「答えは1つ」と決めつけていませんか。
答えは1つと決めつけたがるのは、頭が固い人の特徴の1つです。
学校の試験問題では「一問一答」が基本です。
「1つの問題につき、1つの答えが用意されている」ということです。
正解が複数あるケースもありますが、一問一答が基本と言っていいでしょう。
私たちは学校教育と通して一問一答という形式に慣れ親しんできました。
一問一答の機会に多く接しているためでしょうか。
私たちはいつの間にか「一問一答」の考え方にすっかり染まっていることが少なくありません。
答えは1つという先入観を持ち、答えを1つに絞りたがろうとする。
考えたり悩んだりした結果、答えが1つ見つかれば満足して、それ以上考えるのを終わりにします。
しかし、世の中には一問一答でない状況がたくさんあります。
一問一答の考え方にとらわれていると、視野や考え方が狭くなり、頭が固くなってしまいます。
答えは1つと決めつけず、多くの答えを受け入れましょう。
たとえば、反対意見に接したときです。
納得できない意見に接したとき「それは違う」と否定するのはよくありません。
世の中には、人の数だけ正解が存在します。
人によって考え方が異なるため、自分の考えを押し付けるのはよくありません。
「そういう考え方もありますね」と受け入れ、意見の多様性を認めるほうが、柔らかい頭を実現できます。
将来の進路について考える場面があるとします。
正しい生き方について考えるときも、1つの進路にとらわれないことです。
一問一答の考えが定着していると、進路を考えるときも「自分にふさわしい進路は1つしかない」と考える傾向があります。
進路を1つと決めつけてしまうと、選択肢が制限され、将来の可能性を損ねてしまうでしょう。
「正解は複数ある」「ほかにも自分に合った進路はある」と思って考えたほうが、気持ちが楽になります。
将来の可能性を高めることもできます。
一問一答の考え方にとらわれていると、頭が固くなるだけでなく、対立や争いを引き起こす原因にもなるため、注意が必要です。
「答えは1つと限らない」
「答えは人の数だけ存在する」
「答えは無限に存在する」
こうした考え方を持つと、物事を受け入れる器が大きくなり、頭が柔らかくなります。
最初は抵抗感を覚えるかもしれませんが、しばらく続けていくうちにだんだん慣れていきます。