品のある人とない人の差は、どこに現れるのか。
その1つが「食べ放題」です。
レストランのビュッフェでは、よく食べ放題のメニューが用意されています。
飲食店の定額サービスの1つです。
決められたメニューの中から、好きな料理を好きな量だけ食べられ、高い自由度が魅力です。
どれをどれだけ食べてもOKなのは、食べるのが好きな人には嬉しいサービスですね。
しかし、食べ放題のときこそ食べ方に注意してください。
食べ放題は自由度が高いため、品のある人とそうでない人の差が現れやすくなります。
品のない人は、値段の高い高級食材を使ったものばかり食べようとします。
頭の中は「元を取ってやろう」という考えで一色。
しかも満腹になるまでぎゅうぎゅうに詰め込んで食べます。
食べ方もがつがつしていて勢いがあり、テーブルマナーを意識することはありません。
自分が取った料理にもかかわらず残すことも多く、食べ散らかすような状態になっています。
食べ残しても料金が変わらないため、残すことにも罪悪感がありません。
食べ方に貧乏根性が現れていて、品位を下げてしまいます。
一方、品のある人は違います。
食べ放題であっても、料理の値段は気にしません。
食べたいものを食べます。
「元が取れるかどうか」という考えは頭になく「おいしいものをおいしく食べられるかどうか」を気にします。
食べ放題のときでも、きちんとテーブルマナーが守られています。
膝上にきちんとテーブルナプキンを置いてから食事を始めます。
品のある人は、食べ残すことがありません。
料理を取る際、きちんと食べきれる量で調整しているので、食べ残すことがないのです。
また満腹まで食べることはなく、腹八分目で終わらせます。
まだ食べられそうであっても、まだおなかにゆとりのある状態で食事を終えます。
おなかにゆとりのあるから、食後は余韻が長く続きます。
品のない人は腹だけ満足させますが、品のある人は腹も心も満足させます。
品は、食べ放題のとき現れます。
品を大切にしたいなら、食べ放題のときこそ注意を払いましょう。
本性が現れやすい場面なので、注意してしすぎることはありません。
食べ放題のときでも上品な食べ方ができれば、品のある人として認められます。