引っ込み思案の克服の最重要キーワード。
それは「積極性」です。
引っ込み思案を克服には、積極的になることが大切といわれています。
「自発的に仕事をする」
「自分から進んで話しかける」
「危険を恐れず、積極的に挑戦する」
たしかに自分から進んで物事を行えたなら理想的です。
野心や冒険心にあふれた人なら、積極的になるのも難しくはないでしょう。
もともと明るい心があって、やる気も元気もあり、自発的な行動ができれば、最高です。
「引っ込み思案を克服するためには、積極的にならなければいけない」
そう思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、ここに誤解があります。
必ずしも積極的でなくていいのです。
積極的であることは理想であって、必要条件ではありません。
「積極的か」と「行動できるか」は別問題です。
積極的であっても、行動できなければNGです。
消極的であっても、行動できるならOKです。
大切なことは「行動すること」に尽きます。
極端に言えば、きちんと行動さえできているなら、消極的であってもいいのです。
嫌な仕事でも、きちんと対応する。
苦手な人がいても、最低限の挨拶はする。
消極的であろうと、やる気や元気がなかろうと、やるべきことはきちんとやる。
これが大切です。
「それでは引っ込み思案の克服にならない」
そう思うかもしれませんが、変化が起こるのは「行動した後」です。
積極的な気持ちは、後から出てきます。
最初は消極的な気持ちでも、仕事をしているうちに心が熱くなります。
だんだんテンションが上がっていき、勢いも出てきます。
気づけば、すっかり積極的な気持ちになっているのです。
最初から積極的な気持ちでなくていい。
積極的な気持ちは、後からなればいいのです。
まず仕事に着手しましょう。
最初は100パーセント消極的でもいいので、まず着手すること。
仕事に着手すれば、後は勝手に進み始めます。
「消極的だから行動しない」ではありません。
「消極的だけど行動する」です。
やる気や元気がなくても、きちんとやるべきことをやっている人が偉い。
消極的な状態であろうと、行動していることに変わりありません。
「気が進まないけど、やるべきことはきちんとやろう!」
自分に言い聞かせ、仕事に着手しましょう。
消極的であって大いに結構。
積極的な気持ちは、後からなればいい。
消極的な気持ちがあっても、きちんと行動ができているなら、もはや引っ込み思案ではないのです。