アイデア発想では「力の具合」にコツがあります。
力を入れるのではありません。
力を抜くのです。
アイデア発想には、3大悪があります。
「見栄」「体裁」「プライド」です。
もちろん絶対悪いものというわけではありません。
何かアイデアを出たら、こう声をかけてください。
「いいね」です。
まずアイデアを肯定しましょう。
アイデア力は、いつ鍛えられるのでしょうか。
アイデア力が鍛えられた実感は「アイデアが出たとき」に湧きやすいのではないでしょうか。
頭の中で、さまざまな想像や発想を膨らました結果、アイデアがひらめきます。
アイデアを考えるとき、敵対意識を持つことがあるかもしれません。
「あの人に負けたくない!」
「あの人よりすごいアイデアを出したい!」
アイデアを出すときに考えてはいけないもの。
それは、根拠です。
アイデアを考えるなら、最初は根拠を気にしてはいけません。
思いついたアイデアは、どこかに書き留めますか。
普段携帯している手帳に書き留めることもあるでしょう。
机の上にあるメモ用紙に書き留めることもあるでしょう。
アイデアを考えるときは、ノートが欠かせません。
思いついたことをノートに書き留めることで、あとから振り返ることができるようになります。
どんなに記憶力が悪い人でも、記録さえしておけば、消えることはありません。
アイデアが浮かんだら、きちんと表現することが大切です。
頭の中で思っているだけでは、単なる空想にすぎません。
大切なことは「アウトプット」です。
アイデアを出すために、学歴は必要でしょうか。
学歴が高いほど、アイデアも出しやすくなると思う人もいるかもしれません。
たしかに学歴は、ないよりあったほうがいいでしょう。
「アイデアを出そう」
そう思ったとき、私たちは無意識のうちに「いいアイデア」を意識することが多いでしょう。
価値のあるアイデア、意味のあるアイデア、秀逸なアイデアです。
アイデアを考えるときは、夢が大切です。
普通に夢を持てばいいわけではありません。
大切なのは「夢の大きさ」です。
販売促進のために、売れるアイデアを考える場面があります。
特別を意識しなければ、普通は「どうすればもっと売れるだろうか」と考えるでしょう。
頭をひねって知恵を振り絞り、売れるアイデアを出そうとします。
アイデアを考えるなら、元気なときがチャンスです。
元気なときは、心も体もエネルギーが満ちあふれています。
・たっぷり睡眠を取ってエネルギッシュなとき
アイデアを考えるとき、対象人数を広げて考えがちです。
一言で言うと「みんなのために」です。
せっかくアイデアを考えるなら、やはりみんなに喜ばれるアイデアを考えたいと思うもの。
「アイデアが出てから仕事を始めよう」
「名案が浮かんでから、作業に取り組もう」
「スムーズな方法が思いつくまで、仕事は保留にしよう」
アイデアを考え始めるやいなや、すぐ思いつくことがあります。
「何かいいアイデアはないだろうか」と考えた瞬間、急に最高のアイデアがひらめく。
時間にして、わずか3分。
アイデアは、既存要素の新しい組み合わせにすぎません。
そのため、アイデアを考えるときは、ネタを集めることが大切です。
実際のところ、アイデアを出せるかどうかは「ネタ集めで決まる」と言っても過言ではありません。
アイデアは、どこで浮かぶのでしょうか。
アイデアが浮かぶ場所は、職場や自室が一般的ですが、意外な場所で浮かぶことも少なくありません。
アイデアは「変な場所」で浮かぶことがあります。
小さなアイデアは、影響力も小さいと考えがちです。
もちろん小さい影響力しかないものもあります。
安易な考えのアイデアだったり、誰でも思いつくアイデアだったりすれば、発展させていくのは難しいでしょう。
アイデアパーソンになるなら、体を鍛えて体力をつけましょう。
「体を鍛えても意味がないのではないか」
疑問に思う人も多いでしょう。
あなたは頭が固いですか、柔らかいですか。
もし固い頭に心当たりがあるなら、アイデアを考えるのに苦労するでしょう。
固い頭では、形式張った考え方になり、融通の利いた発想が難しくなります。
「仕事場でなければ、アイデアが出ない」
「外出中は、ろくなアイデアが出ない」
「午前中でなければ、いいアイデアが浮かばない」
上司からアイデアを求められたら、評価のチャンスです。
アイデアは、少しでもたくさんアイデアを出して、上司を驚かせてやりましょう。
アイデアが多ければ多いほど、上司から評価されやすいからです。
アイデアを考えるなら、名前をつけてみませんか。
ずばり、プロジェクト名です。
もちろんわざわざプロジェクト名をつけなくても、アイデアを考えることはできます。
私たちが生きていくうえで、常識は欠かせません。
常識とは、一般の人が共通して持っている知識や考え方のことをいいます。
常識があるからこそ、態度や言葉遣いがスマートで、節度を保った行動ができます。
アイデア力を鍛えるなら、感動する機会を増やしましょう。
感動とは、心を強く動かされることをいいます。
誰かを感動させたいなら、まず自分が感動する体験をすることです。
アイデアを考えるなら、まず自分の価値観を大切にしましょう。
自分の価値観で評価して、自分の価値観で判断します。
自分が「良い」と思ったら、ゴーサインを出します。
「忙しくてアイデアを考える暇がない」
多忙の日々を送っているため、アイデアを考える暇がない人もいるでしょう。
朝から晩まで仕事一色。
会議やプレゼンでアイデアを発表したものの、不採用になることがあります。
「残念ですが、今回は見送らせていただきます」
「こちらの基準を満たすものがありませんでした」
アイデア発想では「力の具合」にコツがあります。
力を入れるのではありません。
力を抜くのです。
アイデア発想は、瞬発力や持久力の勝負ではありません。
大きな力を必要とする作業でもなければ、勝ち負けを争うものでもありません。
アイデアを考えるときには、余計な力は邪魔です。
余計な力が入ってしまうと、ストレスや緊張感が加わり、思考が萎縮してしまいます。
思考が萎縮してしまうと、視野も狭くなります。
頭も固くなって、現実的な考えしかできなくなります。
また、力を入れていると、無意識のうちに呼吸も浅くなります。
脳が酸素不足になり、脳のパフォーマンスが低下してしまいます。
エネルギーの消耗も激しくなり、長期的なアイデア思考ができなくなるでしょう。
力を入れると、アイデアが出ないのです。
アイデアを出すなら、力を入れるのではなく、抜きましょう。
アイデア発想に気合は不要です。
想像力も発想力も、頭を柔らかくすることで、膨らんでいきます。
呼吸を整え、肩の力を抜き、リラックスします。
力を抜くと、不思議と視野が広がるでしょう。
穏やかな気持ちになり、物事を落ち着いて考えることができるようになる。
思考がのびのび自由な状態になって、想像力や発想力が膨らみやすくなるのです。
集中力も、力を抜いた状態のほうが、アルファ波が発生しやすい状況になって、潜在的な能力を発揮しやすくなります。
力を抜くからこそ、心や思考に余裕が生まれ、ユニークな発想もしやすくなります。
「集中するなら必ず力が入るのではないか」と思うかもしれませんが、誤解です。
「集中力を出すこと」と「余計な力を入れること」は別です。
集中することはあっても、余計な力を入れません。
力を抜いた状態で、リラックスしながら集中するのが理想です。
肩に力が入っていませんか。
肩の力も抜きましょう。
眉間にしわを寄せていませんか。
表情筋を緩め、もっと穏やかな表情になりましょう。
余計な邪念も振り払いましょう。
澄み切った精神状態になることができれば、ベストです。
力を抜けば、頭の中で世界が広がっていくことを実感できるはずです。
力を抜くと、アイデアが出るのです。
アイデア発想には、3大悪があります。
「見栄」「体裁」「プライド」です。
もちろん絶対悪いものというわけではありません。
見栄・体裁・プライドは、誰にでも大なり小なり持っている感情でしょう。
それぞれ社会生活を営む上で、少なからず必要な要素でしょう。
見栄を張って、少しでも仕事ができる人に見られたいときもあるでしょう。
評価されるため、はったりをかましたほうがいい場面もあります。
体裁を気にしなければいけないときもあります。
立場や肩書があると、社会人として最低限の体裁を整えておかなければいけない場面もあります。
長く仕事を続けていれば、自分の中で自信と確信が生まれ、プライドも出てくるはずです。
仕事に対するポジティブなプライドなら、意欲や根気にもつながるでしょう。
見栄・体裁・プライドのすべてが悪いわけではなく、必要とされる場面があるのも事実です。
しかし、アイデア発想に限って言えば、見栄・体裁・プライドほど邪魔になるものはありません。
アイデア発想では、常識や先入観にとらわれず、柔軟な発想をすることが必要です。
このとき、見栄・体裁・プライドがあると、束縛や制限になり、自由な思考が失われます。
「スマートな発想をしなければいけない」
「立派なアイデアを出して、尊敬されたい。頭のいい人と思われたい」
「こんなアイデアを言ったら、ばかにされるのではないか」
「アイデアが浮かんだが、くだらない内容だから、恥ずかしくて公表できない」
「自分のほうが先輩で年上なのだから、手本になるようなアイデアを出さなければいけない」
人目や評価を気にした瞬間、発想が萎縮してしまい、思考から柔軟性が失われます。
視野が狭くなって、現実的な思考になってしまいます。
頭が固くなると、いいアイデアは出せません。
見栄・体裁・プライドほど、アイデア発想の邪魔になるものはないのです。
見栄・体裁・プライドがあるなら、直ちに捨ててしまいましょう。
抵抗感があって今すぐ捨てられないなら、せめてアイデアを考えるときだけでも捨てるのが得策です。
ばかにされてもいい。
周りの目も無視する。
自分のほうが年上・先輩でも、アイデア発想のときは気にしない。
人目も年齢も立場も忘れ、アイデア発想に全神経を集中させましょう。
見栄・体裁・プライドを捨てた瞬間、ふわっと心が軽くなり、思考が柔軟になります。
思考のストッパーが外れ、自由に好きなだけ発想を膨らませることができる状態になるのです。
何かアイデアを出たら、こう声をかけてください。
「いいね」です。
まずアイデアを肯定しましょう。
「いいね」という一言は、認め、励まし、元気づける言葉です。
シンプルな一言ですが、ぐっとテンションを押し上げるパワーを秘めています。
「自分で自分のアイデアを認めるのは変ではないか」と思うかもしれませんが、誤解です。
アイデア発想に、自画自賛をしてはいけないルールはありません。
むしろどんどん自画自賛していったほうがいい。
アイデアの内容にかかわらず、とにかく「いいね」という言葉で積極的に認めていきましょう。
「いいね」という一言をかけると、ひとまずアイデアを認めることになります。
認めることで「そうだよね。いいアイデアだよね」と自信がついてきます。
気持ちが前を向き、テンションも上がり、もっとアイデアが出したくなるのです。
「いいね」という口癖がつけば、自分のアイデアを確実に認めてくれる人が1人いることになります。
自分で自分のアイデアを認めれば、最低でも味方は1人いることになります。
安心して、どんどんアイデアを出していけるのです。
平凡なアイデアでも「いいね」と声をかけましょう。
たとえくだらないアイデアでも、ひとまず「いいね」と声をかけてあげてください。
無価値に思えるアイデアでも、いったん認めてみると、だんだん価値があるように感じ方が変わってくるでしょう。
最初は価値がないように思えても、わざと認めることで受け止め方が変わり、あとから価値が出てくるのはよくあること。
「いいね」という言葉は、アイデア発想を楽しくさせる効果もあります。
自分は素晴らしいアイデアパーソンであり、多くの人から必要とされているような感覚になるでしょう。
また、人が出したアイデアに対しても「いいね」という声をかけていきましょう。
否定せず、どんどん認めていきましょう。
ブレーンストーミングでは、特に有効です。
アイデアの内容にかかわらず、まず肯定することが大切です。
「いいね」という褒め言葉をかけると、ますますブレーンストーミングが活性化されます。
「いいね」は、アイデア発想を促す魔法の言葉なのです。
アイデア力は、いつ鍛えられるのでしょうか。
アイデア力が鍛えられた実感は「アイデアが出たとき」に湧きやすいのではないでしょうか。
頭の中で、さまざまな想像や発想を膨らました結果、アイデアがひらめきます。
「アイデア」という結果が出ると、安心します。
アイデアの大小に関わらず、ひとまずアイデアが出れば、頭をひねった感覚が得られるでしょう。
ひとまず結果が出ているので、前に進んだ実感もあります。
たしかにアイデアという結果が出ているのは、たっぷり頭を働かせた証拠です。
アイデアがたくさん出るにつれて「どんどんアイデア力が鍛えられている!」という実感も湧きやすくなるでしょう。
一方で、アイデアが出なければ、非生産的な時間を過ごしただけのように感じます。
不毛な時間を過ごした気分になり、かえってアイデア力が低下しているように感じることも少なくありません。
しかし、ここに誤解があります。
アイデアが出なくても、想像・発想を膨らませている時点で、アイデア力が鍛えられています。
さまざまなイメージを思い浮かべるとき、想像力が鍛えられています。
さまざまな組み合わせを考えているとき、発想力が鍛えられています。
筋肉を使うことで筋力が鍛えられるように、頭を使うことでアイデア力が鍛えられていきます。
つまり、アイデアを考えるだけで、アイデア力を鍛えるトレーニングになっている。
たとえ結果は出ていなくても、アイデアを考えている時点で、アイデア力が鍛えられているのです。
どんどんアイデアを考えましょう。
アイデアが出ても出なくてもかまいません。
不発に終わっても、落ち込む必要はなし。
結果にとらわれず、とにかく頭を働かせましょう。
「アイデアを出すこと」も大切ですが、まず「アイデアを考えること」が大切です。
「こんなばかなこと考えていいのだろうか」と思うだけでもかまいません。
くだらないアイデアを考えているだけでも、想像力・発想力を働かせることができています。
頭の中は、現実世界より広大な世界が広がっています。
想像力や発想力をたっぷり働かせることで、アイデア力を鍛えていけます。
脳の可能性をもっと引き出すためにも、少しでも頭を働かせる機会をつくりましょう。
脳は、筋トレと同じように、使わないと衰えていき、使えば鍛えられていきます。
普段からアイデアを考える習慣を続けていくことで、少しずつアイデア力が鍛えられていきます。
アイデアを考えるとき、敵対意識を持つことがあるかもしれません。
「あの人に負けたくない!」
「あの人よりすごいアイデアを出したい!」
「アイデアで勝負して、ライバルをぎゃふんと言わせたい」
ライバルとする人物がいて、敵対心をむき出しにする。
時には憎んだり恨んだりすることもあるかもしれません。
しかし、アイデア発想において、敵対意識を持つのは良くありません。
敵対意識があると、いいアイデアは出ません。
なぜ敵対意識があると、いいアイデアが出ないのか。
それは「集中がそがれる」「余計なエネルギーが消耗される」という悪影響があるからです。
敵対意識があると「アイデアを出すこと」ではなく「その人を負かすこと」に注意が向き、集中がそがれます。
エネルギーは有限です。
余計なところでエネルギーを使っていると、アイデア発想に割くエネルギーが足りなくなります。
また、敵対意識があると、心の中でネガティブな感情が生まれます。
心にストレスが発生すると、思考がきゅっと萎縮して、脳のパフォーマンスが低下します。
堅苦しい考え方にとらわれてしまい、想像力・発想力を妨げてしまうのです。
当然ですが、他人を恨んだり憎んだりするのは言語道断。
余計なところでエネルギーを消耗していると、アイデアを考える余裕すらなくなるでしょう。
アイデア発想において、敵対意識は百害あって一利なし。
敵対意識があるのなら、今すぐやめましょう。
敵対意識があると、いいアイデアは出ないのです。
大切にしたいのは「敵対意識」より「仲間意識」です。
ライバルがいるなら「敵」ではなく「仲間」と考えましょう。
「一緒にアイデアを考える仲間」と思えば、心が強くなり、明るい気持ちになります。
心が軽くなり、思考が柔らかくなります。
エネルギーを奪われるより、もらえるようになります。
「一緒にアイデアを考えていこう!」
「一緒に面白い発想をしよう」
「協力しながらアイデアを考えていけたらいいね」
たとえライバルになるような人物がいたとしても、敵対意識ではなく、仲間意識を持つのが得策です。
建前として仲間にできないなら、心の中で「仲間」と思うだけでもかまいません。
敵ではなく仲間と思ったほうが、ストレスが小さくなり、心が軽くなります。
勇気やパワーをもらえ、アイデアを考えるモチベーションにつながるでしょう。
結果として、いいアイデアが出るのです。
アイデアを出すときに考えてはいけないもの。
それは、根拠です。
アイデアを考えるなら、最初は根拠を気にしてはいけません。
アイデアを出す段階で根拠を考えていると、発想の妨げになるからです。
もちろんアイデアを形にして仕上げる段階なら、根拠も必要です。
提案や企画を通すなら、根拠がなければいけません。
上司を説得するときも、根拠があるからこそ説得力が生まれます。
アイデアをきちんとした形に仕上げ、提出する段階であれば、根拠が必要になります。
しかし、アイデアを出す段階なら、根拠を気にする必要はありません。
アイデアを出す段階で根拠を気にしていると、常識やルールにとらわれてしまい、思考の自由が失われます。
「周りはどう感じるだろうか」「世間的にはどうだろうか」と、余計なことを考えるようになる。
意識的にも無意識的にも、既存の枠にはめた考え方しかできなくなります。
平凡や当たり前の発想しかできなくなるでしょう。
発想の妨げになり、斬新なアイデアが出なくなるのです。
最初から根拠を考えないことです。
アイデアを出すなら、もはや根拠は忘れてください。
まだ世間も常識も何も知らない、就学前の子どもに戻ったつもりで考えましょう。
根拠を気にせず、ひたすら自由に考えていると、心のストッパーが外れます。
普段考えないようなことを考えたり、意外な想像が思い浮かんだりするようになります。
思考が自由な状態になり、自然と面白い発想が湧き出てくるようになります。
その瞬間、アイデアが浮かびやすくなります。
アイデア発想の初期段階なら「根拠なんてどうでもいい」という考え方も悪くありません。
根拠は、アイデアが浮かんでから考えましょう。
根拠は「後付け」でOK。
根拠があって想像するのもいいですが、根拠がなくて想像するのは、もっと面白い。
あとから根拠のつじつまが合わないなら、つじつまが合うようにアイデアの形を変化させていけばいい。
アイデアが浮かんで、どうしても形にできないなら、不採用にすればいいことです。
根拠は、アイデアを形にする段階で考えればいいことなのです。
思いついたアイデアは、どこかに書き留めますか。
普段携帯している手帳に書き留めることもあるでしょう。
机の上にあるメモ用紙に書き留めることもあるでしょう。
飲食店なら、テーブルにある紙ナプキンをメモ代わりにすることもあるかもしれません。
もちろんメモができるだけまだいいのですが、このときちょっとした抵抗感に悩むことがあります。
手帳には、仕事のメモ・取引先の電話番号など、アイデアとは関係ない情報も書かれています。
「重要情報」と「アイデアメモ」を1冊の手帳にまとめて書き留めるのは、なんとなく気が引けることもあるでしょう。
「手帳を汚したくない」という抵抗感があると、せっかくアイデアが湧いても、書き留める意欲をそいでしまうことがあります。
また、メモ用紙や飲食店の紙ナプキンも、書くスペースが限られています。
メモとしては有効ですが、すべて書き切れないかもしれません。
本格的なメモを取るには少し物足りないと言えるでしょう。
アイデアを考えるなら、本格的にメモを書き留める準備をしておきたい。
そこでおすすめなのが「アイデア専用のメモ帳」です。
アイデア専用のメモ帳を用意しましょう。
ひらめいたとき、さっと取り出し、抵抗なく書き留めることができるようになります。
図やグラフを書いたり、絵や漫画を描いたりしてもOK。
アイデア専用のメモ帳なので、何の抵抗もなく、自由に思いきり書き留めていけます。
また専用のメモ帳をつくるからこそ、メモを書き留める気持ちも高揚して、アイデアが充実するようになります。
「どんなことでも書いてください」
「もっとたくさんメモをしていいですよ」
メモ帳から応援されている気がして、モチベーションが上がります。
「アイデア専用」というのがポイントです。
アイデア専用にすることで「どんどんアイデアを書き留めていこう!」という意気込みも強くなります。
インスピレーションが湧きやすくなり、潜在的な発想力を発揮しやすくなります。
クリエイティブな人は、必ずアイデア専用のメモ帳を持っています。
一瞬のインスピレーションを無駄にしないよう、いつでもメモ帳を携帯して、メモを書き留める準備ができています。
だからこそ、小さなアイデアでも漏れなく残すことができ、大きく発展させていけるのです。
アイデア専用のメモ帳なくして、クリエイティブは始まりません。
メモ帳1冊の費用は小さくても、効果は絶大です。
アイデア専用のメモ帳をつくるだけで、アイデア力がアップするのです。
アイデアを考えるときは、ノートが欠かせません。
思いついたことをノートに書き留めることで、あとから振り返ることができるようになります。
どんなに記憶力が悪い人でも、記録さえしておけば、消えることはありません。
情報を整理したり肉付けしたりするためにも、こまめに書き留めていくことが大切です。
もちろん1種類のノートでもいいのですが、もっと便利にする工夫があります。
それは「1軍ノート・2軍ノート」です。
野球における「1軍」「2軍」をイメージするとわかりやすいでしょう。
野球では、選手の実力に応じて「1軍・2軍」という昇格・降格の仕組みがありますが、それをアイデア発想にも応用する形です。
アイデアを書き留めるノートにも、1軍ノート・2軍ノートの2種類を準備することで、情報を整理しやすくなります。
思いついたアイデアは、まず2軍ノートに書き留めるようにします。
字やレイアウトは気にせず、どんどん書き込むようにします。
小さなアイデアから大きなアイデアまで、とにかくひらめいたアイデアをすべて書き留めるのがポイントです。
もちろんアイデアだけでなく、気になったメモや情報もどんどん書き込んでもいいでしょう。
2軍ノートに書き込むことで、いったん情報を寝かせる効果も得られます。
2軍ノートの中から「これは良い」「これは使える」と思ったものを、1軍ノートに書き写すようにします。
野球に例えると、代表を選抜するようなイメージです。
すると1軍ノートには、良質なアイデアがそろうようになります。
アイデアの見通しが良くなって、アイデアを発展させたり、次のアイデアを考え出したりしやすくなります。
もちろんいったん1軍に昇格させたものの「やはり使えない」と思ったアイデアは、2軍ノートに降格させます。
「1軍」という名にふさわしいよう、少し立派なノートにしてみる工夫も面白いでしょう。
1軍ノート・2軍ノートの工夫は必須ではありませんが、好みに応じて試してみる価値はあるでしょう。
少し書き写す手間は増えますが、物理的にノートを分けることで情報を整理しやすくなります。
特に膨大なアイデアを出さなければいけないときに有効な方法です。
アイデア発想に、プロ野球のような仕組みを取り入れてみると、監督になったような気分を味わえるでしょう。
遊び心やユーモアも加わるため、ますますアイデア発想が楽しくなるはずです。
1軍ノート・2軍ノートを準備するだけで、アイデアの総監督になれるのです。
アイデアが浮かんだら、きちんと表現することが大切です。
頭の中で思っているだけでは、単なる空想にすぎません。
大切なことは「アウトプット」です。
インスピレーションが湧いたら、すぐアウトプットに取りかかりましょう。
物語が浮かんだら、実際に記事を書いてみます。
イメージが浮かんだら、さっそく絵を描いてみます。
良いメロディーが浮かんだら、すぐ楽譜を起こしてみます。
表現することで、アイデアが形になり、具体化します。
ある程度形になれば、さらに次のアクションを起こしやすくなります。
しかし、表現するのはいいですが、すべて詳細に表現するのは注意が必要です。
アイデアは、すべて詳細に表現すればいいとは限りません。
詳細まで鮮明に表現してしまうと、結果が限定されてしまい、かえってつまらなくなることがあります。
大切な部分は詳細に表現するのは避け、わざとぼかすことも大切です。
曖昧な状態にすることで、受け手の想像を駆り立てることができるようになります。
たとえば、文学で嬉しい気持ちを表現するとします。
「嬉しかった」と明確に表現するのもいいですが、ストレートでは平凡なので、わざと曖昧な表現でぼかします。
「心が軽くなった」
「心に羽が生えた」
「笑みがこぼれた」
「自然と涙がこぼれた」
「スキップしたくなった」
曖昧な表現のほうが、解釈の幅が広がります。
わざとぼかした表現にすることで、受け手の考えや心情を投影でき、味わい深くなります。
秀逸な映画では、大事なシーンの手前でカットされるのが定番です。
告白するシーンがあり、次の瞬間、暗い表情で泣いているシーンに切り替われば、振られたのだと解釈できます。
闘病で苦しむ患者がいて、次の瞬間、葬式のシーンに切り替わることで、亡くなったものだと解釈できます。
飛行機が墜落していくシーンがあり、次の瞬間、ばらばらの機体のシーンに切り替わることで、墜落の様子を想像できます。
途中のシーンをカットするのは、意図的です。
あえて詳細に表現しないことで、受け手の想像に任せることができ、印象深くなります。
詳細に表現しないのも、1つのテクニックです。
アイデアは、形にすることが大切である一方、必要に応じてわざとぼかすことも有効です。
受け手の想像に任せることで、欠けた部分が補完され、最終的な表現が完成するのです。
アイデアを出すために、学歴は必要でしょうか。
学歴が高いほど、アイデアも出しやすくなると思う人もいるかもしれません。
たしかに学歴は、ないよりあったほうがいいでしょう。
博識だったり、能力にたけていたり、頭の回転が速かったりすれば、アイデア発想でも有利になるでしょう。
アイデアは、既存要素の新しい組み合わせにすぎません。
知識が多いと、ネタの材料も増えるため、既存要素の新しい組み合わせを見つけやすくなるでしょう。
視野や価値観が広くなるにつれて、物事を遠くまで見通せるようになります。
頭の回転が速ければ、素早く思考を張り巡らすことができ、さまざまな可能性を模索できるでしょう。
しかし、アイデアを出すために、学歴が必要とは限りません。
アイデア発想で大切なのは「いかに多くの知識があるか」ではありません。
「いかに柔軟な発想ができるか」です。
アイデアを考える際、知識が足りなければ、書籍を買って補えばいいだけです。
出したいアイデアさえはっきりしていれば、必要な知識は、あとから書籍や資料を集めることで補えます。
頭の回転スピードも、アイデア発想に必要とは限りません。
もちろん頭の回転は、速いに越したことはありませんが、遅くても大丈夫。
アイデア発想では、物事をさまざまな面からじっくり考えることが大切であり、頭の回転は重要ではありません。
頭の回転が遅くても、考え方を工夫することで、斬新な発想ができます。
時には、学歴のない状態が有利に働くことも少なくありません。
がっちり教育を受けていないほうが、知識・常識・先入観にとらわれることが減ります。
自由な発想がしやすくなり、アイデアが湧きやすくなるのです。
高学歴の人より低学歴の人のほうが、優れたアイデアを出すことは珍しくありません。
皮肉なことに知識不足・常識不足が有利に働き、ユニークなアイデアを発想しやすくなることもあるのです。
学歴は、あくまで学業・修学の経歴にすぎません。
知識や常識が豊かであることの証明の1つですが、それが豊かな想像力・発想力を証明するものとは限りません。
知識を身につけていることが重要なのではなく、大切なのは知識の生かし方です。
低学歴でも、柔軟な思考力と豊かな発想力があれば、高学歴の人が顔負けするようなアイデア発想も可能です。
「私はばかです」という人に限って、ユニークな発想をすることが多い。
クリエイティブな人たちは、学歴が低い人も多い。
低い学歴が有利に働く場面があることも知ってください。
「自分は学歴がないから、アイデアは出せない」と思うのは、誤解です。
低学歴なら、知識不足・常識不足を生かして、高学歴をぎゃふんと言わせようではありませんか。
学歴がなくても、いいアイデアは出せるのです。
「アイデアを出そう」
そう思ったとき、私たちは無意識のうちに「いいアイデア」を意識することが多いでしょう。
価値のあるアイデア、意味のあるアイデア、秀逸なアイデアです。
できるだけ多くの人から認められ、高く評価されるアイデアを考えようとするのではないでしょうか。
これが良くありません。
「いいアイデアを出そう」と思っていることは「いいアイデアがでなければいけない」と思っているのと同じです。
「いいアイデアがでなければいけない」と思っていると、プレッシャーが生まれます。
余計な力が入ってしまい、発想の幅を狭めてしまう。
思考が固くなってしまい、かえってアイデアが浮かびにくくなるのです。
では、どうするか。
最低最悪のアイデアから始めましょう。
「絶対うまくいかない」
「100%失敗する」
「これ以上くだらないアイデアは考えられない」
まったくいただけないアイデアから始めるのです。
もちろん不採用になりますが、これでいいのです。
最初に最低最悪のアイデアを出しておけば、肩の力が抜けます。
「こんなくだらないアイデアを出してもいいのだね」と、自分を許すことができ、ほっと安心できる。
気負いがなくなって力が抜け、ストレスや緊張が小さくなります。
最初に失敗しておけば、後が楽になる心理と同じです。
余計なプレッシャーから解放され、心が軽くなります。
気持ちが楽になることで、次から次へアイデアが浮かびやすい状態になるのです。
アイデア発想は遊び心が大切ですから、楽しい気持ちに集中して、面白おかしく考えましょう。
くだらないアイデアでOK。
自分で出したアイデアに、自分がダメ出しするのも面白いでしょう。
真面目に考えず、不真面目に考えようではありませんか。
「絶対失敗する」というアイデアから始めるほうが、ストレスやプレッシャーから解放されます。
最低最悪のアイデアから始めるほうが、うまくいくのです。
アイデアを考えるときは、夢が大切です。
普通に夢を持てばいいわけではありません。
大切なのは「夢の大きさ」です。
あなたには、叶えたい夢がありますか。
まず注意したいのは、小さな夢です。
平凡な夢、今すぐ実現できる夢、誰でも簡単にできる夢。
小さな夢は、スケールが小さい。
「あまり努力しなくていいよね」
「現実的な考えで十分だよね」
「特別なアイデアがなくても、実現するのではないか」
知恵も努力もさほど必要ないとわかるため、考える意欲がかき立てられません。
わくわくする要素がないと、想像力や発想力も膨らみません。
控えめな気持ちで小さな夢を設定したくなるかもしれませんが、それでは夢がありません。
小さな夢を持つと、小さな発想で十分なので、平凡なアイデアしか出なくなるのです。
そこで大切なのが、大きな夢です。
大きな夢を持ちましょう。
大きな夢を持てば、普通のアイデアでは間に合わなくなります。
大きな夢を叶えるには、大きなスケールで考えなければいけなくなります。
「もっと大きく考えよう!」
「もっと大胆に考えよう!」
「もっと非常識に考えよう!」
想像力・発想力が膨らみやすくなり、アイデアが出やすくなるのです。
私たちには、夢を持つ自由があります。
どんな夢を持っても、あなたの自由。
「いい大人が大きな夢を持つなんて子どものようだ」と思うかもしれませんが、その発想が良くありません。
夢は、子どもだけでなく、大人も持つことができます。
遠慮して、小さな夢を持つ必要はありません。
「叶えられない」と思ったとしても、実際はわかりません。
1つのアイデアによって突破口が開け、実現の可能性が高まることは十分あり得ます。
素晴らしいアイデアが出たから、大きな夢を持つのではありません。
大きな夢を持つから、素晴らしいアイデアが出るのです。
大きな夢は、想像力・発想力の起爆剤。
せっかく自由に夢を持てるなら、思いきり大きな夢を持とうではありませんか。
できるだけ大きな夢を持ったほうが、アイデアを考えるモチベーションも高まります。
夢は、大きければ大きいほどいい。
勇気を出し、恥ずかしい気持ちを振り払って、大きな夢を持ってください。
忘れないように文字として書き残し、いつでも確認できるようにしておきましょう。
夢を持つと、アイデア発想の潜在的な力が目覚めるでしょう。
販売促進のために、売れるアイデアを考える場面があります。
特別を意識しなければ、普通は「どうすればもっと売れるだろうか」と考えるでしょう。
頭をひねって知恵を振り絞り、売れるアイデアを出そうとします。
お客さんの笑顔をイメージしながら、あらゆる可能性を張り巡らして考えるでしょう。
ここに落とし穴があります。
往々にして売れるアイデアを出そうとすると、発想がワンパターンになりがちです。
売れるために、売れるアイデアを考えるのは当たり前です。
視点が普通では、発想が平凡のまま。
頭の中で念仏のように「売れるためには」と繰り返すたびに、視野が狭くなっていく。
常識や先入観にとらわれ、体裁が気になり、現実的な発想しかできなくなります。
売れるアイデアを出そうとすると、売れないアイデアしか出ないのです。
こういうときこそ、逆の発想です。
売れるアイデアを出したいなら、売れないアイデアを考えてみましょう。
「誰も興味関心を示してくれないだろう」
「必ず空振りで終わる」
「間違いなく売れない」
「絶対誰も買ってくれないだろう」
「むしろクレームの嵐になりそうだ」
遊び心を大切にしながら、面白おかしく考えてみましょう。
開き直って、ふざけてOK。
アイデアを考える段階ですから、どれだけ変なアイデアでもかまいません。
すると、不思議なことが起こります。
売れないアイデアを出そうとすると、ユニークな視点が生まれます。
遊び心があるので、どんどん面白い想像が膨らみます。
普段使わない脳の領域を使っている感覚になるでしょう。
売れないアイデアを出そうとすると、売れるアイデアが出るのです。
不真面目なことを、本気になって考えましょう。
遊び心を爆発させて、ばかばかしい発想をしようではありませんか。
アイデアを考える段階ですから、かっこつけたり見栄を張ったりする必要はありません。
好かれるアイデアを出したいなら、嫌われるアイデアを考えてみましょう。
おもしろいアイデアを出したいなら、つまらないアイデアを考えてみましょう。
大成功するアイデアを出したいなら、大失敗するアイデアを考えてみましょう。
そこに突破口があります。
「そうか。その方法があったのか!」と、新しい発見があるに違いありません。
秀逸なアイデアは「逆方向」にあるのです。
アイデアを考えるなら、元気なときがチャンスです。
元気なときは、心も体もエネルギーが満ちあふれています。
元気なときは、体力的にも精神的にも余裕があるので、想像も発想も膨らみやすい。
思考も明瞭で、頭の回転もスムーズ。
気持ちが上向きで、テンションも高い。
集中力も発揮しながらアイデアを考えることができるでしょう。
事実、元気なときしか出ないアイデアがあります。
明るい気持ちのときは、未来的で建設的なアイデアを考えやすい。
活力に満ちあふれているとき、パワーと勢いに任せて明るく考えるといいでしょう。
精神的に明るい状態なら、明るいイメージを浮かべやすい。
元気なときなら「今がチャンス!」と思って、考えられるだけアイデアを考えましょう。
元気なときしか出ないアイデアがあるのですから、元気を生かしてアイデアを考えるのが得策です。
では、アイデアを考えるチャンスは元気なときだけかというと、それは違います。
落ち込んでいるときもアイデアを考えましょう。
不幸のどん底でもいいのです。
落ち込んでいるときも、やはりアイデアを考えたい。
落ち込んでいるときしか出ないアイデアもあるからです。
落ち込んでいるときは、心がネガティブになっているため、普段とは違ったことを考える機会になるでしょう。
落ち込んでいるときは、弱者の立場に立って考えやすくなります。
不幸な気持ちを想像しやすくなったり、ネガティブな視点から見たりできるでしょう。
落ち込んでいるときは、絶望の谷に落ちている状態です。
絶望の谷に落ちているときだからこそ、出てくるアイデアがあります。
落ち込んでいる状態もアイデアを考えるチャンスです。
本人にとっては苦しいときですが、そんな最悪の状況すらアイデアに生かしてしまうことです。
落ち込んでいるときを利用すれば、元気なときにはできない、ユニークなアイデアが出るに違いありません。
元気なときも落ち込んでいるときも、アイデア発想に適した状態です。
元気なときしか出ないアイデアがあります。
落ち込んでいるときしか出ないアイデアもあるのです。
アイデアを考えるとき、対象人数を広げて考えがちです。
一言で言うと「みんなのために」です。
せっかくアイデアを考えるなら、やはりみんなに喜ばれるアイデアを考えたいと思うもの。
多くの人から認められるアイデアのほうが、たくさんの称賛が得られます。
エジソンが電球を発明して世界を変えたように、自分も世界を大きく変えるアイデアを考えたいと思う。
もちろん多くの人を喜ばせようとする精神はかっこいいですが、ここに落とし穴があります。
世の中には、多種多様な人がいます。
100人いれば、100種類の人がいます。
生まれや育ちの違いがあります。
性別・年齢・国籍の違いもあれば、価値観・考え方の違いもあります。
みんなの事情をくみ取ったアイデアを考えようとすると、範囲が広すぎて、抽象的になってしまいます。
ターゲットがぼやけてしまい、アイデアを具体化させるのが難しくなる。
イメージがもやもやしていると、発想ももやもやします。
発想がもやもやしていると、アイデアも中途半端になる。
ある人の事情を考えると、別の人の事情が抜けてしまい、バランスを整えるのが難しくなります。
みんなのために考えると、抽象的なアイデアしか出なくなるのです。
では、どうするか。
アイデアを考えるとき「みんなのため」から始めるのではありません。
「1人のため」から始めましょう。
1人だけでいいので、明確にターゲットをイメージしてください。
身近な人でも、遠くの人でもかまいません。
その1人のために、徹底してアイデアを考えるのです。
みんなに喜ばれるアイデアは難しくても、1人に喜ばれるアイデアなら考えやすくなるでしょう。
1人をイメージすると、態度や表情といったイメージが具体的になります。
「たった1人のためでいい」と思えば、リラックスしながら落ち着いて考えることができるようになる。
ターゲットが明確になることで、具体的に想像でき、アイデアが出やすくなるでしょう。
「この人のために考える!」というターゲットが見つかれば、アイデア発想が成功したも同然。
1人のために考えると、具体的なアイデアが出るのです。
「アイデアが出てから仕事を始めよう」
「名案が浮かんでから、作業に取り組もう」
「スムーズな方法が思いつくまで、仕事は保留にしよう」
何事も集中力が大切です。
仕事をするときは仕事に集中して、アイデアを考えるときはアイデア発想に集中します。
アイデアによっては、効率・段取り・方向性に関係することもあるでしょう。
最初にアイデアを考え、それから仕事を始めようとする人もいるはずです。
しっかり頭をひねって知恵を振り絞り、素晴らしいアイデアが出てから仕事を始めたほうが、効率よくてスムーズに思えます。
もちろんアイデアが出てから仕事をするのも悪くありませんが、注意が必要です。
アイデアは、流れ星に似ています。
いつ出るか、はっきり予想できません。
すぐ出ることもありますが、なかなか出ないこともあります。
そのため、アイデアが出てから仕事をしようとすると、仕事の着手が遅くなります。
アイデアが出るまで、ずっと仕事を保留し続けることになるのです。
また、じっとしていると、刺激の量も種類も少なくなります。
頭の回転も悪くなり、ますますアイデアが出にくい状態になります。
「アイデアが出てから仕事を始めよう」とのんきにしていると、なかなかアイデアが出ない状態が続くでしょう。
アイデアが出てから仕事をするのは、仕事全体に遅延をもたらす可能性があるため、慎重になったほうがいいでしょう。
では、どうするか。
アイデアが出てから仕事をするのではありません。
仕事をしながらアイデアを考えるのです。
仕事をしていると、仕事を通して刺激や変化が得られます。
新しい情報に触れたり、出会いがあったり、珍しいものを見たりするでしょう。
そうした刺激や変化が、クリエイティブを刺激するネタになるのです。
たとえ仕事の段取りが悪いとしても、まず仕事をしながらアイデアを考えるのが得策です。
まず仕事に着手すること。
アイデアは、仕事をしながらでも考えていけます。
段取りが悪くても、ひとまず仕事が進むので、安心感を得られます。
車を運転していると、さまざまな景色を楽しめるように、仕事をしているとさまざまな刺激を楽しめます。
仕事をしながら考えるほうが、いいアイデアが出るのです。
アイデアを考え始めるやいなや、すぐ思いつくことがあります。
「何かいいアイデアはないだろうか」と考えた瞬間、急に最高のアイデアがひらめく。
時間にして、わずか3分。
カップラーメンの待ち時間と同じです。
何も頑張っていません。
根気も集中力も発揮していません。
「何も苦労していない」と言っても過言ではないでしょう。
仕事の実績は、努力の積み重ねと頑張りの結果によって実現しますが、アイデア発想は違います。
インスピレーションによる恩恵によって、あっさり最高のアイデアを思いつくことがあります。
あっさり最高のアイデアが思いつくと、拍子抜けするでしょう。
ところでここで、もどかしい葛藤に悩まされます。
「3分」という短時間のためでしょうか。
すぐ思いついたアイデアは、軽い印象があります。
「安っぽい」
「質が低い」
「考えが浅い」
「手抜きをしている」
「熟慮が足りない」
苦労が伴っていないため「こんなに楽をしていいのだろうか」と、どことなく後ろめたい気持ちになるのです。
しかし、ここが大切な場面です。
努力や苦労が必要と感じるのは、精神論にとらわれている証拠です。
アイデア発想に精神論は不要です。
「苦労を重ねたアイデアこそ素晴らしい」という精神論にとらわれていると、アイデア発想を制限してしまいます。
アイデアの内容に自信があるなら、時間も努力も関係ありません。
あっさり思いついたアイデアでも、自信があれば、堂々と発表しましょう。
たとえ3分で思いついたアイデアでもいいのです。
「構想時間は3分」という小説や漫画があってもいい。
3分で考えたデザインや音楽も悪くありません。
「アイデアを出すのにどのくらい時間がかかりましたか」と聞かれて「3分」と答えることもあっていい。
「長い時間がかかりました」「考えるのに苦労しました」と答えたいところですが、見栄を張っても仕方ありません。
一瞬の奇跡を信じましょう。
あっさり思いついたからこそ「シンプルで素晴らしい」ということもあります。
アイデアの神様が耳元でささやいたのかもしれません。
苦労の伴ったアイデアに惑わされないこと。
アイデアで大切なのは、苦労や努力ではなく、あくまで中身です。
中身に自信があるなら、堂々と発表しましょう。
3分で思いついたアイデアもあっていいのです。
アイデアは、既存要素の新しい組み合わせにすぎません。
そのため、アイデアを考えるときは、ネタを集めることが大切です。
実際のところ、アイデアを出せるかどうかは「ネタ集めで決まる」と言っても過言ではありません。
ネタが多ければ多いほど、組み合わせのパターンも多くなるため、アイデアが出やすくなります。
「アイデアが出ない」と嘆く人は、ネタが不足していることが大半です。
どれだけクリエイティブな人でも、そもそもネタがなければ、アイデアを出すのは難しい。
知識に自信がないなら、徹底的にネタを集めてください。
学歴にコンプレックスがあるなら、なおさらネタ集めで勝負してください。
どんなに頭が悪くても、手元にネタがたくさんあれば、ユニークな発想が膨らみます。
では、どこからネタを仕入れるのか。
あらゆるところから仕入れる姿勢が大切です。
書籍、雑誌、新聞。
書籍代がかかるなら、図書館を活用してください。
インターネットで検索してネタを集めることも有効です。
情報の真偽には要注意ですが、手軽に素早くネタを仕入れるなら有効なツールです。
時には人に相談を持ちかけることも検討してください。
謙虚な姿勢で話を聞かせてもらう姿勢になれば、相手も快く知恵を貸してくれるでしょう。
恥を捨てるつもりになれば、ネタを集めやすくなります。
手だけでなく、足も使って、ネタを集めてください。
図書館に行く。
イベントに参加する。
美術館や展覧会に行く。
音楽コンサートを聞きに行く。
海外旅行に行く。
足を使えば、ますますネタが増えるでしょう。
あらゆるところからネタを集める姿勢が大切です。
何でもネタになると思えば、何でもネタになります。
ネタを集めすぎてごちゃごちゃするなら、整理すればいいだけです。
ネタの整理は、あとからいくらでもできます。
クリエイティブな仕事をしている人は、普段から手元に豊富なネタを用意しています。
ネタのストックが大量にあり、必要に応じてネタを使い分けます。
ネタが豊富だから、アイデアが浮かぶのです。
ネタは、少なくて困ることはあっても、多くて困ることはありません。
十分ネタを集め、ランダムに組み合わせていけば、嫌でもアイデアが浮かぶようになります。
ネタを集める力が、アイデアを出す力になるのです。
アイデアは、どこで浮かぶのでしょうか。
アイデアが浮かぶ場所は、職場や自室が一般的ですが、意外な場所で浮かぶことも少なくありません。
アイデアは「変な場所」で浮かぶことがあります。
私たちは普段、ぼうっとしているようでも、無意識のうちに頭の片隅で考えているもの。
潜在意識の中に課題意識が潜んでいて、いつでも顕在化できる状態になっています。
