品のない人は、自分ファーストです。
言い換えると「私が、私が」です。
「相手のことより、まず自分」という思考になっています。
自己アピールに熱心で、自分のメンツを立てることにこだわります。
自分を大きく見せることが大好きです。
もちろん誰でも自分を立派に見せたい、自分の評価を上げたいという気持ちはあるものですが、品のない人は並外れて大きいのです。
仕事では「私がいるから回っている」「私の能力は人一倍優れている」と自分の仕事を過大評価します。
目標を達成できたときは「これは私の実力」と自分の力を誇示します。
日常でも何かとマウントを取りたがり、ぎらぎらしています。
「私のほうが上」「何事も自分が一番」と言わんばかりに高圧的な態度を取るのです。
品のない人は「譲る」という習慣もありません。
電車やエレベーターの乗り降りでは「われ先に」と言わんばかりの勢いで行動します。
狭い道で対向車と鉢合わせしたときは、道を譲るように、相手を威圧します。
がつがつしているので、人とぶつかることもしばしばです。
残念ながら、自分ファーストの人には品格も人望もありません。
自分ファーストになっていると、偉そうな態度や周りを見下す態度が目立って周りから反感を買います。
何事も自分ファーストになっていて、次第に孤立無援となるのです。
一方、品のある人は「相手ファースト」です。
自分のメンツより自分のメンツを立てることを意識していて、常に自分が一歩下がってへりくだります。
仕事でも「一人一人の力で仕事が回っている」と考えます。
目標を達成できたときも「上司のおかげ」「みんなのおかげ」と上司や周りを立て、感謝の言葉をよく口にします。
自分の仕事ぶりは「微力ながら」「少しでもお役に立ったのなら」と控えめな言い方をします。
マウントを取ることもなく、人からマウントを取られても腹を立てることはありません。
品のある人は相手を立てるのが上手です。
自己アピールには無関心で「聞かれたら答える」という程度です。
素直に褒めたたえたり感謝の気持ちを伝えたりします。
自分に注目してもらえるよう「かまってちゃん」になることもないのです。
品のある人は、譲ることも上手です。
電車やエレベーターの乗り降りでは「お先にどうぞ」を心がけます。
狭い道で対向車と鉢合わせしたときは、自分からさっと道を譲ります。
積極的に譲るので、人とぶつかることもありません。
相手ファーストになっている人は、おのずと品が生まれ、愛されます。
また会いたいと思われるのです。