「食べるのが趣味」という人を見かけることがあります。
「趣味は食べることです」
そう聞いたとき、あなたはどんなリアクションをするかです。
「食いしん坊だね」
「子どもみたいだね」
「食欲が旺盛だね」
ちょっと見下すような感じでばかにしていないでしょうか。
「食べること以外に楽しみがない」といったように聞こえ、鼻で笑ってしまいそうですが、ちょっと待ってください。
これは大きな誤解です。
食べるのが趣味という人をばかにしてはいけません。
ばかにするどころか学ぶべきところがあります。
食べることを趣味にするのは悪いことではありません。
基本的欲求に忠実です。
当たり前のことを当たり前に楽しんでいます。
食べるのが趣味をばかにしていると、素直に食べることを楽しめなくなります。
趣味は本来、何でもいいのです。
周りからとやかく言われる筋合いはありません。
趣味の決め方にルールはありません。
読書や映画鑑賞といった定番ばかりが趣味ではありません。
自分がそれに喜びと楽しみを見いだしているなら、どんなことでも趣味になります。
もちろん食べるという普通の行為も、れっきとした趣味になります。
「食べるのが趣味」という人をよく見てください。
きっとその人は、いつも幸せそうな雰囲気を醸し出しているでしょう。
いつもにこにこしていて、明るい笑顔を振りまいているはずです。
ちょっと小太りかもしれませんが、いつも前向きに元気いっぱいで生きているはずです。
なぜ「食べるのが趣味」という人は、いつも幸せそうなのか。
私たちは、毎日何かを食べています。
食べることが趣味ということは、毎日欠かさず趣味を楽しめることになります。
1日3食の人なら「1日3回は趣味を楽しめる」ということです。
わくわくするイベントが数時間ごとにあるということです。
これで幸せにならないわけがありません。
だから「食べるのが趣味」という人は、いつも笑顔と幸福感に満ちあふれています。
私たちは「食べるのが趣味」という人から見習う点があると言えるでしょう。
「食べるのが趣味」という人に不幸な人はいないのです。
「食べるのが趣味」という人をばかにしてはいけません。
むしろ素直に素晴らしいと認めましょう。
あなたもぜひ見習って、食べることを趣味にしてください。
恥ずかしげもなく「食べることが趣味」と言える度胸も見習いたい。
趣味はたくさんあっていい。
趣味の数に制限はありません。
食べることを趣味にすることは、食生活を豊かにすることです。
食べることが趣味になれば、毎日趣味を楽しむことになります。
1日3回食事をするなら、1日3回趣味を楽しむことになります。
今の趣味に加えて食べることも趣味にすれば、楽しみの範囲が広がって、ますます人生が素晴らしくなります。