執筆者:水口貴博

金銭感覚を身につける30の方法

5

痛みから回避することとなると、人間は底力を発揮する。

痛みから回避することとなると、人間は底力を発揮する。 | 金銭感覚を身につける30の方法

痛みを感じると、人間の底力がむくむく出てくるようになります。

痛みから回避しようとする底力です。

人間は、痛みから回避することとなると、考えられないような力を発揮します。

知恵を絞り、仲間と協力して、少々の運動も、ものともしません。

痛みは、生存に関わることです。

命に関わることとなると、命を懸けて、本気で考えるようになります。

私は学生時代、お金を水のように使っていました。

「親のお金だから」という、甘い考えがあったのです。

自分で働いて稼いだお金ではないため、親からもらったお小遣いを軽く使っていました。

苦労したのは、社会に出てからです。

痛みがわかりませんから、いつの間にかお金が消えてなくなっています。

なくなるのですから、どこかで使っているのでしょうが、どこかよくわからないのです。

よくわからないまま、お金だけはどんどん減っていきました。

この驚きは強烈です。

お金が不思議なことに消えていくのですから、泥棒がとっていったのかと思うほどでした。

しかし、実際は、泥棒が入ったわけではなく、財布を落としたわけでもなく、ただ金銭感覚がなかっただけでした。

お金を使うときに痛みがないから、いつの間にかお金を使っていたのでした。

金銭感覚のない私はいつの間にか、お金が流れ出ていたのでした。

買い物をするときにも、深く考えることなく「欲しい」という感情的な理由で次々と購入します。

だからお金が貯まりません。

むしろ、減っていく一方です。

金銭感覚が薄いため、お金1円の重要さ、痛みがわからないのです。

お金を使うことは、痛みを感じることです。

1円使えば、1円の痛みがあります。

100円使えば、100円の痛みがあります。

「痛い! 痛い!」

お金を使うことに痛みを感じるようになれば、感覚が養われてきたということです。

お金の痛みを知るようになると、さて、どうなるでしょうか。

お金を使うほど痛いから、だんだんお金を使わなくなるようになるのです。

お金を使う量が少なければ、それだけ痛みも小さくてすみます。

お金に痛みを感じることができるようになれば、お金をできるだけ使わずに、商品を購入する方法を真剣に考え始めるでしょう。

痛いのは、誰でも嫌だからです。

人間は、苦しみから回避するためには、大きなパワーを発揮します。

生存や安全を確保しようとするのは、人の基本的な欲求です。

命に関わることとなると、本気で知恵を振り絞り、真剣になって考えるようになるのです。

社会に出た私は、一人暮らしだったため、お金は急激に減っていきました。

しかし、幸いにも、自分のお金で生活をするという暮らしをしていたため、お金の感覚が感じられるようになったのです。

自分で苦労をして稼いだお金で、完全に1人で生活をすることです。

親からもらったお金100万円も、残り20万を切ったところで、ようやく感覚が感じられるようになりました。

社会人1年目のことでした。

金銭感覚を身につける方法(5)
  • お金を使う痛みを、感じられるようになる。
「それは本当に必要なのか」

金銭感覚を身につける30の方法

金銭感覚を身につける30の方法
  1. 人間は、金銭感覚がゼロの状態で生まれてきた。
    人間は、金銭感覚がゼロの状態で生まれてきた。
  2. 自分で働いて稼いだお金で、生活をする!
    自分で働いて稼いだお金で、生活をする!
  3. 親のお金で生活しているうちは、本当の金銭感覚は絶対に身につかない。
    親のお金で生活しているうちは、本当の金銭感覚は絶対に身につかない。
  4. 苦労は、あなたがしないと意味がない。<br>苦労した経験が、金銭感覚に変わっていく。
    苦労は、あなたがしないと意味がない。
    苦労した経験が、金銭感覚に変わっていく。
  5. 痛みから回避することとなると、人間は底力を発揮する。
    痛みから回避することとなると、人間は底力を発揮する。
  6. 「それは本当に必要なのか」
    「それは本当に必要なのか」
  7. 100への道のりは、終わりのない道のり。
    100への道のりは、終わりのない道のり。
  8. 最新を求める人は、お金も貯まらない。
    最新を求める人は、お金も貯まらない。
  9. たくさん儲けようとするのではなく、少なく使う。
    たくさん儲けようとするのではなく、少なく使う。
  10. いらない物を捨てると、お金も節約できる。
    いらない物を捨てると、お金も節約できる。
  11. 身にあまる生活は、浪費への第一歩。
    身にあまる生活は、浪費への第一歩。
  12. 箸が1膳の間にお金を貯めろ。
    箸が1膳の間にお金を貯めろ。
  13. 面倒なことから逃げていると、お金が貯まらなくなる。
    面倒なことから逃げていると、お金が貯まらなくなる。
  14. 物がなくても、人間、生きていけるもの。
    物がなくても、人間、生きていけるもの。
  15. 節約は、ゲームとして考えれば、楽しくなる。
    節約は、ゲームとして考えれば、楽しくなる。
  16. 金銭感覚を磨くことは「痛み」と「後悔」を知ること。
    金銭感覚を磨くことは「痛み」と「後悔」を知ること。
  17. お金によるトラブルを経験すると、金銭感覚に変わる。
    お金によるトラブルを経験すると、金銭感覚に変わる。
  18. 金銭感覚を身につける理由は、心配を小さく、幸せを大きくするためである。
    金銭感覚を身につける理由は、心配を小さく、幸せを大きくするためである。
  19. 節約ができても、幸せを失っては意味がない。
    節約ができても、幸せを失っては意味がない。
  20. 本当に大切なところにお金を使い、どうでも良いところは一切お金を使わない。
    本当に大切なところにお金を使い、どうでも良いところは一切お金を使わない。
  21. 見栄を張るほど、お金は消える。
    見栄を張るほど、お金は消える。
  22. 質素な生活を笑いに変えて、お金も貯めよう。
    質素な生活を笑いに変えて、お金も貯めよう。
  23. お金の使い方に、人となりが表れる。
    お金の使い方に、人となりが表れる。
  24. クレジットカードを使っていると、金銭感覚がおかしくなる。
    クレジットカードを使っていると、金銭感覚がおかしくなる。
  25. ローンを組むときは、長期にするのがおすすめ。
    ローンを組むときは、長期にするのがおすすめ。
  26. 貧乏ではなくても、貧乏だと宣言しておこう。
    貧乏ではなくても、貧乏だと宣言しておこう。
  27. お金の失敗を授業料と考えた瞬間から、金銭感覚へと変わる。
    お金の失敗を授業料と考えた瞬間から、金銭感覚へと変わる。
  28. お金の値段は、世間が決める。<br>物の価値は、自分が決める。
    お金の値段は、世間が決める。
    物の価値は、自分が決める。
  29. 割り勘をやめると、人間関係が長続きする。
    割り勘をやめると、人間関係が長続きする。
  30. お金を拾うのは、お金を助けているのと同じこと。
    お金を拾うのは、お金を助けているのと同じこと。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION