「知者も千慮に一失あり」という言葉があります。
どれだけ賢い人でも、多くの考えのうち、1つくらいは間違いがあるということです。
完全無欠の人はいません。
しっかり熟慮しても、思いがけない失敗や間違いがあるものです。
こうしたケースがあることからも、信頼できる人だからといって、すべての発言をうのみにするのは要注意。
むやみにすべて信じることほど危険なことはありません。
これは情報化社会を生きるうえでも大切なポイントです。
情報を確認するときは「誰が言ったか」が重要です。
上司や先輩、プロやベテラン、先生や専門家など、信頼できる人がいます。
信頼できる人の言うことの多くは、知識や経験が豊富というだけあって、発言に信頼が置けます。
しかし、信頼できる人の言うことだからといって、盲信するのは危険です。
あくまで信頼できるというだけあって、絶対正しいとは限りません。
「知者も千慮に一失あり」という言葉があるように、間違っていることもあります。
本人に悪気はありません。
注意深く考えたことでも、見落としや考慮漏れがあり、間違ったことを口にすることがあるもの。
信頼できる人の発言であっても、うのみにするのではなく、あくまで参考として活用するに留めておくのが賢明です。
大切なことは、自分の頭で考えることです。
情報化社会では、今まで以上に自分の頭で考えることが求められます。
自分はどう感じたか、自分はどう考えるのか、自分は何がしたいのか。
特に人生の大事な決定事項は、どれだけ時間がかかったとしても、自分が決めたい。
信頼できる人の発言は、参考にしつつも、最終的な決断は自分が下すようにしましょう。
疑いの目を持つことで、間違いに惑わされず、本質を捉えやすくなるのです。