お金が足りなかったときどうするか。
借金癖の成り行きを左右する場面の1つです。
日常では、ときどきお金が足りない場面に遭遇することがあります。
たとえば、友人と自動販売機に行ったとき、飲み物を買うお金が足りなかった場面です。
普通はお金が足りないなら買えませんが、隣に友人がいると、甘えたくなることがあります。
「すぐ返すから、ちょっとだけお金を貸してほしい」
誰でも一度は経験があるのではないでしょうか。
もちろんごくまれだったり小さな金額だったりするなら、まだいいのです。
仲のいい相手なら、気軽にお願いできるでしょう。
相手も小さな金額なら、快く貸してくれるはずです。
しかし、頻繁に繰り返すのは要注意です。
毎回お金の借りを繰り返すと、お金が足りないときは借りることが当たり前になります。
習慣化されると、抵抗感も罪悪感もなくなります。
小さな金額とはいえ、お金を借りているなら、れっきとした借金です。
借金は本来、抵抗感と罪悪感が伴うものです。
住宅や自動車など、必需品に関する借金もありますが、あくまで例外です。
基本的に借金は、積極的に行うことではなく、できるだけ控えておくべきもの。
小さな金額とはいえ、お金を借りる状況が頻繁にあると、だんだん借金への抵抗感がなくなります。
お金を借りることに慣れてしまい、金銭感覚が麻痺してきます。
結果として、借金癖につながっていくのです。
借金癖を直したいなら、安易にお金を借りない習慣をつけることが大切です。
「お金が足りないときは、借りるのではなく、買わない」という当たり前のことを心がけるだけです。
重要性・緊急性のある場合を除けば、買わなくても問題にならないはずです。
自販機でお金が足りないなら、買うのを我慢します。
ジュース1本くらいなら、我慢しても、生活に支障はないはずです。
友人が「貸してあげるよ」と優しく声をかけてくれるかもしれませんが、ここが正念場です。
きちんと借金癖を直したいなら、好意だけ受け止めて、丁重に断るのが得策です。
「ありがとう。気持ちは嬉しいけど、今回は我慢します」と言えば、友人もうなずいてくれるでしょう。
お金を借りたくても、我慢する経験を積み重ねること。
小さなお金だから借りるのではなく、小さなお金だから借りないのです。
「借金はよくない」という認識を深めるためにも、安易にお金を借りないことが大切です。