「寝ることが趣味」という人がいます。
「寝ることが趣味」と聞いたとき、たいていの人は大した趣味ではないと考え、真剣に受け取りません。
「寝ることくらい誰でもできる。趣味でも何でもない」
「怠け者」「だらしない」といった印象を受け、軽視しがちです。
だらしない趣味と考え、ばかにしたり笑ったり人もいるかもしれません。
しかし、寝ることが趣味という人をばかにしてはいけません。
現代社会において、睡眠障害を抱えている人は少なくありません。
スムーズに寝られず、慢性的な睡眠不足に悩んでいる人は多い。
電球の発明されて以降、夜であっても昼のような明るい暮らしが手に入りました。
夜の明るさは便利である反面、夜の睡眠に悪影響という負の側面もあります。
スマホの影響もあって、睡眠障害で悩む人は年々増えています。
また睡眠ホルモンである「メラトニン」は、加齢とともに減少していくことがわかっています。
大人になってある程度の年齢になると、若いときほどスムーズに寝られなくて苦労させられることがあります。
睡眠の質が下がると、日中のパフォーマンスにも悪影響を及ぼします。
睡眠障害を抱えている人から見れば、スムーズに寝られる人は羨望の対象です。
もはや特技に感じられ、羨ましく思うでしょう。
寝ることが趣味という人は「優れた趣味・特技を持っている」と言えるのです。
私たち人間は、睡眠がないと生きていけません。
睡眠は3大欲求の1つであり、健康のためには欠かせません。
寝なければ、食事と同様、命に関わります。
そんな睡眠を、いつでもどこでも自在に楽しめるのは健康的な趣味であり、胸を張れる特技といえます。
寝ることが趣味という人は、少なくとも睡眠不足で苦労することはないでしょう。
これだけでも生きるうえで有利です。
あなたの身近に「寝ることが趣味」という人はいませんか。
寝ることが趣味という人は、たいてい見た目が若々しく、元気で明るい人ではないでしょうか。
毎日たっぷり睡眠を取っているので、いつも明るく元気です。
成長ホルモンもたっぷり分泌され、新陳代謝がスムーズに行われているので、肌の調子も抜群です。
そうした観点で見ると、寝ることが趣味という人はばかにできなくなります。
寝ることも、立派な趣味であり、優れた能力なのです。