就職活動中の学生は、多忙な日々の連続です。
自己分析を突き詰め、業界研究や企業研究に時間をかける。
エントリーシートや履歴書を大量に書いて、多くの企業を回って、面接をする。
不採用になっては立ち上がり、また不採用になっては立ち上がる。
肉体的にも精神的にも、疲弊する日々になるでしょう。
それに比べると、採用担当者は楽であるように思えます。
応募者から送られる応募書を読み、面接をして、評価すればいいだけと思うかもしれません。
しかし、楽というのは誤解です。
就職活動の時期は、採用担当者も応募者と同じように、多忙な日々を送っています。
採用担当者の多くは、一般業務と平行しながら行っているからです。
大企業なら、専属の採用担当者がいるものですが、中小企業の採用担当者のほとんどは、兼任です。
一般業務をしながら、送られてくる大量のエントリーシートや履歴書を確認しなければなりません。
自社の将来が関わる判断ですから、履歴書や面接で入念に審査して、将来性のある人物か慎重に見極めます。
合同の企業説明会の多くは休日に行われるため、休日出勤。
就職活動の時期は、メールや電話による問い合わせが増えるのも特徴です。
企業として、どんな問い合わせにも、きちんと丁寧に対応しなければなりません。
普段の業務と平行しているため、就職活動の時期は残業も多くなるでしょう。
採用担当者のそうした事情を理解すれば、忙しいのはお互いさまであるとわかります。
お互いに全力であり、一生懸命なのです。