変な場所で何らかの刺激と出会うことで、急にひらめくことがあります。
変な場所で浮かんだアイデアは、少し違和感があります。
「こんな場所で思いついたアイデアを発表していいのだろうか」と思い悩む。
変な場所で浮かんだアイデアは、下品で非常識に感じることもあるでしょう。
「トイレの中で思いつきました」とは、恥ずかしくて言いにくい。
しかし、変な場所で浮かんだアイデアでも、かっこ悪いと思う必要はありません。
場所にとらわれてはいけません。
変な場所で浮かんだことでも、アイデアはアイデアです。
変な場所で、秀逸なアイデアが浮かぶことは珍しいことではありません。
変な場所にはユニークな刺激があふれているため、アイデア発想がスムーズになることが多い。
リラックスできたり、適度な緊張感があったり、不思議な気分になったりなど、アイデア発想のプラス要因があふれています。
わざと変な場所でアイデアを考えてみるのも悪くありません。
真面目な場所で考えるのもいいですが、変な場所でも考えてみましょう。
誰もいない場所もいいですが、人の多い場所で考えるのもいい。
静かな場所もいいですが、うるさい場所で考えてみるのもいい。
光の当たる場所もいいですが、光の届かない場所で考えるのもいい。
いつもとは違った刺激や雰囲気のおかげで、思わぬアイデアが浮かぶに違いありません。
秀逸なアイデアに限って、変な場所で浮かぶものなのです。
小さなアイデアは、影響力も小さいと考えがちです。
もちろん小さい影響力しかないものもあります。
安易な考えのアイデアだったり、誰でも思いつくアイデアだったりすれば、発展させていくのは難しいでしょう。
小さなアイデアは、不採用で終わることも多い。
笑いのネタになることもしばしばあります。
しかし、小さなアイデアだから、小さな影響力しかないと思ったら誤解です。
小さなアイデアでも、大きな影響力を秘めていることが少なくありません。
それはなぜか。
小さなアイデアは、誰もが見過ごすからです。
あまりに小さなことなので、誰も気づかないで通り過ぎていきます。
道ばたの小石は気づきにくいように、日常の小さなアイデアも、小さくて気づきにくいもの。
小さすぎると気づきにくく、見過ごしやすくなります。
たとえ気づいたとしても、実際に取り組んでいる人は少ない。
「別に大したことではないね」
「こんなのはアイデアと言うほどでもない」
「すでにどこかの誰かが考えているだろう」
あまりに小さなアイデアなので、ほとんどの人が軽視して、真剣に取り組みません。
具体化することもなければ、実用化することもない。
「アイデア」という響きから、スケールの大きなことに注意が向く一方、小さなことが見落とされているのです。
あなたが思いついた小さなアイデアは、みんなが軽視している可能性があります。
100人中、99人が見過ごしているかもしれない。
アイデアは、思いつくことが素晴らしいのではありません。
形にして、実用化させることが素晴らしいのです。
思いついたとしても、実際に具体化・実用化している人はまだ1人もいない可能性があります。
だからこそ、小さなアイデアこそチャンスです。
大きなアイデアばかり注意を向けるのではなく、小さなアイデアにも注意を向けてください。
むしろ小さなアイデアほど、注目する価値があります。
最初は小さなアイデアでも、発展させていけば、大きな影響力を持つようになるでしょう。
「しめしめ。みんな、見過ごしている。ここにチャンスがある」とほくそ笑む。
構想期間3分のアイデアが、世間に大きなインパクトを与える可能性もゼロではありません。
誰も見過ごす小さなアイデアを、あなたが着目して、発展させていきましょう。
小さなアイデアは、ダイヤの原石です。
磨けば、輝き始めます。
価値は、あとから出てきます。
小さなアイデアほど、大きな影響力を秘めているのです。
アイデアパーソンになるなら、体を鍛えて体力をつけましょう。
「体を鍛えても意味がないのではないか」
疑問に思う人も多いでしょう。
たしかにアイデアは、知的作業です。
資料を取りに行ったり情報を調べたりする際に体を使う場面はあるものの、基本的に頭を使うことが大半です。
思考力・想像力・発想力も、脳で行われること。
脳のパフォーマンスがいいほど、アイデア発想もスムーズになります。
「アイデア発想は頭が勝負」と言っても過言ではありません。
体を鍛えて体力をつけても意味がないように思えますが、それは誤解です。
アイデアを考えるとはいえ、体力を消耗します。
「何かいいアイデアはないだろうか」と考えるとき、体は動かしていなくても、頭はフル活動しています。
試験前に勉強しているときのことを思い出してください。
ぼうっとする1時間と勉強する1時間では、体力の減り方が違うことに気づくはずです。
勉強する1時間のほうが、しっかり頭を使っているので、体力の消耗が激しいでしょう。
おなかがすくのも疲れを感じるのも早いはずです。
それは、アイデアを考えるときも同じです。
アイデアを考えるとき、頭を使いつつも、体力を消耗しています。
特になかなかアイデアが出なくて踏ん張っているときは、体力だけでなく、気力や精神力も要します。
体力がないと、すぐばててしまい、アイデアを考える力が弱くなる。
集中力が長続きしなかったり、ストレスにも弱くなったりして、諦めやすくなる。
残念ながら運動不足では、アイデアパーソンになるのは難しいのが現実なのです。
アイデアパーソンになりたいなら、体を鍛えて体力をつけましょう。
筋トレで体を鍛え、有酸素運動で体力をつけましょう。
日頃から運動を習慣にして、しっかり汗を流しましょう。
最初は筋肉痛があって大変ですが、体が鍛えられると、筋肉痛になりにくくなります。
体を鍛えて体力をつけておくと、アイデアを考える基礎になり、集中力が続きやすくなります。
ストレスに強くなり、アイデアを考えるときの持久力に変わり、根気を発揮できます。
筋肉と体力をつけることで自己肯定感が高まり、それがアイデアを生み出す自信にもつながります。
体を鍛えて体力をつけることは、ストレス解消にもなるため、健康習慣としても有効です。
運動が得意である必要はありません。
運動音痴でも運動神経が鈍くてもかまいません。
大切なことは、定期的な運動習慣。
体を鍛えて体力をつけることが、アイデア発想の底力になるのです。
あなたは頭が固いですか、柔らかいですか。
もし固い頭に心当たりがあるなら、アイデアを考えるのに苦労するでしょう。
固い頭では、形式張った考え方になり、融通の利いた発想が難しくなります。
自分の考えに自信を持つのはいいですが、こだわってしまうと視野が狭くなります。
情報のえり好みをして、偏った考え方になる。
人の意見を無視したり、自分の価値観に固執したりして、閉ざされた世界に陥るのです。
考え方に融通が利かなくなる状態は、アイデア発想の天敵です。
固い頭では、アイデアが出なくなるのです。
アイデアを考えるときは、柔らかい頭が必要です。
柔らかい頭とは、思考に柔軟性がある状態のことをいいます。
知識や常識にとらわれず、偏見や固定観念といった先入観をなくし、視野を広げて考えることが大切です。
思考がしなやかになると、視点や考え方を変えるのがスムーズになって、豊かな発想ができるようになります。
現実の視野は360度が限界ですが、想像力・発想力の世界の視野は無限です。
想像力や発想力を膨らませやすくなり、ユニークなアイデアが出やすくなるのです。
「頭が固い」と自覚している人は、頭が柔らかくなるよう心がけましょう。
固い頭は、病気や障害ではありませんが、改善したほうがいい状態です。
先入観にとらわれず、ゼロベースで考えます。
答えは1つと決めつけず、さまざまな答えを受け入れます。
新しいことは、拒むのではなく、快く受け入れていきます。
横柄な態度は控え、謙虚な姿勢を心がけることも大切です。
固い頭を今すぐ柔らかくするのは難しいですが、習慣化して続けていけば、だんだん柔らかくできます。
「自分は頭が柔らかい」という自信があったとしても安心はできません。
すでに頭が柔らかいなら、もっと柔らかくなるように心がけましょう。
アイデア発想では、頭が固くて困ることはあっても、柔らかくて困ることはありません。
アイデア発想は、知識の勝負ではなく、柔らかい頭の勝負です。
頭が柔らかければ柔らかいほど、秀逸なアイデアが出やすくなります。
「仕事場でなければ、アイデアが出ない」
「外出中は、ろくなアイデアが出ない」
「午前中でなければ、いいアイデアが浮かばない」
「夕方以降はインスピレーションが働きにくい」
たしかにアイデアが浮かびやすい場所や時間帯があります。
仕事場のほうが集中しやすい環境なので、アイデア発想がはかどるでしょう。
午前中のほうが疲れは少なく思考も明瞭なので、アイデアが浮かびやすくなるでしょう。
「この場所がいい」
「この時間帯がベスト」
場所や時間帯にこだわりがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、こうした考えを持つことが、すでに堅苦しい考え方です。
場所も時間帯も、傾向であって絶対ではありません。
「この場所でなければアイデアが出ない」「この時間帯しかアイデアが浮かばない」と制限しないことです。
場所や時間帯を制限すると、思い込みが生まれ、アイデアの可能性を損ねます。
