逃げ癖を直すためには、あるイメージを持ちましょう。
それは、喜ぶ人たちのイメージです。
あなたが逃げずに頑張ることで、誰が笑顔になって喜びますか。
自分だけの仕事もあるかもしれませんが、実際は少ないでしょう。
社会で仕事をしているなら、少なからず人や社会とのつながりがあるはずです。
今はまだ誰かを喜ばせていなくても、先の将来まで見据えると、きっと誰かの笑顔につながっているはずです。
今あなたが逃げずに頑張ることで、その人たちが笑顔で喜ぶ姿をイメージしてください。
そうすれば「逃げてなるものか!」という底力が湧いてきて、粘り強さに変わります。
潜在的な底力を発揮しやすくなり、大きなストレスがあっても乗り越えやすくなるのです。
たとえば、仕事がつらくて逃げたくなった場面があるとします。
仕事から逃げたくなったら、逃げずに頑張り抜くことで喜ぶ人たちをイメージしましょう。
上司がにこにこしている様子、取引先から感謝されている様子、お客さまが笑顔で喜ぶ様子。
喜ぶ人をイメージできれば「もう一踏ん張り頑張ろう」と再び気合が入るでしょう。
受験勉強から逃げたくなったら、志望校に合格を果たして、喜ぶ親をイメージしましょう。
にこにこしながら「おめでとう!」「わが子が誇らしい!」と褒めてくれている様子です。
喜ぶ親の様子をイメージできれば、受験勉強から逃げたくなっても「もう少し頑張ろう」と踏ん張れるでしょう。
スポーツの練習から逃げたくなったら、大事な試合に勝って喜ぶ人たちをイメージします。
両手を上げて喜ぶ監督、ガッツポーズで喜ぶチームメート、涙を流して喜ぶ応援してくれる人たち。
練習から逃げないで頑張り抜けば、少しずつ上達していき、上位の成績が狙えます。
喜ぶ人たちのイメージができれば「この苦労には意味がある」とわかり、つらい練習を乗り越えることができるでしょう。
ポジティブなイメージなら、何でも自由です。
イメージですから、少しくらい脚色や誇張があってもOK。
たっぷり想像力を働かせて、できるだけ鮮明かつ具体的に、喜ぶ人の様子をイメージしましょう。
イメージがはっきりしていればいるほど、逃げたい気持ちは吹き飛びます。
達成することに価値や意味を見いだせば、自然とやる気が湧いてきます。
義務感や使命感が湧いてきて、やり抜く力に変わるのです。