執筆者:水口貴博

食の喜びと感動を増やす30の言葉

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クローシュは、自分で開けないのがマナー。お店の人が開けて「わあっ!」となるのが演出。

クローシュは、自分で開けないのがマナー。お店の人が開けて「わあっ!」となるのが演出。 | 食の喜びと感動を増やす30の言葉

フランス料理のフルコースでは「ドーム型をした銀色の蓋」が登場することがあります。

お皿の上にかぶさっていて、中には料理が入っています。

あの蓋のことを「クローシュ」と呼びます。

蓋がされているので自分でクローシュを開けたくなりますが、ちょっとだけ我慢しましょう。

クローシュは、自分で開けないのがマナーです。

料理がテーブルに運ばれれば、お店の人がすぐ開けてくれるでしょう。

クローシュを開けるのはお店の人の仕事です。

クローシュは料理の鮮度や温度を保つ意味もありますが「演出」としての役目も含まれています。

演出のためにわざわざ蓋がされているのであって、それを自分で開けては台無しです。

たとえば、4人で食事をしていて、クローシュのついた料理が4人分運ばれてきたとします。

お店の人がアイコンタクトでタイミングを合わせて、同時に4人のクローシュを開けてくれるでしょう。

中からおいしそうな料理が登場して「わあっ!」となるのが演出です。

お店の人からのサービスを受け取ったら、次はあなたがリアクションをする番です。

このとき、笑顔で「わあ、おいしそう」とつぶやけば、お店の人は心の中でガッツポーズをするはずです。

ほんの一瞬の演出ですが、感動的なシーンです。

フルコースの見せ場の1つ。

感動の瞬間を目に焼き付け、しっかり楽しみましょう。

食の喜びと感動を増やす言葉(27)
  • お皿にかぶさった銀色の蓋(クローシュ)は、お店の人が開けてくれるのを楽しむ。
「食べるのが趣味」という人に、不幸な人はいない。

食の喜びと感動を増やす30の言葉

  1. 幸せな人は、おいしさの幅が広い。
  2. 食の感動体験は、やってくるものではなく、出会いに行くもの。
  3. 食欲があることは、素晴らしいこと。
  4. とてもおいしいときだけ喜ぶのではない。
    ちょっとおいしいときもきちんと喜ぼう。
  5. 食費を削りすぎると、不幸な結果を招く。
    食費にお金をかけることは、自分のため。
  6. お店に入るのに理由はいらない。
    「なんとなく」でいい。
  7. 私たちは、歴史を食べている。
  8. 下を向いて歩く癖のある人は、新しいお店を見つけられない。
  9. 間食とはいえ、れっきとした食事の1つ。
    量は少なくても、じっくり味わう。
  10. おいしいものを見つけただけで「運命」を感じていい。
  11. カレンダーに外食の予定を書くと、未来が輝いて見えるようになる。
  12. 今日の夕食は外食と決めれば、今すぐやる気が爆発する。
  13. 新しいお店は、自宅の近所にある。
  14. 未開のお店に誘われたら「行く!」と即答する人が、チャンスをつかむ。
  15. おいしそうに食べるだけで、世界の幸せに貢献できる。
  16. おいしいお店を見つけるのも、才能。
  17. 「○○風」とつけば、もはや違った食べ物と考えていい。
  18. 食べるのが遅いのは、幸せなことである。
  19. 人気店・有名店を否定しない。
  20. 食事と活動のサイクルが美しい人は、人生もうまくいく。
  21. 地球上にある全種類の食べ物を食べるつもりになる。
  22. 「まずい、まずい」と騒ぐのは、その食べ物に失礼だ。
  23. まずくても、いらいらしない。
    「まだ味覚が育っていないだけ」と、どっしり構えていればいい。
  24. 年のせいで脂っこいものが苦手になっても大丈夫。
    少量の範囲で楽しめばいい。
  25. お店は今日もあなたを呼んでいる。
    「おいで、おいで」という声に気づこう。
  26. おいしいものを食べて感動することがあるなら、まずいものを食べて感動することもあっていいはずだ。
  27. クローシュは、自分で開けないのがマナー。
    お店の人が開けて「わあっ!」となるのが演出。
  28. 「食べるのが趣味」という人に、不幸な人はいない。
  29. 全額負担の順番は交互でなくていい。
    最終的に貸し借りのバランスが整えばいい。
  30. 食べるという行為は、生きているうちしかできない。
    「これが人生最後の食事」と思えば、どんな食事でも感慨深くなる。

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