでは、何も証拠が残らず、曖昧な状態になりますが、書面に残すと、きちんと形として残ります。
宣誓書を書くことで「重大なことを決めた」という気持ちが芽生えます。
「もう逃げられない」「前を向いて頑張るしかない」「必ず借金癖を直す!」という気持ちになる。
「堅苦しい」と思うかもしれませんが、だからこそいいのです。
フォーマルな印象が出て、気持ちがきりりと引き締まります。
その結果、適度な緊張感が生まれ、決意が固まるのです。
借金をしたい衝動に駆られても、宣誓書の存在を思い出すと、ぐっと我慢できるようになります。
宣誓書が、借金癖の抑止力として働くのです。
「そこまでする必要はない」と思うかもしれませんが、その油断が後悔を生むかもしれません。
宣誓書を書いたからといって、100パーセント借金癖が直るとは限りませんが、少なくとも無駄にはなりません。
書かないより書いたほうが、決意が固まるのは確実です。
宣誓書の文言に決まりはありませんが、次のような言葉がふさわしいでしょう。
宣誓書
私、○○(名前)は、必ず借金癖を直すことを、ここに誓います。
どんなことがあろうと、二度と借金はしません。
平成○○年○○月○○日
短い一言であっても立派な宣誓書です。
宣誓文は、プリンター印刷ではなく、直筆が必須です。
書くときは、鉛筆より、筆や万年筆などで書くほうがいいでしょう。
消しゴムで消せない文字のほうが、文字の品格が高まって、より心が引き締まります。
宣誓文ができれば、押印やサインがあれば、完璧です。
宣誓書を書いたら、その後が大切です。
引き出しや押し入れの奥にしまうのではなく、よく見えるところに貼っておくといいでしょう。
たとえば、部屋の壁に貼っておけば、よく目立つため、毎日決意の再認識を行えます。
宣誓書を額縁に入れて飾っておけば、フォーマルな印象が増して、ますます心が引き締まるでしょう。
さらに宣誓書の効果を高めたいなら、家族と共有しておくといいでしょう。
「家族の前で誓ったからには必ず達成する」と、気持ちを引き締めることができます。
「家族をがっかりさせたくない」と思えば、借金癖の抑止力としての効果がいっそう高まります。
家族の前で宣誓書を書けば、応援を得られやすくなるでしょう。