「この場所・この時間帯が思いつきやすい」が「この場所・この時間帯でないと思いつかない」に変わることがある。
なんとなく考えていることが、いつの間にか思い込みに変わるのはよくあること。
ネガティブな自己暗示にかかると、無意識のうちに思考が制限され、アイデア発想を妨げてしまうのです。
アイデアは、いつでもどこでも思いつけます。
仕事場に限りません。
トイレやリビング、寝室や浴室、喫茶店や映画館。
サウナルーム・フィットネスクラブ・満員電車でアイデアを思いつくこともあります。
居心地がいいからアイデアを思いつくこともあれば、居心地が悪いからアイデアが思いつくこともある。
時間帯も午前中だけとは限りません。
夕方や深夜にアイデアが思いつくこともあります。
掃除中・散歩中・運転中・買い物中に思いつくこともあるでしょう。
驚くべきことに、睡眠中、夢の中でアイデアを思いつくこともあります。
アイデアは、いつでもどこでも思いつけるのです。
「この場所でなければいけない」「この時間でなければいけない」という思い込みをなくしてください。
場所も時間も、好みや傾向でも、決まりでありません。
もちろんあなたが今いる場所でも、アイデアは思いつけます。
すべての可能性を受け入れる姿勢のほうが、ひらめきやすくなります。
上司からアイデアを求められたら、評価のチャンスです。
アイデアは、少しでもたくさんアイデアを出して、上司を驚かせてやりましょう。
アイデアが多ければ多いほど、上司から評価されやすいからです。
上司に認められるためには「アイデアは質が重要」と考える人が多いのではないでしょうか。
「秀逸なアイデアで上司を驚かせたい」
「質の高いアイデアでないと、採用されない」
たしかにアイデアは、質が重要なのは事実です。
質の低いアイデアは価値が乏しく、不採用になる可能性が高いでしょう。
質の低いアイデアをたくさん出すより、質の高いアイデアを出したほうがいいと考える人も多いはずです。
ここに誤解があります。
実際のところ、質は不安定です。
アイデアの質は、人によって評価が異なるからです。
アイデアの質は、主観による影響が大きい。
ある人が「秀逸」と感じたとしても、別の人は「平凡」と感じるかもしれません。
人によって価値観が違うように、アイデアの評価基準も、人によって変わります。
上司とはいえ、人間です。
気分で評価が変わることもあるでしょう。
平凡なアイデアでも、上司の機嫌がいいときなら「素晴らしい」と思うかもしれません。
秀逸なアイデアでも、上司の機嫌が悪いときなら「物足りない」と思うかもしれません。
アイデアの質は、主観に左右されるのです。
しかし、量は違います。
量は、客観です。
100個のアイデアを出したら、誰が見ても「100」です。
誰が見てもいつ見ても、主観でも客観でも、数字が変わることはない。
上司の気分の影響もありません。
たとえ上司の機嫌が悪いときでも、数字は揺るぎません。
100個のアイデアを出したなら、上司の機嫌がいいときも悪いときも「100」という数字は変わりません。
もちろん質の良しあしは別ですが、少なくとも量は、誰から見ても客観的な事実になります。
そのため、アイデアは量で勝負すると、上司から認められやすい。
アイデアをたくさん出せば出すほど、数が多いため「頑張った感」をアピールできるでしょう。
また、アイデアがたくさんあるということは、さまざまな内容があるということです。
平凡ばかりなアイデアでも、ある人にとっては「有用」「素晴らしい」と感じることもあるでしょう。
平凡なアイデアでも、量をたくさん出していけば、まぐれで当たることがあります。
つまり、アイデアは、量を出せば出すほど、評価されやすい。
上司から認められたければ、とにかくアイデアをたくさん出してください。
質を考えるのは後回しにして、まず量をこなしていくのが得策です。
1つでも多くのアイデアを出すことに専念しましょう。
目安は「10倍」です。
上司から3つのアイデアを依頼されたら、10倍に当たる30のアイデアを出しましょう。
上司から10のアイデアを依頼されたら、10倍に当たる100のアイデアを出しましょう。
「出せるだけ出す」「1つでも多く出す」という考え方です。
アイデアが少なくて叱られることはあっても、多くて叱られることはありません。
アイデアの質は、人によって評価が異なりますが、アイデアの量は、人に関係なく評価されるのです。
アイデアを考えるなら、名前をつけてみませんか。
ずばり、プロジェクト名です。
もちろんわざわざプロジェクト名をつけなくても、アイデアを考えることはできます。
普通にアイデアを考えるのも悪くありません。
淡々とアイデアを考えるのも、それはそれでスマートでしょう。
しかし、プロジェクト名をつけると、素晴らしい副産物をもたらすでしょう。
プロジェクト名は、意欲やモチベーションに好影響をもたらす効果があります。
かっこいいプロジェクト名をつければ、頭の回転が速くなるでしょう。
わくわくするプロジェクト名をつければ、アイデアを考える作業もわくわくしてくるはずです。
クリエイティブなプロジェクト名をつければ、クリエイティブな発想が刺激されるでしょう。
また、プロジェクト名をつけると、立派で整った雰囲気が出てきて「仕事」という認識が強くなります。
アイデアを考える作業に「使命感」「責任感」が伴うようになり「必ずひねり出す!」という達成の気持ちが強くなるのです。
たかがプロジェクト名、されどプロジェクト名。
アイデアを考える作業に、プロジェクト名をつけてみましょう。
仕事に命が吹き込まれます。
プロジェクト名は自由ですが、できれば想像力・発想力を刺激するプロジェクト名がいいでしょう。
たとえば、夢を叶えるアイデアを考えるなら「夢実現プロジェクト」「わくわくプロジェクト」などはいかがでしょうか。
立派なプロジェクト名がつくと、わくわくした気持ちが強くなり、アイデアを考えるのが楽しくなるでしょう。
成績を上げるアイデアを考えるなら「成績アップ大作戦」「やる気プロジェクト」などの名前が面白いでしょう。
かっこいいプロジェクト名がつくと、アイデアを考えるモチベーションも上がるでしょう。
スピードアップのアイデアを考えるなら「光速プロジェクト」「いだてんプロジェクト」などの名前がユニークです。
それらしいプロジェクト名をつけると、ますます頭が柔らかくなり、アイデアの発想がはかどるでしょう。
手間はかかりませんが、効果は絶大。
お金がかかることでもないので、気軽に試せます。
アイデアノートの表紙にプロジェクト名を書けば、ますます「それらしく」なります。
プロジェクト名をつけるだけで、想像力や発想力が膨らみやすくなるのですから、やって損はありません。
プロジェクト名をつけると、名前のとおりに頭が働き始めるのです。
私たちが生きていくうえで、常識は欠かせません。
常識とは、一般の人が共通して持っている知識や考え方のことをいいます。
常識があるからこそ、態度や言葉遣いがスマートで、節度を保った行動ができます。
常識は、ないよりあったほうがいいのは事実。
社会をうまく渡り歩くために常識は役立ち、欠かせないものです。
常識を身につけた人は、社会人として多くの人から認められるでしょう。
社会人らしい人や大人っぽい人は、必ず常識を身につけています。
常識を守っていくことで、円滑な社会生活を送っていくことができるのは間違いありません。
しかし、アイデア発想となると、話は変わります。
アイデア発想の場合、常識は、守るものではありません。
破るものです。
アイデア発想において、常識は邪魔にしかなりません。
常識があると、枠やルールにとらわれた発想になってしまい、自由なアイデアが出にくくなります。
社会の場合、常識は武器になりますが、アイデア発想の場合、非常識が武器になります。
どんどん非常識に考えていくことで、ユニークが生まれ、アイデア発想が有利になるのです。
どんどん常識を破っていきましょう。
常識は、しょせん偏見にすぎません。
常識にとらわれていては、いいアイデアは浮かびません。
常識なんて、蹴散らしてしまいましょう。
頭の中にある枠やルールをすべて取り払い、自由奔放な状態にします。
丸くするのが常識なら、四角や三角で考えてみましょう。
1つにするのが常識なら、2つや3つで考えてみましょう。
「右へならえ」が常識なら「左へならえ」で考えましょう。
低くするのが常識なら高くして、高くするのが常識なら低くしてみます。
小さくするのが常識なら大きくして、大きくするのが常識なら小さくしてみます。
アイデア発想の世界では、常識なんてありません。
周りから「不自然」「おかしい」「現実を見ろ」と非難されても、無視してかまいません。
「そういうものだ」と思い込むのではなく「それでいいのか」と疑問を持って考えることが大切です。
どんどん常識を破っていくことで、ユニークなアイデアがたくさん思いつくようになります。
まず「常識は守るもの」という常識から破っていきましょう。
常識は、守るものではなく、破るもの。
アイデア発想では、非常識こそ武器になるのです。
アイデア力を鍛えるなら、感動する機会を増やしましょう。
感動とは、心を強く動かされることをいいます。
誰かを感動させたいなら、まず自分が感動する体験をすることです。
感動することで、クリエイティブな刺激を受けることになります。
たくさん感動して、感情浴を楽しみましょう。
