面接に通らない人は、能力で差をつけようとするのが特徴です。
高い学歴や成績をアピールしようとする。
ハイレベルな資格や免許を目立たせようとする。
検定試験の数や点数で勝負しようとする。
少しでも高い能力があることをアピールして、自分に高い魅力があることを訴えようとします。
もちろん能力も重要なのですが、能力のアピールに偏るのはよくありません。
能力があることと、職場でうまく生かせるかどうかは、別問題。
能力ばかりをアピールする応募者に、面接官は首をかしげ、物足りない表情をするのです。
一方、面接に通る人が差をつけるのは、能力ではありません。
もちろん能力も大切な要素ですが、それを支える土台がなければ生かせません。
その土台こそ、人間性なのです。
人間性とは何か。
人間性とは、人としての正しい接し方・考え方・生き方を言います。
真面目・正直・誠実。
明るい人柄で、ポジティブ思考。
常識をわきまえ、礼儀作法がある。
相手を不快にさせる話し方は避け、相手を喜ばせる話し方を心がける。
そうした人としての健全な基本が、いかに身についているかです。
人間性は、すべての企業が求める能力です。
人間性があってこそ、能力は発揮されます。
人間性という土台がなければ、能力が高くても、十分に生かし切れません。
逆に多少能力が足りなくても、人間性という土台さえしっかりしていれば、入社後の教育で補えます。
わざわざ面接を行うのも、本人と直接会って人間性を見極める意味があります。
そのため面接官は、能力より人間性を重視しようとするのです。