借金癖のある人は「趣味がギャンブル」というケースが少なくありません。
競馬、競輪、競艇。
パチンコ、スロット、マージャン。
もちろん気晴らし程度ならいいのです。
ルールを決めて、たまにギャンブルを楽しむくらいなら、気分転換やストレス発散にもなるでしょう。
「週に1回だけ」「月に1回だけ」とルールを決めて楽しむなら、常軌を逸脱することもないでしょう。
しかし、いくらギャンブルが楽しいとはいえ、本格的な趣味になると、話が変わります。
ギャンブルは、胴元が儲かる仕組みになっていて、利用者は負けるようにできています。
ギャンブルは射幸心をあおります。
「少しだけ」のつもりが「もう少し、もう少し」が繰り返され、中断しにくくなる。
冷静のつもりでも、いつの間にか理性と自制心を失っていることも少なくありません。
損を取り戻そうとすると、さらに大損をするのが定番です。
ときどき勝つことはあっても、長期的・総合的には負けるようになっています。
そのため、ギャンブルは、すればするほど、どんどんお金を失うことになります。
借金をしてまでギャンブルにのめり込むようになれば、完全なレッドカードです。
趣味がギャンブルであるかぎり、借金癖を直すのは困難なのです。
ギャンブルが趣味なら、ギャンブル以外の趣味を持つようにしましょう。
ギャンブルが楽しいなら、もっと楽しい趣味を持てばいいのです。
ギャンブル以上に楽しい趣味を持てば、ギャンブルには見向きもしなくなるでしょう。
「ギャンブルが一番楽しい」と思うかもしれませんが、本当にそうでしょうか。
実はまだ知らないだけかもしれません。
きちんとほかにも目を向けてみると、興奮や快感が得られる趣味は、ほかにもたくさんあります。
たとえば、読書です。
小説でも実用書でもかまいません。
知の世界・空想の世界は、無限に広がっています。
読書に没頭すれば、知性や教養を鍛えることができます。
もちろん本代はかかりますが、ギャンブルとは違って「投資」になります。
自分の価値を高めることができるため、有意義な使い方になります。
スポーツジムに通うのもいいでしょう。
スポーツジムの利用料金はかかりますが、ギャンブルでお金を浪費するのに比べれば、はるかに安上がりです。
しっかり体を動かして気持ちのいい汗をかけば、ストレスを発散できます。
ジョギングである程度走り続ければ「ランナーズハイ」と呼ばれる陶酔状態になり、気持ちのよい時間を送れます。
囲碁や将棋も悪くありません。
囲碁や将棋は、ほとんどお金がかからないでしょう。
人を相手に対戦したり、コンピューターを相手に楽しんだりできます。
仲間たちとスポーツを楽しむなら、テニス・野球・フットサルがあります。
ストレス発散だけでなく、絆や友情を深めることにもつながるでしょう。
1人でスポーツを楽しむなら、水泳・ウォーキング・ランニングなどがあります。
淡々と自分のペースで楽しめるので、無理なく続けられるでしょう。
きちんと借金癖を直したいなら、ギャンブル以外の趣味を見つけてください。
ギャンブルへの関心をゼロにできなくても、少なくとも注意をそらすことができます。
ギャンブル以外の趣味が見つかれば、自然と借金癖からも卒業できます。