クリエイティブになるためには、クリエイティブな作品に出会うのが近道です。
クリエイティブの詰まった素晴らしい作品に触れ、しっかり感動して、心を震わせましょう。
「本当にすごいな!」
「なんてユニークなのだろう!」
「なんて素晴らしいのだろう!」
言葉で表現できないほど、多くの感動をしましょう。
感動で涙を流したり鳥肌が立ったりする経験を通して、感性が磨かれます。
時間を忘れるほどの感動なら、間違いなく思い出になります。
絵でも音楽でも小説でも、素晴らしい作品にたくさん出会って、たくさん感動することです。
「一流」と呼ばれる作品には、人の心に訴えかけるヒントがあります。
古典作品であれば、人類に共通するヒントが得られるでしょう。
時代を超えて愛されている作品には、人類共通の価値があります。
感動する経験からヒントが得られ、アイデアにつながることもあるでしょう。
自分にもクリエイティブなパワーが伝わってきて、心が熱くなります。
「自分も負けていられない!」
「自分もこんな作品をつくりたい!」
素晴らしい作品からポジティブな影響を受ければ、湧き上がる情熱が抑えられなくなり、じっとしていられなくなるでしょう。
感動する機会を増やすにつれて、心がクリエイティブで満たされ、アイデア力が強くなるのです。
素晴らしい作品に触れ、感動できることは、幸せなこと。
自分の仕事と無関係に感じても「感動」というエッセンスを通して、何か得られることがあるはずです。
受け身になって感動する機会を待つのではありません。
感動するために、自らアクションを起こしましょう。
展覧会に行くのも良し。
映画館に映画を見に行くのも良し。
美術館で芸術に触れるのも良し。
一流レストランで、美食を堪能するのも良し。
コンサートに行き、素晴らしい音楽に酔いしれるのも良し。
足を使って、感動しに行く姿勢が大切です。
たとえ期待外れでも、気にすることはありません。
「物足りない」と思うことも、勉強の1つになります。
すぐ気を取り直して、次に向かえばいい。
感情のシャワー・クリエイティブのシャワーを浴びましょう。
気がつけば、アイデア力が強くなっているはずです。
アイデアを考えるなら、まず自分の価値観を大切にしましょう。
自分の価値観で評価して、自分の価値観で判断します。
自分が「良い」と思ったら、ゴーサインを出します。
価値観とは、何に価値を認めるかという考え方のことをいいます。
アイデアを考えるとき、つい他人の価値観を考えがちです。
もちろん他人の価値観をすべて無視するわけではありません。
他人の価値観を参考にすることで、アイデアが出ることもあります。
人が喜ぶような課題なら、他人の趣味や好みを考慮する必要があるでしょう。
しかし、他人の価値観を考えていると、他人に振り回されることになります。
他人の顔色をうかがうような考え方になり、自分らしい思考が失われてしまいます。
他人の価値観はあくまで参考であって、中心軸にするものではありません。
他人の価値観も大切ですが、まず自分の価値観です。
アイデアを考えるのは、自分です。
自分に集中しなければ、いいアイデアが出ません。
「アイデアが出ない」「どうアイデアを考えていいかわからない」と思うのは、他人の顔色ばかりうかがっているからです。
他人の価値観は、本人にしかわかりません。
しかも人の数だけ価値観が存在するため、考えれば考えるほど混乱します。
他人の顔色ばかりうかがっていると、他人の価値観に振り回され、収拾がつかなくなるのです。
まず自分の価値観に集中しましょう。
仕事をするならチームワークが大切ですが、アイデア発想は自己中心的になるほうがスムーズです。
「どう感じたか」
「どう思ったのか」
「どんな印象を受けたか」
「自分はどうしたいのか」
アイデアを出すのは自分ですから、まず自分の価値観を大切にすることが必要です。
自分の心を観察することで、アイデアが見えてきます。
自分の価値観を大切にすることで、想像力・空想力が膨らみ、アイデアが出やすくなります。
自分が「好き」と感じたら、誰がなんと言おうと、好き。
自分が「面白い」と思ったら、誰がなんと言おうと、面白い。
自分が「こうしたい」と感じたことは、誰がなんと言おうと、そうしたほうがいい。
自分の価値観を軸にすると、自分に素直になれるので、アイデアを考える作業も楽しくなります。
自分の価値観は、あらゆるアイデアを考えるときの中心軸です。
自分の価値観で考えると、アイデアが出るのです。
「忙しくてアイデアを考える暇がない」
多忙の日々を送っているため、アイデアを考える暇がない人もいるでしょう。
朝から晩まで仕事一色。
たしかに時間がなければ、アイデアを考えることはできません。
アイデアを考えるには、ある程度まとまった時間が必要です。
仕事が忙しい人は、スケジュール調整や段取りの工夫によって、ある程度時間を捻出する必要があります。
しかし、忙しいことを言い訳にするのは良くありません。
忙しいことを言い訳にしていては、いつまで経ってもアイデアを出せません。
実は、どんなに忙しくても、必ず余裕のある時間があります。
忙しい1日のどこに時間があるのか。
それは「移動時間」です。
どんなに忙しくても、移動時間があるはずです。
学生なら、登下校の移動時間があるでしょう。
会社員なら、通勤の移動時間があるでしょう。
主婦なら、買い物に行くときの移動時間があるでしょう。
移動には、バス・電車などの乗り物に乗ることが多いはずです。
乗り物に乗っている間なら、手帳を開いたりメモを書いたりできるはずです。
歩いて移動することもあるでしょう。
徒歩だとしても、頭の中は自由なので、考え事ができるはずです。
片道30分なら、往復で1時間になります。
この移動時間を利用すれば、ある程度アイデアを考えることができるでしょう。
移動時間は制限時間にもなるため、適度なタイムプレッシャーが得られます。
目的地に到着するまでの間、アイデア発想に集中することで、頭の回転が促されます。
たった15分間でも、しっかり集中すれば、密度の濃い15分を送れるはずです。
また、移動する途中では、さまざまなものを見ることができます。
人・建物・風景など、短時間で数多くの刺激と出会え、アイデアのヒントになるでしょう。
バスや電車の中にある広告から、インスピレーションを得ることもあるはずです。
満員電車でもいいのです。
ぎゅうぎゅうの満員電車で身動きが取れなくても、頭の中だけは自由です。
誰もあなたの頭の中を邪魔することはできません。
しかも頭の中は、現実世界とは比べものにならないほど、広大な世界が広がっています。
満員電車を避けたいなら、時間をずらせばいいでしょう。
前後に時間をずらせば、人混みから解放されます。
忙しいことを言い訳にしないことです。
忙しいなら、移動時間を利用すればいい。
移動時間も、まとまった時間の1つ。
移動時間こそ、アイデアを考える絶好のチャンスです。
会議やプレゼンでアイデアを発表したものの、不採用になることがあります。
「残念ですが、今回は見送らせていただきます」
「こちらの基準を満たすものがありませんでした」
アイデアが不採用になれば、がっかりするでしょう。
不採用になったアイデアが自信作なら、落ち込みもひとしお大きいでしょう。
「そうか。仕方ない。気持ちを切り替えて、次に向かおう」
そう思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。
不採用になったとき「仕方ない」で終わらせるのはもったいない。
気持ちの切り替えが早いのは大切ですが、注目してほしいことがあります。
不採用になった理由です。
アイデアは、自分の価値観で考えるのが基本ですが、企画の段階では、他人の価値観を考慮する必要があります。
不採用には、必ず理由があります。
聞きたくない意見かもしれません。
腹立たしく感じる理由かもしれません。
しかし、耳をふさいでは、せっかくの貴重な意見が得られなくなります。
不採用になったら、不採用になった理由に注目しましょう。
不採用の理由に腹を立てるのではなく、好意的に受け止めることが大切です。
試験勉強では、間違えた理由を確認することで、成績向上につながりますが、アイデア発想でも同じです。
不採用になった理由を確認することで、さらに洗練させていけます。
不採用の理由を生かせば、さらにアイデアを発展させたり、新しいアイデアが生まれたりする可能性があるのです。
たとえば、会議でアイデアを提案したところ「発想は面白いが、感動要素がない」という理由で不採用になったとします。
感動要素がないなら、知恵を振り絞って、心に響くような工夫を加えます。
自分の知恵で足りないなら、人の知恵を拝借するのもいいでしょう。
感動要素が加われば、次こそは採用されるアイデアに仕上がるでしょう。
また「アイデアは素晴らしいが、インパクトが足りない」という理由だったとします。
インパクトが足りないなら、インパクトを増やすようにアイデアを発展させていきましょう。
サイズを大きくしたり、デザインを奇抜にしたり、もっと露出を増やしたりといった工夫が考えられるでしょう。
インパクトが加われば、次こそ採用されるに違いありません。
不採用になった理由は貴重です。
「不採用の理由なんて聞きたくない」と思うかもしれませんが、目を背けていては、いつまでもいいアイデアを出せません。
不採用の理由に、アイデアのヒントが隠れているのです。