本を読んでも、内容を忘れることがあります。
人の話を聞いても、ニュース記事に目を通しても、内容を忘れることがあります。
そのときは覚えているのですが、しばらくすると記憶から消えているのです。
跡形もなく忘れていることも少なくありません。
忘れたらどうするか。
復習は必要ありません。
放置しましょう。
試験勉強のように頑張って覚えなければいけないものではありません。
忘れたのは、印象的ではなかったからです。
つまり「重要な情報ではなかった」ということです。
人間の頭はよくできています。
重要な情報は自然とよく覚えるようになっている一方、重要ではない情報は自然とすぐ忘れるようになっています。
印象的だったり重要だったりすると、驚きや感動があるので自然と覚えます。
心を動かされたことは、覚えようとしなくても、つい覚えてしまうものです。
逆に言うと、記憶に残らなかったということは「その程度」ということです。
人には「忘れる」という素晴らしい能力があります。
何でも事細かに覚えればいいわけではありません。
忘れたら、それはそれで好都合です。
重要でない情報はどんどん忘れたほうがいいのです。
忘れることをネガティブに受け止めないください。
忘れたら忘れたで放置しましょう。
忘れることで頭に余裕が生まれ、新しい知識を受け入れられるようになるのです。
一方、本当に重要なことは、自然と復習できる機会に恵まれます。
人生の知恵も仕事のノウハウなど、本当に大切な情報は、いろいろな本に書かれています。
書く人やエピソードは違っていても、似たような話がよく登場します。
いろいろな本を読んでいくうちに「この話は他の本でも見たことがある」とぴんときて、自然と復習できるのです。
世間を賑わしているニュースも、いろいろな媒体で取り上げます。
自然と同じようなニュースを見ることになり「このニュースはよく目にするな」と復習となるのです。
よくできたもので、本当に大切な情報は印象的なので覚えやすいし、自然と復習する機会もあるのでなおさら覚えやすくなるのです。