執筆者:水口貴博

逃げ癖を直す30の方法

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「身銭を切った」という経済的な痛みが、逃げ癖の抑止力になる。

「身銭を切った」という経済的な痛みが、逃げ癖の抑止力になる。 | 逃げ癖を直す30の方法

逃げ癖を直すなら「お金」がポイントです。

お金を節約するのではありません。

お金を払うのです。

逃げ癖があるなら、身銭を切る癖をつけましょう。

もちろん無料が悪いわけではありません。

無料セミナー、無料の学校、無料でもらったチケット。

人から本を譲り受けたり、図書館で本を借りたりすることもあるでしょう。

お金がないときは、できるだけ出費を抑えるのが賢明でしょう。

出費を抑えるために知恵を振り絞ることは、節約精神を養う上で大切です。

しかし、無料ばかり選んでいると、気持ちが緩みやすくなります。

「ただだからサボってもいいよね」

「もらいものだから、雑に扱ってもいいよね」

「無料だから、無理に頑張らなくてもいいよね」

自分に甘える気持ちが生じます。

無料は、経済的な痛みがない代わりに、真剣になりにくいのが難点です。

だからこそ、身銭を切りましょう。

節約精神とは反しますが、逃げ癖を改善するなら「あえてお金を出す」という選択も悪くありません。

身銭を切ると、財布が傷むことになります。

すると気持ちが引き締まって、真剣な気持ちになります。

「せっかくお金を払ったのだから、真面目に取り組もう。最後までやり遂げよう」という気持ちになります。

身銭を切ることで自分を戒める力が強くなる。

逃げることなく、真面目に現実と向き合えるようになります。

つまり「身銭を切った」という経済的な痛みが、逃げ癖の抑止力になるのです。

たとえば、本を読むときです。

図書館で本を借りるのもいいですが、きちんと本の内容を吸収したいなら、身銭を切ることです。

お金を払うと「じっくり読もう。しっかり学ぼう。たっぷり活用しよう」という気持ちになります。

難しい内容であっても、根気が湧いて「何とか理解してやる」という気持ちになるでしょう。

難しい内容でも、逃げることなく、読み切る力が強くなります。

出費を抑えたいなら、古本でもかまいません。

大切なことは「身銭を切った」という事実です。

割引でも半額でも、身銭を切ったことになるため、逃げ癖の抑止に効果があります。

習い事やスポーツジムも、身銭を切るほうが、出席率がよくなります。

「元を取ってやる!」という気持ちがあれば、積極的な気持ちが出て、新しいスキルが身につきやすくなります。

身銭を切ると、怠け心が吹き飛びます。

つらいことがあっても、逃げないで踏ん張れるようになります。

自分にむちを打つことができるので、結果を出しやすくなるのです。

資格や免許の受験費用も、親にお金を出してもらうより、自分の財布から出したほうが逃げなくなります。

身銭を切ると、必死になれます。

「不合格になったらお金が無駄になる」と思えるので、自然と机に向かいたくなります。

「必ず合格する!」という気持ちがあれば、頭の回転がよくなって記憶力も高まります。

結果として、合格率も上がるのです。

節約は大切ですが、時と場合によって、身銭を切る選択も悪くありません。

出費はありますが、意味のある出費です。

自分の財布からお金を出すことで「元を取ろう」「真面目に取り組もう」という気持ちになります。

逃げ癖を直す方法(24)
  • 身銭を切る。
正当な言い訳はOK。
余計な言い訳はNG。

逃げ癖を直す30の方法

  1. 逃げ癖がついているなら、逃げない癖をつけることもできるはずだ。
  2. なぜ逃げ癖は悪いのか。
    逃げ癖の悪影響とは何か。
  3. 逃げ癖が出やすい場面を把握しておこう。
  4. 仕事リストを作成するだけで、逃げ癖の改善に一歩近づける。
  5. 記録をつける習慣は、逃げ癖の改善につながる。
  6. 逃げ癖は、すぐ直さなくていい。
    少しずつ直していけばいい。
  7. 目標を作ると、逃げ癖が半減する。
  8. 目標に期限を作ると、逃げ癖が直る。
  9. 高い目標は、低くしよう。
    大きな課題は、小さく分けよう。
  10. 悪いほうに考えない。
    何事も良いほうに考える癖をつけよう。
  11. マイナス面を見ているから、逃げたくなる。
    プラス面を見れば、追いかけたくなる。
  12. 自ら逃げ道を断つことで、逃げられなくする。
  13. 逃げたときのリスクやデメリットを考えると、逃げ癖を抑制できる。
  14. やる気や元気がなくても取りかかる癖をつければ、逃げ癖が直るのは時間の問題。
  15. 慎重になっても、なりすぎないこと。
    逃げ癖があるからこそ、早く取りかかろう。
  16. 決意表明をしておけば、逃げたくても逃げられなくなる。
  17. 逃げ癖と生活習慣には、深いつながりがある。
  18. 逃げたくなるのは、意志やメンタルが弱いせいとは限らない。
    本当の原因を探ってみる。
  19. 「逃げたら負け」という言葉で、自分を奮い立たせよう。
  20. できなかったところをばかり見ていると、逃げたくなる。
    できたところを見ていると、もっと頑張りたくなる。
  21. 嫌いなことは、逃げたくなるのが自然の摂理。
    好きなことは、追いかけたくなるのが自然の摂理。
  22. 逃げたい気持ちは、ためるものではなく、吐き出すもの。
  23. 憧れのキャラクターと自分とを重ね合わせよう。
    逃げないで立ち向かう力がみなぎってくる。
  24. 「身銭を切った」という経済的な痛みが、逃げ癖の抑止力になる。
  25. 正当な言い訳はOK。
    余計な言い訳はNG。
  26. 逃げるべき場面では、素直に逃げよう。
  27. 逃げずに頑張り抜くことで、喜ぶ人たちをイメージしよう。
  28. 逃げるくらいなら、弱音を吐いてでも誰かに手伝ってもらったほうがいい。
  29. 強い願望こそ、逃げ癖を直す最高のメソッド。
  30. あなたは自分を誤解している。
    本当は逃げ癖なんてない。

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