品のある人にも、不平不満はあります。
むっとすることもあるし、愚痴を言いたくなることもあります。
では、品のある人とない人の違いはどこにあるのかというと「言い方」にあります。
品のない人は、思ったことをずばずば言います。
不快に思う人がいれば「うるさいなあ」「落ち着きがない人だ」など直接的な表現で文句を言います。
口に合わない料理があったとき「まずい」「おいしくない」とずばっと言います。
断るときも「嫌です」とストレートに断ります。
褒めるときであれば、ストレートな言い方でいいのです。
「素晴らしい」「いいですね」「最高ですね」といった褒め言葉であれば、ストレートな言い方で問題ありません。
たっぷり褒めれば相手も喜んでくれますが、NOを伝えるときには要注意です。
ストレートな言い方は、わかりやすくていいのですが、とげとげしくなりやすい。
言い方が悪いと、トラブルを起こしかねません。
本人が聞いたときどう思うか、やや配慮に欠けたところがあります。
一方、品のある人は、オブラートに包んだ言い方をします。
できるだけ相手を刺激しない言葉を選びつつ、前向きなニュアンスの言葉を使います。
特に不平不満やネガティブなことを伝えるときには、言い方を工夫することが大切です。
「うるさい人ですね」「落ち着きがない人ですね」ではなく「元気な人ですね」「活動的な人ですね」という言い方をします。
口に合わない料理があったとき「まずい」ではなく「面白い味ですね」「変わった味ですね」という言い方をします。
断るときは「嫌です」ではなく「遠慮しておきます」「お気持ちだけありがたくいただます」という丁寧な言い方をします。
大切なことは「相手を刺激しない言い方」です。
同じことを伝えるにも、言い方ひとつで印象が変わります。
相手を刺激しないためにも、日頃からボキャブラリーを増やし、できるだけ上品な言い方ができるようになっておくといいでしょう。