品を意識するうえで注意したいのは「動きのスピード」です。
早口、早食い、早歩き、小走りなどなど。
スピード感があっていいのですが、品という点ではマイナスです。
動きが速いと、ばたばたしているように見えます。
落ち着きのない印象に映り、品位を下げる原因となるのです。
品を意識するなら、落ち着いている様子を見せることが必要不可欠です。
そのためには「ゆっくりした所作」を意識することが欠かせません。
上品な人には、落ち着いた動作があります。
話すときも、ゆっくり落ち着いて話します。
食事をするときも、ゆっくり落ち着いて食べます。
歩くときも、ゆっくり落ち着いて歩きます。
お辞儀をするときも、ゆっくり落ち着いてお辞儀します。
ドアの開閉もゆっくり行います。
動きが落ち着いている人からは、上品な印象を受けるもの。
ゆっくり動くだけで落ち着きがあるように見え、品位がぐっとアップします。
急いで移動したいときもあるかもしれません。
仕事をしていると、スピード感を求められることもあるものです。
そんなときでも、焦っている様子にならないよう、できるだけ落ち着いた動きを心がけることが大切です。
たとえば、急いで移動するなら「大股歩き」を心がけると、落ち着いた雰囲気を保ちながらスピードを出すことが可能になります。
話すときであれば、早口ですべてを話すのではなく、要点を押さえると、話が簡潔になり、ゆっくり落ち着いた話し方ができます。
時間に余裕がなくて急いでいるときでも、挨拶やお辞儀のときだけは、ゆっくり丁寧に行うよう意識できるでしょう。
池の中を泳ぐコイは、ゆっくり泳いでいるから優雅に見えます。
人も、ゆっくり落ち着いて動けば優雅に映るのです。