執筆者:水口貴博

食の喜びと感動を増やす30の言葉

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私たちは、歴史を食べている。

私たちは、歴史を食べている。 | 食の喜びと感動を増やす30の言葉

食生活を豊かにするポイントの1つ。

それは「歴史を知ること」です。

歴史と食生活は無関係に思えますが、誤解です。

無関係どころか、しっかり関係しています。

どんな食べ物にも必ず歴史があります。

シンプルな食べ物から豪華な料理まで、歴史が存在します。

シンプルな食べ物であればあるほど、基本であるため、長い歴史があります。

たとえば「米」です。

稲はもともと自然に生えていた野生のものであり、次第に変化して、栽培できる形になったとされています。

本格的に稲の栽培が始まったのは、紀元前13世紀頃とされています。

米の起源は諸説がありますが、日本米の場合、起源は中国の福建米とされています。

縄文時代の後期に、台湾や朝鮮半島を経て北九州に伝わってきたといわれています。

肥料を与えなくても勝手に育っていき、また腐りにくく保存がしやすいことから重宝されました。

江戸時代には、お米がお金の代わりとしても用いられた歴史もあります。

コーヒーにも歴史があります。

コーヒーは、西暦800年、エチオピアのヤギ飼いが発見したことから始まりました。

「それを飲むと痛みが和らぎ、生き生きした気分になる」ということで、最初は薬として用いられていました。

その結果、どんどん世界に広まっていき、15世紀頃から薬から嗜好品しこうひんとして発展していった経緯があります。

また世界初のフリーズドライ食品はコーヒーだったことでも知られています。

コーヒーに限らず、何でもそうです。

米も野菜も果物も、それぞれの食べ物には歴史があります。

概要をつかむだけでいい

インターネットで調べてみるといいでしょう。

  • いつ誕生したものなのか
  • 何から派生したものなのか
  • 原産国はどこなのか
  • どんな経緯で広まっていったのか

歴史を知ると「なるほど」と驚かされるでしょう。

長い時間を経てさまざまな経緯を経た結果、今ここにあることがわかるはずです。

ありふれた食べ物でも軽視できません。

シンプルな食べ物であればあるほど歴史が長いもの。

詳細を確認すると膨大な情報量に圧倒されることがほとんどですが、概要をつかむだけで十分です。

もちろん余裕があれば、どんどん詳細を調べて知っておくといいでしょう。

私たちは歴史を食べている

歴史を知ると、教養になるだけでなく、味わい方も向上します。

「普段食べているものにはこんな歴史があるのだね」

しみじみした気持ちでおいしくいただけるでしょう。

歴史がわかって背景を知ると、より味わい深く感じられます。

普段食べているものが涙ぐましい努力の結晶だとわかれば、見る目も変わります。

ありがたく感じて、じっくり味わった食べ方になります。

歴史を知ることは、食生活を豊かにすることになります。

食べ物の歴史を知れば知るほど、あなたの食生活も豊かになります。

私たちは歴史を食べているのです。

食の喜びと感動を増やす言葉(7)
  • 普段食べているものの歴史を調べてみる。
下を向いて歩く癖のある人は、新しいお店を見つけられない。

食の喜びと感動を増やす30の言葉

  1. 幸せな人は、おいしさの幅が広い。
  2. 食の感動体験は、やってくるものではなく、出会いに行くもの。
  3. 食欲があることは、素晴らしいこと。
  4. とてもおいしいときだけ喜ぶのではない。
    ちょっとおいしいときもきちんと喜ぼう。
  5. 食費を削りすぎると、不幸な結果を招く。
    食費にお金をかけることは、自分のため。
  6. お店に入るのに理由はいらない。
    「なんとなく」でいい。
  7. 私たちは、歴史を食べている。
  8. 下を向いて歩く癖のある人は、新しいお店を見つけられない。
  9. 間食とはいえ、れっきとした食事の1つ。
    量は少なくても、じっくり味わう。
  10. おいしいものを見つけただけで「運命」を感じていい。
  11. カレンダーに外食の予定を書くと、未来が輝いて見えるようになる。
  12. 今日の夕食は外食と決めれば、今すぐやる気が爆発する。
  13. 新しいお店は、自宅の近所にある。
  14. 未開のお店に誘われたら「行く!」と即答する人が、チャンスをつかむ。
  15. おいしそうに食べるだけで、世界の幸せに貢献できる。
  16. おいしいお店を見つけるのも、才能。
  17. 「○○風」とつけば、もはや違った食べ物と考えていい。
  18. 食べるのが遅いのは、幸せなことである。
  19. 人気店・有名店を否定しない。
  20. 食事と活動のサイクルが美しい人は、人生もうまくいく。
  21. 地球上にある全種類の食べ物を食べるつもりになる。
  22. 「まずい、まずい」と騒ぐのは、その食べ物に失礼だ。
  23. まずくても、いらいらしない。
    「まだ味覚が育っていないだけ」と、どっしり構えていればいい。
  24. 年のせいで脂っこいものが苦手になっても大丈夫。
    少量の範囲で楽しめばいい。
  25. お店は今日もあなたを呼んでいる。
    「おいで、おいで」という声に気づこう。
  26. おいしいものを食べて感動することがあるなら、まずいものを食べて感動することもあっていいはずだ。
  27. クローシュは、自分で開けないのがマナー。
    お店の人が開けて「わあっ!」となるのが演出。
  28. 「食べるのが趣味」という人に、不幸な人はいない。
  29. 全額負担の順番は交互でなくていい。
    最終的に貸し借りのバランスが整えばいい。
  30. 食べるという行為は、生きているうちしかできない。
    「これが人生最後の食事」と思えば、どんな食事でも感慨深くなる。

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