逃げ癖を直すなら、あらかじめ宣言をしておきましょう。
それは、決意表明です。
決意表明とは、自分の信念や方針をはっきり表して示すことをいいます。
もちろんわざわざ決意表明をしなくても、仕事を始めることができます。
物事の展開は、実際に始めてみないとわからないところがあります。
普通に始めて、様子を見ながら臨機応変に進めていく方法も悪くありません。
しかし逃げ癖を直したいなら、決意表明は大きな効果をもたらすでしょう。
決意表明をすることで、逃げ癖を絶つことができるからです。
「○○を達成します!」
「今回は○○を目指します!」
「最後までやり遂げます!」
あらかじめ決意表明をしておけば、途中で逃げたくても逃げにくくなります。
「人前で決意表明をしたからには途中で逃げられない。もうやるしかない。最後までしっかり頑張ろう!」
決意表明をしたことで逃げにくい心理が働き、逃げ癖の抑止につながります。
また、決意表明は、自分を奮い立たせることになるため、パフォーマンスを高める効果もあります。
心に火がつくことで、潜在的な力を発揮しやすくなるでしょう。
このテクニックは、自ら逃げ道を断つ方法の1つになります。
あらかじめ目標や行動といった決意を表明しておくことで逃げ道をなくし、やらざるを得ない状況にします。
逃げ道をなくすことで自分を追い込むことになりますが、逃げ癖を抑える効果として有効です。
プロスポーツ選手が、開幕前に抱負を述べることがあります。
「今シーズンは○○を目指します! ○○を達成します! みなさん、応援をよろしくお願いします!」
テレビで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
あの抱負には、目標を明確にする意味もありますが、決意表明によって逃げ道をなくす意味もあります。
公の場で抱負を述べると「言ったからにはやるしかない」という気持ちになります。
わざと逃げ道をなくすことで、潜在的なパフォーマンスを引き出しやすくなります。
決意表明をするのに、特別な準備はできません。
強い決意さえあれば、今すぐにでもできます。
決意表明には、メリットだけでなく、デメリットもあります。
決意表明をして達成できなかった場合、恥ずかしい思いをすることになるでしょう。
偉そうに言っただけに、その責任が自分に跳ね返ってくることになります。
周りから笑われたり失望させたりすることがあります。
精神的な苦痛なら我慢すればいいだけですが、場合によっては信用に影響することがあります。
どんな場面でも有効というわけではありませんが、時と場合に応じて、試してみる価値があるでしょう。