頭を柔らかくするのは、手がポイントです。
手を使わなくて済む方法を考えるのではありません。
積極的に手を使う方法を考えていきましょう。
頭を柔らかくするためには、手を使う機会を増やすことが有効です。
「手は、体の外に出た脳」といわれています。
手と脳は連動しています。
手は、最も脳を刺激する器官の1つ。
手は、人類の進化と大きく関係している部位です。
人類は、2足歩行をすることで、手が自由に使えるようになりました。
その結果、ものを作ったり、火をおこせるようになったり、字を書けるようになったりできるようになりました。
「人類は、手によって進化した」と言っても過言ではありません。
目・耳・鼻・舌などの感覚器以外で感知する感覚を「体性感覚」と呼びます。
脳にある体性感覚は、体の領域ごとにエリアがわかれています。
体性感覚の中でも、特に手の感覚は、脳の面積が大きく割り当てられています。
そのため、積極的に手を動かすと、脳も活発に活動を始めるのです。
手を使う機会を増やしましょう。
手を動かす趣味を持ってみてはいかがでしょうか。
習字、彫刻、切り絵、絵画、生け花、編み物、お手玉、ピアノ、バイオリン、トランペット。
指を動かす趣味はたくさんあります。
手先が不器用であっても大丈夫です。
あくまで手を動かすことが重要であり、手先の器用・不器用は問いません。
片手でもいいですが、なるべく両手を使うほうがいいでしょう。
両手を使えば、手を動かす量も2倍に増えるため、頭を柔らかくする効果が倍増します。
掃除・洗濯・炊事といった家事も、手を動かす機会になります。
積極的に家事を行えば、たくさん手を動かすことになります。
家事を頑張れば頑張るほど、しっかり手を使うことになり、頭も柔らかくなります。
家事を「つまらない仕事」と思うのではなく「楽しい遊び」と考えてはいかがでしょうか。
楽しみながら頑張れば、ストレス発散にも役立つでしょう。
手書きの日記も、よい習慣です。
汚い字でもかまいません。
筆記用具を持って、日記を毎日続けていると、過去の出来事を振り返りやすくなります。
その日の出来事を思い出しながら書くことで、想起力や記憶力も刺激され、脳の健康維持にも役立ちます。
日記は、生きた証しでもあります。
長年続けていくことで、かけがえのない宝物になっているでしょう。