面接前には、質疑応答の準備が大切です。
質問の準備をするのは、マナー違反ではありません。
むしろ聞かれる可能性が高い質問は、しっかり準備しておくのがマナーです。
自分の考えをスムーズに答えることができれば、面接官にも伝わりやすくなり、120パーセントのアピールができるでしょう。
さて、質疑応答の準備について、面接で通る人とそうでない人に、違いがあります。
質疑応答の準備までは同じですが、違うのは覚え方と話し方です。
面接に通らない人は、回答すべてを完全に覚えようとします。
言い間違えることがないよう、一字一句まで正確に覚えます。
もちろんしっかり準備しているだけあり、言葉は正しく立派です。
しかし、淡々と暗記口調で話をされるため、本人が話している言葉でも、感情が込められていません。
暗記口調ほど、つまらない回答はありません。
どれだけきれいな言葉でも、暗記口調では面接官の心は動かせない。
面接官は「自分の頭で考えた言葉を聞きたい」と思い、棒読みの回答しかしない応募者にがっかりするのです。
一方、面接に通る人は、回答のすべてを覚えません。
覚えるのは、回答の要点だけです。
自己PR・志望動機・その他の質問も、要点だけ覚えます。
残りの部分は、場の雰囲気や面接官の様子を見ながら、臨機応変に補足していきます。
すると、回答の準備をしていても、その場で考えながら答えることになるため、うまく感情を込めることができます。
自分の頭でしっかり考えながら抑揚のある回答ができるため、面接官の心にも響くのです。