逃げ癖を直す方法の1つ。
それは「自ら逃げ道を断つこと」です。
逃げ道があると、なかなか本気になれません。
いつでも逃げられる環境は、安心があってリラックスできる一方、気持ちに緩みが生じます。
逃げ道は、誘惑でもあります。
逃げ道という誘惑があると、邪念が生じたり決意が揺らいだりして、サボりやすくなります。
逃げ道が「こっちへおいで」と声をかけてくるでしょう。
甘い考えが出て、決意や行動が弱くなるのです。
自分から逃げ道をなくして、逃げられない状況にしてしまいましょう。
逃げ道がなくなれば、逃げ癖があっても逃げようがありません。
前を向くしかなくなって開き直ることができ、立ち向かう覚悟が決まります。
逃げ道を断つときに大切なのは「自分が行う」という点です。
人に逃げ道をなくされると、強制感が出てしまいます。
勉強をしようと思ったとき、親から「勉強をしなさい」と言われ、やる気をなくしたことがあるでしょう。
逃げ道を断つとはいえ、強制感が伴うと、モチベーションを妨げます。
時には、強制した相手に恨みや憎しみの感情が生まれることもあるでしょう。
そのため、逃げ道を断つなら、あくまで自分の判断と責任で行うことが大切です。
自分が逃げ道を断てば「これは自分のやったこと」と思えます。
つらい決断であっても、心の整理がつきます。
スムーズにやる気やモチベーションが上がり、勇敢に立ち向かえるのです。
たとえば、勉強の逃げ癖があるとします。
この場合、マンツーマン形式の塾に通うのが1つの方法です。
教室でマンツーマンになれば、逃げ場がなくなり、勉強せざるを得なくなります。
緊張やストレスはあるものの、必ず勉強することになるので、着実に成果を上げることができます。
部活動の合宿も、自ら逃げ道を断つ取り組みの1つです。
合宿先は、自然の多い田舎や何もないへき地が定番ですが、意味があります。
わざと逃げ場のない環境に身を置くことで、練習に集中するしかない状況を作り出しています。
普段より練習がはかどり、短時間で能力を高めていけます。
逃げ道を断つ意味で、周囲に目標を宣言しておくのも1つの方法です。
「今年の10月までに○○を達成します!」
期日を含めてはっきり宣言すれば、もう後に引けなくなります。
逃げ道を断つことは、集中力を上げたりモチベーションを高めたりする効果もあります。
もちろん逃げ道を断つとリスクも伴いますが、無理のない範囲で取り組んでください。
上手に活用すれば、能力を高める起爆剤になるでしょう。
逃げ道を断つ勇気が、逃げ癖の改善につながります。