「一度固くなった頭は柔らかくできないのではないか」
そう思う人もいるのではないでしょうか。
たしかに頭は、年齢を重ねるにつれて固くなる傾向があります。
知識が増えるにつれて、先入観も増えます。
常識が増えるにつれて、常識にとらわれた考えをしやすくなります。
知識や常識は生きるために役立つ一方、偏見や固定観念といった副産物を生み出します。
想像力や発想力の足かせになる。
数多くの先入観によって、視野を制限していることが少なくありません。
頭が固くなる現象は、長い歳月をかけてゆっくり進行していきます。
自分でも気づかないうちに自由な発想が失われ、頭が固くなっていることが多いのです。
しかし「一度固くなった頭を柔らかくすることはできない」と思っているなら、誤解です。
一度固くなった頭でも、再び柔らかくすることはできます。
物理現象なら、一度固くなったものを柔らかくするのは難しいこともありますが、頭を柔らかくすることなら話は別です。
頭を柔らかくする現象は、あくまで脳の中で行われることです。
人の脳には、無限の可能性が秘められています。
頭を柔らかくするには、価値観や考え方を変えて、習慣づける必要がありますが、実現は可能です。
1つの考えにこだわらず、さまざまな考え方を受け入れるようにします。
横柄な態度を改め、謙虚な態度を心がけます。
情報の偏りを防ぎ、幅広く情報を吸収します。
見栄を張ったり、体裁を気にしたり、プライドに固執したりするのもやめます。
異質の人と付き合って、さまざまな価値観を取り入れていきます。
反射的に新しいことを否定するのはやめ、できるだけ受け入れるようにします。
自分の固い頭に悲観するのもやめます。
価値観もこだわりも考え方も、意識と努力があれば、変えていくことが可能です。
人は、意識と努力によって自分を変えていくことができる生き物です。
時間がかかったとしても、きちんと意識していれば、いつか実現できます。
自分の可能性を信じましょう。
「できない」と諦めるのではなく「できる」と信じて行動すること。
一度固くなった頭でも、柔らかくすることはできます。
すでに頭の固い人でも、意識と努力さえすれば、子どものような柔らかい頭を手に入れることが可能なのです。