「いい企業の見分け方」
「いい企業のランキング」
「いい企業に就職しよう」
テレビや雑誌で、よく見かける言葉ですね。
「いい企業、いい企業」と言いますが、ところで「いい企業」とは、何でしょうか。
ここに、多くの誤解があります。
多くの人はいい企業のことを、規模やブランドで考える傾向があります。
たとえば、大企業や有名企業などです。
たしかに大企業や有名企業は、経営も安定して、福利厚生も充実して、給与もよい傾向があります。
知名度もあって世間体もよくなり、体裁も整うでしょう。
しかし、ここが注意です。
いくら大企業でも、まったく興味関心がない職種では、やる気が起きません。
いくら有名企業でも、自分の能力を超えた仕事では、スムーズな対応が難しいでしょう。
そもそも入社する以前に、入社が厳しいはずです。
大企業や有名企業への就職は、難関大学に合格するより難関といわれています。
自分の能力を大きく超えた難易度に挑むのは、わざわざ不採用をもらいに行くようなものです。
では、いい企業とは何か。
いい企業とは、自分に合った企業です。
「いい企業」を「自分に合った企業」に、置き換えて考えてください。
大切にしたいのは、自分の軸です。
自分の能力や状態などに合った企業を探すのです。
たとえ中小企業であっても、自分がしたい仕事なら、多少苦しい業務でも、充実感が得られるでしょう。
たとえ無名企業であっても、自分が求める条件が揃う企業なら、給与が少なくても、満足感が得られるでしょう。
自分の能力に合っているから、内定をもらうこともできます。
どんな企業が自分に合っているのかは、人それぞれです。
自分に合っている企業こそ、いい企業です。
自分に合った企業を基準にすれば、就職活動や企業研究がスムーズになるでしょう。