センスのある服装で、身だしなみが整った人がいます。
清潔感もあって、外見も整っています。
落ち着いた雰囲気があって「すてきな人だな」と思いきや、話し始めた途端、がらっと印象が変わることがあります。
言葉遣いが悪いのです。
品に関係するポイントの1つは、言葉遣いです。
相手に意味が伝わりさえすればいいという考えはよくありません。
言葉遣いは、その人の内面や価値観を表します。
どんなに外見が整っていようと、言葉遣いが悪いと台無しです。
落ち着いた雰囲気も、言葉遣いが悪いと、吹き飛びます。
品のある人を目指すなら、言葉遣いをきちんとしておく必要があります。
品のない人は、言葉遣いが乱暴です。
まず若者言葉が目立ちます。
若者言葉を多用していると、乱暴な言葉遣いになりやすい。
「これ、やばいよね」
「まじでびびった」
「あいつ、むかつくよね」
「超嬉しい、超悲しい」
「まじ」「うざい」「やばい」「むかつく」「びびる」「えぐい」「超○○」といった言葉をよく口にします。
人のことを「こいつ」「あいつ」呼ばわりします。
ネットスラングも多用し「そうだね」「そのとおりだね」と言うのではなく「それな」と言います。
当然ながら乱暴な言葉遣いは品がありません。
敬語もきちんと身についていなくて、相手に失礼な言い方をすることもたびたびあります。
品のない人は、省略言葉もよく口にします。
「ありがとうございます」と感謝する場面では「どうも」の一言だけ。
「よろしくお願いします」とお願いする場面で「よろしく」の一言だけ。
「すみませんでした」という謝る場面で「すまん」の一言だけ。
省略した言葉は、きちんと言ったことになっていません。
感謝も謝罪も中途半端になります。
言葉遣いが乱暴だと、失笑を買ったり、人に不快な思いをさせたりします。
素行が悪く、暴力的な人だと誤解されても仕方ありません。
品のある人は、言葉遣いが丁寧です。
褒めるときも驚くときも、丁寧な言葉遣いです。
「素晴らしいですね」
「おいしい」
「美しいですね」
「驚きました」
「感動しました」
普通の言い方を心がけます。
正しい敬語が身についていて、目上の人やオフィシャルな場では、正しい敬語で話します。
言葉は省略せず、きちんと語尾まで発音します。
感謝するところでは、きちんと相手の目を見て「ありがとうございます」と伝えます。
お願いする場面や謝る場面やでは、頭を下げて「よろしくお願いします」「申し訳ございませんでした」と言います。
飾り気のないシンプルな言葉であっても、一言一言を丁寧に伝えるので好印象があります。
言葉遣いが丁寧だと、育ちの良い印象を与えます。
言葉遣いが丁寧な人からは、上品さが感じられるのです。